
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 / 大江馨、他
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大江さんのドヴォルザークプログラムのアルバム。
ヴァイオリン協奏曲では、ヴァイオリンの温かみのある音と、ひなびた感じがドヴォルザークにピッタリです。最初の1音から惹き込まれました。オケとのバランスも良く、木管楽器の暖色系の色と ホルンの田園風景を感じさせられる響きが ヴァイオリンと調和して素敵でした。 民族色の濃い第3楽章では、楽譜を真正面から見据えた堅実な音づくり。若々しくて好感の持てる演奏が良かったです。
山中さんとのソナタと小品も好演。 どちらも中央ヨーロッパの民族音楽を感じるような 響きを醸し出しているのが 私好みでした。
ドヴォルザークのヴァイオリン作品を聴いてみる と思う方には、チェコの演奏家を飛び越して、ファーストチョイスとして 躊躇なくオススメできるCDです!
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北十字さんが書いたメンバーズレビュー
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ミュンヒンガー指揮の ハイドンのオラトリオ『天地創造』他!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル:エリー・アメリング ウリエル:ヴェルナー・クレン ラファエル:トム・クラウセ エヴァ:エルナ・スポーレンベルク アダム:ロビン・フェアハースト ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 指揮:カール・ミュンヒンガー 通奏低音はチェンバロとチェロ。 演奏者の記載はありません。 チェンバロはレチタティーヴォのみの参加。 1967年5~6月の録音。
ミュンヒンガーがウィーンフィルを振った最初期の録音。シュトゥットガルトとのバロック音楽のような四角四面の固さのようなものはありません。しかし 当時のウィーンフィルにしては几帳面な演奏という感じ。それに対して 合唱がおおらかに感じてしまうのは、歌詞(内容)の違いからなのだろうか? ハイドンが嫌々書いた 描写音楽は それほど意識せずにサラッと流している様子。
美声を揃えたソリストは楽譜に忠実。装飾やアインガンクはほとんど加えていません。 クレンの流麗な歌唱この録音の一番の魅力かもしれません。 クラウセの軽めの声は、軽快さをもった知的な歌唱(語り)となって届いてきます。
『天地創造』の前に『小オルガンミサ』が入っています。 🎵ハイドン:ミサ曲第5番 変ロ長調『小オルガン・ミサ』Hob.XXII:7 ソプラノ:エリー・アメリング オルガン:ペテル・プラニャフスキー ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 指揮:カール・ミュンヒンガー 1974年12月の録音。 作品に合った小編成のウィーンフィル。 清楚なアメリンクのソプラノ、節度を持ったストップ選択によるオルガンにより、ゆったりとした温かな音楽が紡がれています。楽譜通りの演奏です。 合唱はかなり厚く時代を感じます。
『天地創造』と『小オルガンミサ』の2作品がカップリングされたお得盤です。『天地創造』は70年代には名盤と高い評価を得ていた録音です。今では「中庸」な安定感ある演奏という評価になりそうです。それに対して『小オルガンミサ』は モーツァルトのミサ曲とのカップリングで発売されたもの。地味な組み合わせだったので、全く話題に乗らずに消えてしまった記憶があります。今回の復活は嬉しい限りです。
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ドラティの指揮する ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ドラティがハイドンの交響曲全集を出した勢いを受けて、オラトリオの全集に取り組んで収録した『天地創造』です。 ガブリエル:ルチア・ポップ ウリエル:ヴェルナー・ホルヴェーク ラファエル:クルト・モル エヴァ:ヘレナ・デーゼ アダム:ベンジャミン・ラクソン ブライトン・フェスティヴァル合唱団 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 指揮(とチェンバロ):アンタル・ドラティ 通奏低音はチェンバロとチェロとコントラバス チェンバロ:アンタル・ドラティ チェロ:デヴィッド・ストレンジ コントラバス:ジャック・マコーマック チェンバロはレチタティーヴォのみの参加です。 1976年12月の録音。
ロイヤルフィルの爽やかな弦楽器の音色と、キレキレのリズムに乗った推進力溢れる『天地創造』のストーリーを奏でています。 快速のナンバーは勿論、じっくり歌う曲の生命力あふれる音楽作り。レチタティーヴォの映画を観ているかのような語りと伴奏。鮮明な録音とともに愉しく聴くことができます。 ソリストは楽譜に忠実。装飾やアインガンクはほとんど加えていません。 ポップの可憐で清楚なビブラート控え目な声はガブリエルにぴったり。 ホルヴェークの端正で伸びのある声とモルの安定した低音の、ともに甘い声質は ハイドンの明るい音楽にぴったり。
ハイドンの意図通りに、CDの1枚目に第1部を収録。2枚目に第2部と第3部となっています。中途半端な箇所で切られることがないので 落ち着いて聴くことができます。
楽譜に忠実な演奏。それでいて ダイナミックさと細かな表情まで丁寧に読み込んだスタイルです。個性的な演奏に飽きた方にも、気分転換できるアルバムになると思います。そして資料として手元に置くのにも適しています。 初めて『天地創造』を聴くためのアルバムとしても 最適な1枚です。
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ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:ヘレン・ドナート ウリエル:ロバート・ティアー ラファエル/アダム:ヨゼ・ファン・ダム フィルハーモニーア合唱団 フィルハーモニア管弦楽団 指揮:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス レチタティーヴォはモダンチェンバロとチェロの伴奏。演奏者の記載はありません。 モダンチェンバロはレチタティーヴォと第3部の第30曲の「二重唱と合唱」で弾かれています。 1977年11月の録音です。管弦楽と合唱がフォルテで来る箇所で 少し歪んでいるように感じられました。
ブルゴスの指揮は、聴かせるところでは これぞという見得を切る、(金管・打楽器を目一杯活躍させる)色彩感あふれる派手なパフォーマンスで聴かせるのは、読響での客演でお馴染みのスタイルです。 テンポは走ることのない、しっかりと細部まで気を配った丁寧な仕上がりを感じる演奏です。 描写音楽の箇所も、楽譜から逸脱することはないものの、ダイナミックに攻めた音楽を聴くことができます。
ソロの歌唱は、ほぼスコア通りの端正な歌唱。 ドナートはビブラートが大きめ。ぎこちなさ(声のふらつき)を感じたのは私だけでしょうか? ティアーは流麗で艶のある声が美しいのですが、時にテンポが落ち着かない様。 ダムの包容力のある 温かな低音は魅力的です。
残念なことは、CDの1枚目から2枚目交換する箇所が、第2部の真ん中です。音楽の構成を全く無視した、きっとLPの時の盤面割りをそのままに編集をしたのでしょう。
オーソドックスな演奏ですが、このアルバムで描かれている生物圏は、亜熱帯の様な色彩感です。ブルゴスならではのラテン系の『天地創造』になっています。
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ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:ヘレン・ドナート ウリエル:ロバート・ティアー ラファエル/アダム:ヨゼ・ファン・ダム フィルハーモニーア合唱団 フィルハーモニア管弦楽団 指揮:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス レチタティーヴォはモダンチェンバロとチェロの伴奏。演奏者の記載はありません。 モダンチェンバロはレチタティーヴォと第3部の第30曲の「二重唱と合唱」で弾かれています。 1977年11月の録音です。管弦楽と合唱がフォルテで来る箇所で 少し歪んでいるように感じられました。
ブルゴスの指揮は、聴かせるところでは これぞという見得を切る、(金管・打楽器を目一杯活躍させる)色彩感あふれる派手なパフォーマンスで聴かせるのは、読響での客演でお馴染みのスタイルです。 テンポは走ることのない、しっかりと細部まで気を配った丁寧な仕上がりを感じる演奏です。 描写音楽の箇所も、楽譜から逸脱することはないものの、ダイナミックに攻めた音楽を聴くことができます。
ソロの歌唱は、ほぼスコア通りの端正な歌唱。 ドナートはビブラートが大きめ。ぎこちなさ(声のふらつき)を感じたのは私だけでしょうか? ティアーは流麗で艶のある声が美しいのですが、時にテンポが落ち着かない様。 ダムの包容力のある 温かな低音は魅力的です。
残念なことは、CDの1枚目から2枚目交換する箇所が、第2部の真ん中です。音楽の構成を全く無視した、きっとLPの時の盤面割りをそのままに編集をしたのでしょう。
オーソドックスな演奏ですが、このアルバムで描かれている生物圏は、亜熱帯の様な色彩感です。ブルゴスならではのラテン系の『天地創造』になっています。
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グッテンベルク指揮の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:マーリン・ハルテリウス ウリエル:ロタール・オディニウス ラファエル/アダム:アントン・シャーリンガー ノイボイレン合唱協会合唱団 ザールブリュッケン放送交響楽団 指揮:エノッホ・ツー・グッテンベルク レチタティーヴォはフォルテピアノとチェロ。 フォルテピアノ:ラインハルト・フォーゲル チェロ奏者の記載はありません。 フォルテピアノは歌の通奏低音としても参加しています。 録音の記載もありませんが、1999年頃のアルバムで、ライヴ前後のセッション録音の様。
大きめのオーケストラと合唱による演奏のように思われるのですが、録音を聴くかぎり、器楽はそれぞれの楽器の音が聴こえてくるような、まるで指揮台で聴いているような音になっています。それは特に木管楽器に顕著です~いくつかのアリアでは木管楽器との協奏曲の様なバランスです~ レチタティーヴォのフォルテピアノの才気煥発の冴えが、アリアの通奏低音まで光っています。 キビキビとした指揮は、とてもモダンな緩急の対比のはっきりとした音楽づくりです。フレーズの最後を、その方向性により、弱めることがみられる音楽作りが特徴的です。そして対旋律を時にくっきりと浮かび上がられるなどの生きた音楽を聴くことができます。 描写音楽の箇所では、ハイドンが意図した(本人は描写音楽を書きたくなかった!)ように、それらを音楽の構成要素の一部として、さらりと組み立てて(流して)います。 ソロは、ほぼスコア通り。 凹凸のない3人が 力一杯の歌唱を聴かせてくれます。 合唱では バランスの影響か、男声のまとまらない部分が聞こえたのが残念でした。
CDの1枚目が第1部、2枚目が第2部と第3部という収録なので、中途半端に切られることがないので落ち着いて聴くことができます。
日本で知られていないアーティストたちで、手に取られることの少ないアルバムですが、個性的な『天地創造』を聴かせています。 モダン楽器の『天地創造』の2組目として選ぶには面白いと思います。
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テンシュテットの ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:ルチア・ポップ ウリエル:アンソニー・ロルフ・ジョンソン ラファエル/アダム:ベンジャミン・ラクソン ロンドンフィルハーモニー合唱団 ロンドンフィルハーモニー管弦楽団 指揮:クラウス・テンシュテット レチタティーヴォはチェンバロとチェロ。 チェンバロはオーケストラ伴奏の箇所での参加はありません。 演奏者の記載はありません。 1984年2月19日のライヴの収録です。 聴衆のノイズも、ホールに居るかの様に聴こえてきます。
大オーケストラと大合唱を存分に使った、壮大な地球を創りあげるストーリーを祝典的に歌い上げた演奏になっています。終始 オーソドックスで、優しさあふれる表現とテンポ設定は、聴いていて心地好い温かさが伝わってきます。 描写音楽の箇所でも、ハイドンが意図した(本人は描写音楽を書きたくなかった!)ように、それらを音楽の構成要素の一部として、20世紀の演奏らしく さらりと流しています。
ソロは、ほぼスコア通りの端正な歌唱。 ポップの端正な古典派らしい歌唱、ロルフ・ジョンソンの情感豊かな美声、ラクソンの堂々たる幅広い伸びのある声による語りと歌唱が聴きものです。
CDの1枚目に第1部、2枚目に第2部と第3部という収録なので、中途半端に切られることがないので落ち着いて聴くことができます。
大オーケストラと大合唱による20世紀のハイドン像を打ち出した演奏です。ライヴにもかかわらず安定感抜群の演奏です、が、聴衆のノイズは多めです。 ライヴ録音の好きな方であれば、初めて『天地創造』を聴く方にもお薦めできます。聴き比べでは、古楽系との比較であれば良いかもしれません。
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バーンスタイン2回目のハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル:ジュディス・ブレゲン ウリエル:トマス・モーザー ラファエル:クルト・モル エヴァ:ルチア・ポップ アダム:カート・オルマン バイエルン放送交響楽団・合唱団 指揮:レナード・バーンスタイン 通奏低音はチェンバロとチェロ。 チェンバロ:ヘトヴィヒ・ビルグラム チェロの演奏者は未記載。 チェンバロはレチタティーヴォみ中心の参加(第3部の第28曲では効果的に演奏されています)。 1986年6月の録音。
旧録音に比べて、曲ごとのテンポの緩急を大きくとり、オーケストラの機能を存分に発揮させたダイナミックで、ロマン派音楽のような 極彩色を感じさせるハイドンになっています。第1部と第2部では、ソリストとオーケストラの華やかな競演がききものです。トリルやターンなどの装飾ものんびりとした温かみのある演奏になっています。 そして第2部の動物のあまりに描写的な音楽には 思わす微笑んでしまうくらい。 そして第1部終曲「天は神の栄光を語り」をこれだけゆっくりとしたテンポで悠然と聴かせる指揮者は他にいただろうか? バーンスタイン節満開の『天地創造』です。
ソリストは楽譜に忠実。装飾やアインガンクはほとんど加えていません。 ブレゲンの輝くような高音がオーケストラと和した時の華やかさが素敵。 モーザーの流麗で弱音でのロマンチックな語りと歌唱も魅力的。 モルの甘美な低音はオペラを聴いているかの様。 第3部では、ポップの可憐な歌唱が素敵(圧巻)です!
残念なことに、この極彩色のアルバム、第2部の途中でCDの1枚目と2枚目が交換になっています。これはハイドンの意図に沿ったものでなく、音楽的にも中途半端なものになってしまいます。第1部の終曲のあとに15秒ほどの無音の「間」を置いてはいますが…
まるで 無声映画のBGMを聴いているかの様なアルバムです。 私的には、聴き比べとして選ぶには面白いと思うアルバムです。初めての『天地創造』のアルバムとしては、他を選ぶのもありだと思います。但し、CDではなく この演奏のDVDを選ぶのであれば、初めてでも楽しめるのでお薦めします。
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バーンスタイン2回目のハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル:ジュディス・ブレゲン ウリエル:トマス・モーザー ラファエル:クルト・モル エヴァ:ルチア・ポップ アダム:カート・オルマン バイエルン放送交響楽団・合唱団 指揮:レナード・バーンスタイン 通奏低音はチェンバロとチェロ。 チェンバロ:ヘトヴィヒ・ビルグラム チェロの演奏者は未記載。 チェンバロはレチタティーヴォ中心の参加(第3部の第28曲では効果的に演奏されています)。 1986年6月のライヴ録音。
旧録音に比べて、曲ごとのテンポの緩急を大きくとり、オーケストラの機能を存分に発揮させたダイナミックで、ロマン派音楽のような 極彩色を感じさせるハイドンになっています。第1部と第2部では、ソリストとオーケストラの華やかな競演がききものです。トリルやターンなどの装飾ものんびりとした温かみのある演奏になっています。 そして第2部の動物のあまりに描写的な音楽には 思わす微笑んでしまうくらい。 そして第1部終曲「天は神の栄光を語り」をこれだけゆっくりとしたテンポで悠然と聴かせる指揮者は他にいただろうか? バーンスタイン節満開の『天地創造』です。
ソリストは楽譜に忠実。装飾やアインガンクはほとんど加えていません。 ブレゲンの輝くような高音がオーケストラと和した時の華やかさが素敵。 モーザーの流麗で弱音でのロマンチックな語りと歌唱も魅力的。 モルの甘美な低音はオペラを聴いているかの様。 第3部では、ポップの可憐な歌唱が素敵(圧巻)です!
残念なことに、この極彩色のアルバム、第2部の途中でCDの1枚目と2枚目が交換になっています。これはハイドンの意図に沿ったものでなく、音楽的にも中途半端なものになってしまいます。第1部の終曲のあとに15秒ほどの無音の「間」を置いてはいますが…
まるで 無声映画のBGMを聴いているかの様なアルバムです。 私的には、聴き比べとして選ぶには面白いと思うアルバムです。初めての『天地創造』のアルバムとしては、他を選ぶのもありだと思います。但し、CDではなく この演奏のDVDを選ぶのであれば、初めてでも楽しめるのでお薦めします。
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核戦争防止国際医師会議(IPPNW)における ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:エディット・マティス ウリエル:クリストフ・プレガルディエン ラファエル/アダム:ハラルド・シュタム 晋友会合唱団、HDK室内合唱団、ペーチュ室内合唱団 The World Symphony Orchestra(コンサートマスター:安永 徹) 指揮:モーシェ・アツモン レチタティーヴォはチェンバロとチェロ。 演奏者の記載はありません。 チェンバロはレチタティーヴォのみの参加です。 1990年8月のアッシジの聖フランチェスコ教会でのライヴ収録です。
世界各国の36のオーケストラと音楽アカデミーの学生からなるオーケストラによる演奏。日本のオーケストラへの客演もあるモーシェ・アツモンの指揮による演奏です。 大きなオーケストラと合唱を擁していると思うのですが、オーソドックスで温かみのある音楽になっています。テンポは速めで心地好い音楽に仕上がっています。 描写音楽の箇所では 特定のフレーズをそれほど強調することなく、20世紀の演奏らしく さらりと流しています。
ソロは、ほぼスコア通りの端正な歌唱。 マティスの自信を持った堂々とした歌唱は圧巻。ドームの残響の衣が 幽玄さを加えています。 プレガルディエンも暖色系の安定感抜群の歌唱が素敵です。 シュタムも包容力のある美しい声が ドームの空間に満ちている様子が聴こえてきます。
CDの1枚目に第1部、2枚目に第2部と第3部という収録なので、中途半端に切られることがないので落ち着いて聴くことができます。
特別なイベントのための臨時編成のオーケストラによるドレスリハーサルとコンサートの2日間のライヴ録音。ノイズもほとんど無い、聴きやすい録音になっています。先に書いたように、残響が豊かで 音は柔らかく感じられます。
ホールの関係から、とても温かみのある音楽になっています。おしなべてオーソドックスといえますが、ソロ、合唱ともに素晴らしいレベルで(残響の関係で歌詞は聴きとりにくくなりますが)、ライヴ録音の好きな方にはお薦め度高めのアルバムてす。 初めて『天地創造』を手にする方にも、否定的な点は皆無です。
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ヘルムート・コッホの ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエルとエヴァ:インゲボルク・ヴェングロール ウリエル:ヘルベルト・リッペルト ラファエル:ゲルハルト・ウンガー ベルリン放送大合唱団 ベルリン放送交響楽団 指揮:ヘルムート・コッホ 通奏低音はチェンバロとチェロ。 チェンバロ:ロベルト・ケプラー チェロの演奏者は未記載。 チェンバロはレチタティーヴォのみの参加。 1960年8月のステレオ録音。合唱が加わるフォルテの部分で歪み気味なのが惜しいです。
コッホは冒頭から アグレッシヴな表情づけの、まるで次々と隕石が地球にぶつかり 灼熱の大地と化しているかの様な序奏から開始されます。そして 冷えて固まった地球に『光あれ!』 弦楽器を刈り込み、管楽器の響きを明瞭に聴かせながら ソロ(声楽)と器楽(特に管楽器)のアンサンブルを密に作っていくスタイルは時代からすると先進的。テンポは軽快、推進力に溢れる 心躍らせる気持ちの良い速さとリズム。 ハイドンが嫌々書いた 描写音楽は、特に動物が現れる場面などは とても丁寧な演奏です。 ソリストは 装飾を加えずに 楽譜に忠実に歌っています。34歳のテオ・アダムの若々しい真っ直ぐな爽やかな声が『天地創造』にぴったり。ただ 他のソリストがちょっぴり残念です。 合唱は中音や低音の旋律がしっかりと聴こえる「4声のバランス」の良い録音となっています。
このアルバムで特筆すべきは、曲目解説と対訳の27ページが大宮真琴先生の執筆です。ハイドン研究者らしい 極めて詳細な内容を簡潔に述べられています。十分な資料となる、これを読むために入手する価値のあるブックレットです。
このアルバム、第2部の途中でCDの1枚目と2枚目の交換。これはハイドンの意図に沿ったものでなく、音楽的にも中途半端なもの。無関心な編集が残念でなりません。
1960年当時、室内楽的なアンサンブルを感じさせる画期的な素晴らしい演奏ですが、1974年にソリスト2人を交代させたコッホの新盤があり、勿論 細部の違いはありますが、シュライヤーの歌う新盤が頭ひとつ飛び出しているため、この盤のお薦め度は『3』となります(新盤がなければ「4」です)。
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ヘルムート・コッホ、2回目のハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエルとエヴァ:レギーナ・ヴェルナー ウリエル:ペーター・シュライヤー ラファエルとアダム:テオ・アダム ベルリン放送合唱団 ベルリン放送交響楽団 指揮:ヘルムート・コッホ 通奏低音はチェンバロとチェロ。 チェンバロ:ヴォルフ=ディーター・ハウシルト チェロの演奏者は未記載。 チェンバロはレチタティーヴォのみの参加。 1974年1~2月の録音。
旧録音と変わらず、コッホは冒頭から アグレッシヴな表情づけ。弦楽器を刈り込み、管楽器を明瞭に聴かせ、ソロ(声楽)と器楽(特に管楽器)のアンサンブルを密に作っていくアンサンブル重視のスタイル。テンポは軽快、推進力溢れる 心躍らせる気持ちの良い速さとリズム。 第2部の鳥や動物の描写の場面のオーケストラや歌唱に対する(今となっては遅く感じられるテンポでの)丁寧な指揮は、それらの場面を想像させるに十分なレベルです(馬の駆け足が インテンポでここまで自然に聴こえるとは!)。そしてそれぞれのレチタティーヴォやアリアでの美しい対旋律の絡みも絶妙です。
ソリストは楽譜に忠実に歌っています。装飾やアインガンクはほとんど加えていません。 ヴェルナーの清楚で真っ直ぐで軽快なボーイソプラノのような『天地創造』にぴったりな声質。 シュライヤーの柔らかで絹のような美しい声。 旧録音から連続で参加のアダムの甘い優しい穏やかな安定感抜群の歌唱。 重唱においても 等質な響きのアンサンブルで安心して聴けます。 合唱はまとまった響きの中から アルトや男声の旋律もしっかりと聴こえる「4声のバランス」の良い立体的なバランスが見事です。
ただ このアルバム、第2部の途中でCDの1枚目と2枚目が交換になっています。これはハイドンの意図に沿ったものでなく、音楽的にも中途半端なものになってしまいます。LP時代の裏表をそのままに区切った、この作品に無関心な編集が残念でなりません。
一時代前の録音ですが、小型のオーケストラによる コンパクトで爽やかな演奏は、今 聴いてもとても新鮮です。 初めての『天地創造』のアルバムとして お薦めできる仕上がりです。
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ヘルムート・コッホ 2度目のハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエルとエヴァ:レギーナ・ヴェルナー ウリエル:ペーター・シュライヤー ラファエルとアダム:テオ・アダム ベルリン放送合唱団 ベルリン放送交響楽団 指揮:ヘルムート・コッホ 通奏低音はチェンバロとチェロ。 チェンバロ:ヴォルフ=ディーター・ハウシルト チェロの演奏者は未記載。 チェンバロはレチタティーヴォのみの参加。 1974年1~2月の録音。
旧録音と変わらず、コッホは冒頭から アグレッシヴな表情づけ。弦楽器を刈り込み、管楽器を明瞭に聴かせ、ソロ(声楽)と器楽(特に管楽器)のアンサンブルを密に作っていくアンサンブル重視のスタイル。テンポは軽快、推進力溢れる 心躍らせる気持ちの良い速さとリズム。 第2部の鳥や動物の描写の場面のオーケストラや歌唱に対する(今となっては遅く感じられるテンポでの)丁寧な指揮は、それらの場面を想像させるに十分なレベルです(馬の駆け足が インテンポでここまで自然に聴こえるとは!)。そしてそれぞれのレチタティーヴォやアリアでの美しい対旋律の絡みも絶妙です。
ソリストは楽譜に忠実に歌っています。装飾やアインガンクはほとんど加えていません。 ヴェルナーの清楚で真っ直ぐで軽快なボーイソプラノのような『天地創造』にぴったりな声質。 シュライヤーの柔らかで絹のような美しい声。 旧録音から連続で参加のアダムの甘い優しい穏やかな安定感抜群の歌唱。 重唱においても 等質な響きのアンサンブルで安心して聴けます。 合唱はまとまった響きの中から アルトや男声の旋律もしっかりと聴こえる「4声のバランス」の良い立体的なバランスが見事です。
ただ このアルバム、第2部の途中でCDの1枚目と2枚目が交換になっています。これはハイドンの意図に沿ったものでなく、音楽的にも中途半端なものになってしまいます。LP時代の裏表をそのままに区切った、この作品に無関心な編集が残念でなりません。
一時代前の録音ですが、小型のオーケストラによる コンパクトで爽やかな演奏は、今 聴いてもとても新鮮です。 初めて聴く『天地創造』のアルバムとしても お薦めできる仕上がりです。
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ラファエル・クーベリックの ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエルとエヴァ:テレサ・シュテッヒ=ランダル ウリエル:ペトレ・ムンテアヌー ラファエル:フレデリック・ガスリー アダム:キム・ボルイ RAIローマ交響楽団と合唱団 指揮:ラファエル・クーベリック 通奏低音はチェンバロとチェロ。 演奏者の記載はありません。 チェンバロはレチタティーヴォのみの参加です。 録音は1959年5月のライヴ録音(モノラル)。
全体的に速めの とてもキビキビとした演奏は、84年のORFEO盤と方向性は同じです。ただ、器楽の奏者の覚束ないところが所々で聴こえてくるのが残念です。クーベリックはそのようなことにお構い無しで突進していきます。 歌手陣では、シュテッヒ=ランダルが 速めのテンポの曲でも 華麗で輝かしい歌唱を聴かせてくれます。 ガスリーの凄みすら感じる、強力なバスはモノラル録音からも迫力いっぱいで届きます。
尚、8番のソプラノアリアの最後の1小節が切れているのが残念です。そして、その音が切れてすぐに次のレチタティーヴォに続くのは(頭では最後の音が鳴っているのに)めちゃめちゃ抵抗がありました。
そして最後にボーナストラックとして 🎵ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』ホ短調 作品95 指揮:ラファエル・クーベリック デンマーク放送交響楽団 こちらも1959年の2月のライヴ録音(モノラル)。
颯爽とした晴れやかな(私的にはボヘミアの)風を届けてくれる秀演です。
『天地創造』と『新世界より』のそれぞれに 拍手が入っております。 尚、このCDのブックレットは、各曲のトラックナンバーと演奏者の名前のみしか載っていません。
ハイドンを聴くために このCDを購入しましたが、『天地創造』のお薦め度はオーケストラの技量と音の切れがあるので「2」です。それに対して『新世界より』は「4」です。そのため 全体のお薦め度は「3」にしました。 クーベリックの好きな方、『新世界より』の名演奏を聴き比べしたい方にお薦めのアルバムです。
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ゲオルク・ショルティの2回目の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエルとエヴァ:ルート・ツィーザク ウリエル:ヘルベルト・リッペルト ラファエル:ルネ・パーペ アダム:アントン・シャリンガー シカゴシンフォニー合唱団 シカゴ交響楽団 指揮:ゲオルク・ショルティ 通奏低音はフォルテピアノとチェロとコントラバス。 フォルテピアノ:デヴィッド・シュラーダー チェロ:ジョン・シャープ コントラバス:ヨーゼフ・ガスタフェステ フォルテピアノはレチタティーヴォのみの参加です。 録音は1993年10~11月のライヴ録音です。
ショルティ/シカゴの2回目の『天地創造』のアルバム。通奏低音がチェンバロからフォルテピアノに変更。そしてアリアでのソリストの装飾、アインガンクが聴かれるところが 12年前との大きな相違点でしょう。 その他、緻密でハイドンのオーケストレーションの組み立ての巧みさを透かしてみせるような透明感のあるオーケストラコントロールは相変わらず。 ただ テンポ設定が全体的に速くなっているのは 歌手の関係か、ショルティの解釈の深化か? オーケストラも繊細。テンポを変化させたりとの あざとい描写をするのではなく、さらりと、そしてフォルテにしたり。第2部の三重唱の伴奏の美しさはその例。 ツィーザクの素直で清楚な発声はガブリエルにぴったり。そして パーペの温かみのある低音は 創造主の眼差しを感じる声。
収録は1枚目に第1部、2枚目に第2部~第3部という ハイドンの意図に沿った形になっています。(これが当たり前だと思うのですが…)
私的にはショルティの『天地創造』は1981年盤の方が、チェンバロが歌にも加えられたり、ソプラノの歌唱スタイルで好きなのですが、こちらは 速い箇所では 指揮しているショルティの姿がわかるような 特徴あるキレキレの演奏です。
もちろん、ショルティファンの方のみならず、ハイドンや古典派音楽ファンの方にも聴いてもらいたいアルバムです。そしてショルティの1981年盤をお持ちの方も 是非聴き比べて下さい。音楽の深化がわかりやすく楽しめます!
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ゲオルク・ショルティの指揮する ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル:ノーマ・バロウズ ウリエル:リュディガー・ヴェーラーズ ラファエル:ジェイムズ・モリス エヴァ:シルヴィア・グリーンバーグ アダム:ジークムント・ニムスゲルン シカゴ交響楽団と合唱団 指揮:ゲオルク・ショルティ 通奏低音は チェンバロ:デヴィッド・シュラーダー チェロ:フランク・ミラー コントラバス:ヨーゼフ・ガスタフェステ チェンバロがアリアや重唱、合唱にも入っています。 録音は1981年11月。
ショルティ/シカゴの最初の『天地創造』の録音。 緻密でハイドンのオーケストレーションの組み立ての巧みさを透かしてみせるような 透明感のある演奏が聴けます。
ショルティの指揮は 落ち着いたテンポで、天地創造のひとつひとつの情景を聴衆に想像力を促している様。そして各部の締めの合唱での圧巻のエネルギーの音楽作りとの対比が素晴らしいです。
ソリストにはスコア通り歌わせています。装飾やアインガンクは「描写を表す箇所以外では」入れていません。 そのようなソリストの中で バロウズが二重(母)音として歌える8分音符ひとつに乗った言葉(音)を 16分音符2つのように丁寧に分けて発音しているのが印象に残ります(私はこのような歌い方が好きなので…)。そして第2部冒頭のアリアでの 可憐なアインガンクとハッとさせられるフレーズ終わりでの音の移動の清冽さがそれは見事です。 ヴェーラーズは浅い声ですが、温かみのある歌唱が印象的。 モリスの安定感はレチタティーヴォから この作品の前半を牽引しています。 そして第3部の若々しいグリーンバーグと情感豊かなニムスゲルンのソロも ソリストを分けたことが生きています。
収録は1枚目に第1部、2枚目に第2部~第3部という、ハイドンの意図に沿った形になっていて 安心して聴けます。
ステレオになって以降の「現代オーケストラと録音した」数多くの『天地創造』のアルバムの中で、私が最も素敵な演奏と自信をもって言える盤です。 勿論、初めて『天地創造』を聴く方にもお薦めです。 最後に、この盤と肩を並べられる「現代オーケストラによる『天地創造』のアルバム」は バーダー盤くらいでしょう。
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フランス革命のあとの、ミラノの交響曲作品集!
ヴァンニ・モレット指揮の、アタランタ・フーギエンス管弦楽団(5-4-2-3-2のチェンバロ無し)の明るく爽やかな演奏で聴くことができます。
収録作品は 🎵ボニファツィオ・アジオーリ(1769-1832):交響曲へ短調 4楽章の充実したコントラストの光る古典派作品。第3楽章は『ワルツ』 🎵ガッツァニーガ:交響曲ニ長調 流麗で美しい 古典派らしい明るい3楽章の小さな交響曲。 🎵ロッラ:交響曲ニ長調 BI.533 堂々たる第1楽章から始まる 快活な古典派らしい爽やかな3楽章の作品。
以下の4曲は すべて単一楽章の交響曲(シンフォニア) 🎵ジュゼッペ・ニコリーニ(1762-1842):交響曲変ロ長調 🎵アジオーリ:交響曲ト長調 🎵ロッラ:交響曲ホ短調 BI.537 🎵ステファノ・パヴェージ(1779-1850):交響曲変ロ長調
すべての作品が 初録音という資料的にも有用なもの。 古典派らしい親しみやすい旋律が素敵な作品ばかりのアルバムになっています。質的なことを言えば、モーツァルトの10代前半の作品も及ばないというものもありますが、音楽を愉しく聞くには 十分な作品と演奏になっています。
古典派音楽の好きな方に 安心してお薦めできるアルバムです。
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ピリオド楽器によるミヒャエル・ハイドンの弦楽五重奏曲集!
パウル・アンゲラー率いるウィーン・コンキリウムムジクムのメンバーによる演奏です。スコアに忠実に 耳に優しい音楽を聴くことができます。 1990年の録音で、元々はバラで発売されていた2枚をまとめたもの。 この当時の古楽器受容の常として、まだ主題が戻って来た時の装飾やヴァリアントなどはみられません。そのようなスタイルなので、とても温かみのある音楽となっています。
収録作品は 🎵弦楽五重奏曲 ト長調 P109 🎵弦楽五重奏曲 ヘ長調 P110 🎵弦楽五重奏曲 ハ長調 P108 以上の3曲は、メヌエットつきの4楽章形式の古典派らしい 旋律の美しさに揺られる優雅な作品。 🎵弦楽五重奏曲 ヘ長調 🎵ディヴェルティメント 変ロ長調 2枚目の2曲は、どちらも最後に行進曲が置かれ メヌエットが2つ入った7楽章形式の作品です。作品番号は表示されていません。
引き締まったアンサンブルによる、落ち着いたピリオド楽器の響きが素敵な演奏です。 古典派の室内楽の好きな方にお薦めのアルバムです。
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古典派のフラウト・トラヴェルソを伴う室内楽選!
ピリオド楽器の「WIGソサエティ」~フルート四重奏+チェンバロ~による温かな演奏が魅力の1枚です。ここで聴ける作品は、ハイドンが一番年長として、その18歳年下までの古典派の作曲家による作品集です。そして一般的にチェロで弾くパートをバスの安定感ある音で支えているのもいい。
収録作品は 🎵アイヒナー:フルート四重奏曲 ト短調 作品4-6 🎵ハンス・ハインリヒ・ツィールヒェ:フルート四重奏曲 変ロ長調 作品2a-5 🎵シュテルケル:2つのヴァイオリンとバスのための三重奏曲 イ長調 作品6-3 🎵ハイドン:フルート四重奏曲 ト長調 作品5-2 もしくは Hob II-G4 🎵ピフル:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ニ長調 作品18-1 🎵ヨーゼフ・シュミット:フルート四重奏曲 ホ短調 作品10-6
初めて聞くような名前の作曲家もいますが、どの作品も古典派のスタイルの耳に優しい作品ばかり。フラウト・トラヴェルソの色彩感によるアクセントが素敵ですが、チェンバロもに抜けた弦楽合奏によるシュテルケルの生命力溢れる音楽にも惹かれます。 この中で最も知られているであろう、ハイドンの四重奏曲は、チェンバロが加わっての、アグレッシブに攻めた 賑やかな響きにワクワクさせられる 素晴らしいアンサンブルが魅力です。
初録音作品も複数含まれるアルバムのようですが、フラウト・トラヴェルソ(フルート)奏者の方は勿論、古典派音楽の好きな方にもお薦めできる、緻密なアンサンブルによる秀演の1枚です。
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クリスチャン・バッハのファゴット協奏曲とミヒャエル・ハイドンの交響曲!
ソフィー・デルヴォーのファゴット(と 指揮)、ミュンヘン室内管弦楽団のモダンオーケストラによる素敵なアルバムです。通奏低音のチェンバロが加えられています。
収録作品は 🎵J.C.バッハ:ファゴット協奏曲 変ロ長調 W.C83 古典派らしい、流麗で美しい旋律が存分に楽しめる作品です。 🎵M.ハイドン:交響曲第51番 変ロ長調 P.51 3楽章形式の端正な交響曲。第2楽章がファゴットの協奏曲楽章のように書かれた作品。終楽章はメヌエットです。 キビキビとした健康的な音楽に仕上がっています。 🎵J.C.バッハ:ファゴット協奏曲 変ホ長調 W.C82 クリスチャン・バッハらしい 歌うAllegroから開始する、古典派らしい旋律を聴かせる作品です。
クリスチャン・バッハの流れるような美しい旋律を堪能できる1枚です。ミヒャエル・ハイドンの交響曲が素敵なアクセントとして真ん中に入っています。デルヴォーさんの温かい音楽作りが これらの曲にぴったりです。
オールカラーのブックレットは 小さな写真集です。ソフィー・デルヴォーさんのファンにはたまらない1冊でしょう。
ファゴット音楽の好きな方、古典派音楽の好きな方にお薦めのアルバムです。
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バーンスタイン/ニューヨークフィルとの ハイドンの『天地創造』と『ハルモニーミサ』!
レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニックによる、ハイドンの宗教音楽選。
前半は 🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:ジュディス・ラスキン ウリエル:アレクサンダー・ヤング ラファエル/アダム:ジョン・リアードン カメラータ・シンガーズ レチタティーヴォはチェンバロとチェロ。 チェンバロ:ブルース・プリンス=ヨーゼフ チェロ:ベルナルド・アルトマン 1966年の録音なのでモダンチェンバロを使っています。
バーンスタインの『天地創造』は、基本、速めのテンポでキビキビとした硬質な演奏。フレーズの最後のみ 伸ばしたりテンポを緩めて 大きな表情づけを行っています。テンポの振れ幅の大きいところが 時代的な印象(バーンスタインらしさ)を感じます。 描写音楽の箇所は オーケストラの機能を生かしたダイナミックなところが印象的。
ソロはスコア通りの歌唱。アインガンクや装飾はつけていません。ラスキンとヤングの甘美な声が耳に残ります。
後半は 🎵ハイドン:ミサ曲第14番 変ロ長調『ハルモニーミサ』Hob.XXⅡ-14 ソプラノ:ジュディス・ブレゲン メゾソプラノ:フレデリカ・フォン・シュターデ テノール:ケネス・リーゲル バス・バリトン:サイモン・エステス ウェストミンスター合唱団 1973年の録音。
大編成のダイナミックなハイドン。それに対してソロの女声2名の清楚な声が天からの響きの様。テンポの速い箇所の清々しさが気持ち良いです。
濃厚な2曲のハイドンが楽しめます。「古典派のハイドン」を聴きたい方には向いていません!ロマン派の声楽作品の好きな方が喜びそうな音楽になっています。そこを承知で聴くのであれば、2曲を聴けるお得盤として お薦めできます。
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ヴォルフガング・サヴァリッシュの ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:アンドレア・ロスト ウリエル:ヘルベルト・リッペルト ラファエル/アダム:クルト・モル フィレンツェ五月音楽祭合唱団 フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団 指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ レチタティーヴォはチェンバロとチェロ。 チェンバロ:アンドレア・セヴェーリ チェロ:ジョルジュ・ジョルジェスク 1999年のライヴ収録。残響豊かな 明瞭な録音で、少しの会場ノイズもありますが気になるほどではありません。最後に拍手が少しだけ入っています。
サヴァリッシュの指揮は、イタリアのオーケストラの甘い音色をそのままに、端正で緻密でバランス良く組み立てられたハイドンを作っています。そこではオーケストラのちょっとした技術の緩さとの隙間と そこを使ったかのような突然のフレーズの強調にニンマリしちゃいます。 ソロの3人のスコア通りの端正で乾いた歌唱は サヴァリッシュのハイドンに対する姿勢を反映させています。アインガンクや装飾はつけられていません。 描写音楽の箇所も 歌手もオーケストラも特別にその箇所を強調することもなく、流れるように美しく流しています。 ソロの3人は、ロストの暖色系の特徴ある声質、モルの大地のようなすべての音を支えるかのような安定感のある声が印象に残ります。
CDの1枚目に第1部、2枚目に第2部と第3部という収録になっています。
まさに塵ひとつない、清らかなハイドンを目指した演奏が聴けます。 スコアを広げながら『天地創造』の勉強をするのに適したアルバムといえるでしょう。ただ、2枚目以降の「○○のような演奏を…」と言って聴くのであれば、つまらないかもしれません。 初めての『天地創造』として選ぶのであれば「基準」として適したアルバムだと思います。
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ギュンター・ヴァント指揮の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:ジャネッテ・ファン・ディエク ウリエル:ペーター・シュライヤー ラファエル/アダム:テオ・アダム ケルン・ギュルツェニッヒ合唱団 ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団 指揮:ギュンター・ヴァント レチタティーヴォの伴奏はチェンバロとチェロ。 チェンバロ:フリッツ・レーハン、チェロ奏者の記載はありません。
1964年のレコード用のステレオ録音です。 録音年度に対しては、思った以上の音で聴くことができます。ただ、私の聴いているACCORD盤では、合唱の強奏のところで歪み気味なところが残念でした。
中庸なテンポで、声楽と器楽のバランスの取れた見事な演奏(録音)に仕上がっています。ソロの3人はスコア通りの模範的な歌唱を聴かせてくれます。シュライヤーの安定感と美声は この録音の白眉ともいえるでしょう。 ヴァントの指揮は、大きなオーケストラと合唱を使ってはいるものの、しっかりとした構築の端正なハイドンの音楽を 室内楽のような緻密さをもって聴かせてくれます。 描写音楽の箇所は、木管楽器なども旋律の一部分というように、それとなくさらっと聴かせています。
LP 時代から (日本では)話題にのぼらなかった録音ですが、1970年代までの『天地創造』のレコードでは 間違いなく 3本の指に入る素晴らしい録音と言えます。
CD 化に際して、第2部の途中で2枚目のディスクに交換という編集が残念です。できれば ストーリーに合わせて、1枚目に第2部の最後までを収録してもらいたかったです。
大きめのオーケストラと合唱で『天地創造』を勉強をする目的で聴くのであれば、とても良い教材となるアルバムです。またそれは 教科書的で没個性的な演奏とも捉えられます。でもこれが1960~70年代のヨーロッパの音楽の目指していた方向てすので、時代を反映した当時の姿を聴ける素晴らしい録音とも言えるでしょう。
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ギュンター・ヴァント指揮の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:ジャネッテ・ファン・ディエク ウリエル:ペーター・シュライヤー ラファエル/アダム:テオ・アダム ケルン・ギュルツェニッヒ合唱団 ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団 指揮:ギュンター・ヴァント レチタティーヴォはチェンバロとチェロ。 チェンバロ:フリッツ・レーハン、チェロ奏者の記載はありません。
1964年のレコード用のステレオ録音です。 録音年度に対しては、思った以上の音で聴くことができます。ただ、私の聴いているACCORD盤では、合唱の強奏のところで歪み気味なところが残念でした。
中庸なテンポで、声楽と器楽のバランスの取れた見事な演奏(録音)に仕上がっています。ソロの3人はスコア通りの模範的な歌唱を聴かせてくれます。シュライヤーの安定感と美声は この録音の白眉ともいえるでしょう。 ヴァントの指揮は、大きなオーケストラと合唱を使ってはいるものの、しっかりとした構築の端正なハイドンの音楽を 室内楽のような緻密さをもって聴かせてくれます。 描写音楽の箇所は、木管楽器なども旋律の一部分というように、それとなくさらっと聴かせています。
LP 時代から (日本では)話題にのぼらなかった録音ですが、1970年代までの『天地創造』のレコードでは 間違いなく 3本の指に入る素晴らしい録音と言えます。
CD 化に際して、第2部の途中で2枚目のディスクに交換という編集が残念です。できれば ストーリーに合わせて、1枚目に第2部の最後までを収録してもらいたかったです。
大きめのオーケストラと合唱で『天地創造』を勉強をする目的で聴くのであれば、とても良い教材となるアルバムです。またそれは 教科書的で没個性的な演奏とも捉えられます。でもこれが1960~70年代のヨーロッパの音楽の目指していた方向てすので、時代を反映した当時の姿を聴ける素晴らしい録音とも言えるでしょう。
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ラファエル・クーベリックの指揮する ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル:マーガレット・マーシャル ウリエル:ヴィンソン・コール ラファエル:グウィン・ハウエル エヴァ:ルチア・ポップ アダム:ベルント・ヴァイクル バイエルン放送合唱団 バイエルン放送交響楽団 指揮:ラファエル・クーベリック 通奏低音はチェンバロとチェロ。 チェンバロ:ヘトヴィヒ・ビルグラム、チェロ奏者の記載はありません。 録音は1984年6月です。
クーベリックの珍しいハイドンの録音のひとつです。大きなオーケストラを使いながらも、端正で美しい物語りを描いています。テンポもゆったりとした、歌詞をしっかりと歌わせるスタイルに好感がもてます。ソロはスコア通りの歌唱。アインガンクや装飾を加えることはありません。オーケストラは声楽の伴奏という姿勢がみえる演奏(録音)てす。 そんな中、第2部の生命賛歌での生き生きとしたアリアや合唱が見事です。 歌手では清冽で感情豊かなマーシャルに注目でしょう。ただ 80年代らしくビブラートを掛けての歌唱が 今となっては惜しい感じもします。 アダムとイヴの世界を描いた第3部で歌手を変えています。2人の温かみのある声に変わり 2曲の二重唱の表情が際立っています。
最後に唯一 残念だったのが、多くのディスクと同様、第2部の途中で2枚目のディスクに交換という編集です。できれば ストーリーに合わせて、1枚目に第2部の最後までを収録してもらいたかったです。
20世紀後半の『天地創造』を現代オーケストラと大型の合唱で演奏したスタイルのなかで、豪華絢爛な演奏とは異なる、ハイドンの素顔(スコア)がしっかりと見える演奏です。その代表ともいえる バーダー盤やドラティ盤に並ぶアルバムになります。
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ジェイムズ・レヴァイン指揮の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ《天地創造》Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:キャスリーン・バトル ウリエル:エスタ・ヴィンベルイ ラファエル/アダム:クルト・モル ストックホルム放送合唱団、ストックホルム室内合唱団 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ジェイムズ・レヴァイン 通奏低音はフォルテピアノとチェロです。 フォルテピアノ:フランク・マウス、チェロ奏者の記載はありません。 録音は1987年12月。フォルテピアノを使っての演奏の黎明期に当たります(最初の録音は1982年のクーン盤)。
世界屈指のオーケストラと合唱の機能性を存分に発揮させた、大スクリーンで映画を見るような、鮮やかな色彩とダイナミックな音によるスペクタクルな世界の広がるアルバムに仕上がっています。 その風景は、バトルの清楚な声は 山から吹いてくる清涼な風のような清々しさ、モルの深い温かみのある声は たわわに実った大地を感じさせる包容力あふれる音楽が、繊細さを加えています。
ハリウッド映画を見るようなゴージャスな『天地創造』の世界が広がるアルバムです。様々な描写音楽の場面もひとつのフレーズと さらりと通り過ぎていく感じです。
最後に唯一 残念だったのが、多くのディスクと同様、第2部の途中で2枚目のディスクに交換という編集です。できれば ストーリーに合わせて、1枚目に第2部の最後までを収録してもらいたかったです。
大オーケストラの魅力あふれる『天地創造』です。 ピリオド楽器(様式)を外して考えるのであれば、豪華さで選ぶなら カラヤンのベルリンフィル盤との2択ですが、私的には緻密さや描写性もしっかり描いた演奏も面白いと思います。ですので評価は『4』としました。
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ジェイムズ・レヴァイン指揮の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
🎵ハイドン:オラトリオ《天地創造》Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:キャスリーン・バトル ウリエル:エスタ・ヴィンベルイ ラファエル/アダム:クルト・モル ストックホルム放送合唱団、ストックホルム室内合唱団 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ジェイムズ・レヴァイン 通奏低音はフォルテピアノとチェロです。 フォルテピアノ:フランク・マウス、チェロ奏者の記載はありません。 録音は1987年12月。フォルテピアノを使っての演奏の黎明期に当たります(最初の録音は1982年のクーン盤)。
世界屈指のオーケストラと合唱の機能性を存分に発揮させた、大スクリーンで映画を見るような、鮮やかな色彩とダイナミックな音によるスペクタクルな世界の広がるアルバムに仕上がっています。 その風景は、バトルの清楚な声は 山から吹いてくる清涼な風のような清々しさ、モルの深い温かみのある声は たわわに実った大地を感じさせる包容力あふれる音楽が、繊細さを加えています。
ハリウッド映画を見るようなゴージャスな『天地創造』の世界が広がるアルバムです。様々な描写音楽の場面もひとつのフレーズと さらりと通り過ぎていく感じです。
最後に唯一 残念だったのが、多くのディスクと同様、第2部の途中で2枚目のディスクに交換という編集です。できれば ストーリーに合わせて、1枚目に第2部の最後までを収録してもらいたかったです。
大オーケストラの魅力あふれる『天地創造』です。 ピリオド楽器(様式)を外して考えるのであれば、豪華さで選ぶなら カラヤンのベルリンフィル盤との2択ですが、私的には緻密さや描写性もしっかり描いた演奏も面白いと思います。ですので評価は『4』としました。
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佐渡 裕の ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
ハイドンのオラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2 ガブリエル/エヴァ:クリスティーナ・ランズハマー ウリエル:マキシミリアン・シュミット ラファエル/アダム:ヨッヘン・シュメッケンベッカー RIAS室内合唱団 トーンキュンストラー管弦楽団 指揮:佐渡 裕 通奏低音はチェンバロとチェロです。 通奏低音の奏者の記載はありません。 レチタティーヴォのみならず、アリアや合唱においてもチェンバロの参加が聴こえてきます。 ライヴ収録ですがノイズは気になりません。終演後の拍手は入っています。 オーストリア盤のブックレットに、ドイツ語、英語、日本語の解説(ドイツ語の訳)が載っております(歌詞はドイツ語と日本語訳のみ)。
佐渡さんといえば、東京でのプロオーケストラデビューがハイドンの交響曲プログラムということもあり、日本のオーケストラ指揮者の中では普段からハイドンの作品を積極的に演奏をされています。 ここでも安定したオーケストラコントロールと声楽陣の手綱をしっかりと握りつつ、ソリストの個性を生かした絶妙なバランスのハイドンを聴かせてくれます。
佐渡さんの演奏は、80年代~90年代に「室内管弦楽団」の録音のような 細かなオーケストラの表情づけと、古楽器団体の演奏で聴かれる ソロのアインガンクや装飾を(チェンバロも!)無理なく加えています。そして各場面の締めの合唱での大きな盛り上がりは、大きなオーケストラの力量を存分に生かした響きが堪能できます。
描写音楽の場面では、オーケストラのそれぞれのフレーズを強調することをしていません。これは「無理に描写音楽を書かされた」ハイドンの気持ちに沿った表現といえるかもしれません。
最後に唯一 残念だったのが、多くのディスクと同様、第2部の途中で2枚目のディスクに交換しなくてはいけなかったこと。できれば ストーリーに合わせて、第2部と第3部の間でディスクの交換というようにしてもらいたかったです。
日本人指揮者による『天地創造』という配慮なしでも、お薦め度『5』のアルバムです。とても引き締まった演奏で、安定したソロとオーケストラと合唱の力量を存分に引き出した音楽が聴けます。日本語の訳もブックレットに印刷されている点も含めて、初めての『天地創造』にもってこいです。このアルバムに不満を言うなら ピリ
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カラヤンとウィーンフィルによる ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
1982年のザルツブルク音楽祭でのライブ録音。 ガブリエル/エヴァ:エディット・マティス ウリエル:フランシスコ・アライサ ラファエル/アダム:ホセ・ヴァン・ダム ウィーン楽友協会合唱団 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン 通奏低音はチェンバロ(ジャンピエール・ファーベル)とオルガン(デヴィット・ベル)チェロ(ロベルト・シャイヴァイン)。 ライブですが拍手は入っていません。録音日程から ゲネプロを含めたリハーサルからの録音を行っており、ノイズを極力排除することはできています。
カラヤン指揮の『天地創造』は、68年のベルリンフィル盤もありますが、ダイナミックで映画音楽の様な色彩感あふれる描写的な音楽作りは、より彫りが深くなっているのは、「光りあれ」直前のラファエルのレチタティーボや、最終合唱を聴けば さらにパワーアップしているのが「一聴瞭然」です! 盛り上げる箇所では、遅めのテンポの豊穣な響きで聴き手を圧倒させる カラヤン節が見事です。
ソリストは、ヤノヴィッツのような個性的な声の歌手を選抜することはなく、おしなべて普遍化しています。そしてスコア通りの誠実な歌唱です。 そんなスタイルですが、ここで聴こえる音楽は ハイドンの理想を はるかに超えたゴージャスな響きになっています。 そこがこのアルバムの好き嫌いの分かれ目でしょう。
初めての『天地創造』を選ぶのであれば、近代、ロマン派から時間を遡って来られた方、2組目のアルバムとして選ぶのであれば、古楽器演奏との比較で聴く方にお薦めします。
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カラヤン、ベルリンフィルによる ハイドンの『天地創造』!
ガブリエル:グンドゥラ・ヤノヴィッツ ウリエル:フリッツ・ヴンダーリヒ、ヴェルナー・クレン ラファエル:ワルター・ベリー エヴァ:クリスタ・ルートヴィヒ アダム:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ ウィーン楽友協会合唱団 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン という豪華な声楽陣。
録音当時はディースカウが40歳代に入ったばかりで一番の年長という、70年代から大活躍のソリストの若々しい声が魅力です。 通奏低音はチェンバロ(ヨーゼフ・ヌボワ)とチェロ(オトマール・ボルヴィツキー)。
完璧までの仕上げをみせたアルバムですが、ダイナミックな 18世紀の音楽を超えたレベルの、まるで映画音楽を聞くような音楽に仕上がっています。それは特に第2部のレチタティーボとアリアのオーケストラ伴奏のスコア逸脱のギリギリを攻めたような音づくりを聴けば、その当時であれば、驚愕間違いなしと思う見事さです。
原典回帰の精神、そしてハイドンの考えた響きを はるかに超えた音楽になっています。そこがこのアルバムの評価の分かれ目でしょう。 1968年にこの音楽を聴いたと想像できる方には推薦ですが、数ある『天地創造』のアルバムから1つを選ぼうと、21世紀の現代の耳で聴こうとするのであれば、変に中途半端な位置にあるように思えるのは私だけでしょうか?
そしてこの録音は、テノールが録音の途中で夭逝したヴンダーリヒと、2年後の修正録音で代わりに歌ったクレンとのミックス録音とのことからわかるように、当時は当たり前の 切り貼りによる人工的、機械的な技術力によって作られた録音。 そこをどう考えるかで、このアルバムの好き嫌い度が変わってくるでしょう。
私はソリストの若々しい声の魅力から 評価を『4』としました。
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カラヤン・ベルリンフィルによる ハイドンのオラトリオ『天地創造』!
ガブリエル:グンドゥラ・ヤノヴィッツ ウリエル:フリッツ・ヴンダーリヒ、ヴェルナー・クレン ラファエル:ワルター・ベリー エヴァ:クリスタ・ルートヴィヒ アダム:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ ウィーン楽友協会合唱団 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン という豪華な声楽陣。
録音当時はディースカウが40歳代に入ったばかりで一番の年長という、70年代から大活躍のソリストの若々しい声が魅力です。 通奏低音はチェンバロ(ヨーゼフ・ヌボワ)とチェロ(オトマール・ボルヴィツキー)。
完璧までの仕上げをみせたアルバムですが、ダイナミックな 18世紀の音楽を超えたレベルの、まるで映画音楽を聞くような音楽に仕上がっています。それは特に第2部のレチタティーボとアリアのオーケストラ伴奏のスコア逸脱のギリギリを攻めたような音づくりを聴けば、その当時であれば、驚愕間違いなしと思う見事さです。
原典回帰の精神、そしてハイドンの考えた響きを はるかに超えた音楽になっています。そこがこのアルバムの評価の分かれ目でしょう。 1968年にこの音楽を聴いたと想像できる方には推薦ですが、数ある『天地創造』のアルバムから1つを選ぼうと、21世紀の現代の耳で聴こうとするのであれば、変に中途半端な位置にあるように思えるのは私だけでしょうか?
そしてこの録音は、テノールが録音の途中で夭逝したヴンダーリヒと、2年後の修正録音で代わりに歌ったクレンとのミックス録音とのことからわかるように、当時は当たり前の 切り貼りによる人工的、機械的な技術力によって作られた録音。 そこをどう考えるかで、このアルバムの好き嫌い度が変わってくるでしょう。
私はソリストの若々しい声の魅力から 評価を『4』としました。
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ズビン・メータのハイドンのオラトリオ『天地創造』!
バーバラ・ヘンドリックスのソプラノ、クリス・メリットのテノール、ホセ・ファン・ダムのバス、パリ管弦楽団合唱団。 イスラエルフィルハーモニック管弦楽団 指揮:ズービン・メータ 通奏低音はチェンバロとチェロです(奏者の名前は記載されていません)。
1986年のライブ録音です。 音は明瞭で、当時のライブ盤としては良いでしょう。ただ、録音目的での収録ではないため(ゲネプロとの差し替えなどは行われておらず)、ホールのノイズはそのまま入っています(拍手はカットされています)。
テンポ、表情、バランスはきわめてオーソドックス。ソリストは3人で、ガルリエルとエヴァ、ラファエルとアダムで交代はありません。 若々しい、ヘンドリックスさんの特徴のある爽やかな声が、お好きな方には最高の歌唱です。そして ダムさんの艶のある低音までの安定感のある声も魅力的です。それに対してメリットさんは ここではもう一歩という感じです。
丁寧な指揮による音楽の組み立ては、見事です。ただ、第2部まではハイドンの音楽に沿ったオーソドックスな演奏という感じですが、第3部になると、アダムとイプに存分に歌わせているような感じに変わるのがユニークです。
お薦め度としては、ヘンドリックスさんの声の好きな方には評価『5』ですが、苦手な方には『3』でしょう。なので、私は客観的に「4」としました(笑)
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メータの指揮するハイドンのオラトリオ『天地創造』!
ハンナ=エリザベス・ミュラーのソプラノ、マクシミリアン・シュミットのテノール、ミヒャエル・ヴォッレのバリトン フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団と合唱団 指揮:ズービン・メータ 通奏低音はチェンバロとチェロです。 アリアや合唱曲においても、チェンバロの演奏が入っています。ただ それほど目立つようなバランスではありませんが、ちょっとした光沢を加えたような感じで響いています。
テンポは全体的に、今の感覚でいうと遅めです。そのため、ソロの歌手は 多少の凸凹はあるものの、表情は細かく歌いこまれている印象です。 ソリストは3人で、ガルリエルとエヴァ、ラファエルとアダムは同じです。そしてビブラートも細かいながらも適度に掛けた艶やかな歌唱です。再現部や描写の場面では 曲にやよって小さな装飾を加えたりと、歌手の自主性を生かした音楽作りが聴こえます。
惜しむらくは、オーケストラの精度の甘さでしょう。私の耳には、東京藝術大学のオーケストラの方が確実に『上』と言えます。
そして「しっかりとした」ブックレットに、通奏低音の楽器名どころか、演奏者の名前が無かったのが残念です。
普通であれば BGMレベルのオーケストラの弱さですが、第2部での描写音楽に全力で取り組んでいる面白さは、チェンバロの伴奏つきのモダンオーケストラの演奏と相まって、魅力的なアルバムといえます。
このような演奏は、舞台がついたら超名演でしょうね! そんなことで 想像力に満ちた方、ドイツ語のわかる方、さらにホグウッドの英語版のDVDの好きな方には 超お薦めです!
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アーノンクールの指揮する J.S.バッハの教会音楽選!
ニコラウス・アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと アーノルト・シェーンベルク合唱団による演奏。 ソリストは クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ) アンナ・コロンディ(ソプラノ) ベルナルダ・フィンク(アルト) イアン・ボストリッジ(テノール) クリストファー・モルトマン(バス) という布陣です。伸びのある若々しい声が素敵です。 アーノンクールの指揮は、宗教音楽ということで 大胆な読み替えや表現を避けていて、聴きやすい温かみのある音楽づくりになっています。
J.S.バッハの声楽作品が3曲演奏されています。 🎵カンタータ 第61番「いざ来れ、異邦人の救い主よ」 BWV61 🎵カンタータ 第147番「心と口と行いと生活」 BWV147 🎵マニフィカート ニ長調 BWV243
演奏は言うこと無しです! 微妙に音より映像が遅れ目になっています。が、ほとんどの方は気にならないかもしれません。
メルク修道院での演奏会の録画です。天井画をはじめ 室内を装飾も見ることができるのが嬉しいです。 そしてピリオド楽器の装飾まで、しっかり入っています。
宗教音楽、及び バッハの音楽が好きな方には 無条件でお薦めできる素晴らしいコンサートの録画です。
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コープランド・コンダクツ・コープランド!
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団をコープランド自身が指揮した1976年の映像です。 鮮明さは落ちるものの、矍鑠としたコープランドの指揮や、グッドマンの熱演を見ることができるのは、嬉しい限りです。
収録曲は 🎵市民のためのファンファーレ 🎵「エル・サロン・メヒコ」 🎵クラリネット協奏曲 🎵「ロデオ」より『ホーダウン』 🎵「入札地」組曲 協奏曲のソロは ベニー・グッドマンです。 最後の「入札地」での合唱は ロサンゼルスマスターコラールです。
それぞれの曲を聴けばわかりますが、コープランドの指揮する音楽は、穏やか かつ 生命力あふれるもので、決して特定のパートを抉り出したりするようなことのない、バランスの取れた 耳に優しい音楽になっています。 映像と音もずれることなく(敢えて言うなら指揮台でのタイミング!客席よりも早い音で!)ストレスなく観ることがてきます。
テレビ放映のフィルムをそのまま使ったかのような、それぞれの曲の始まる直前に、アナウンサーの簡単な説明が、コープランドが指揮する直前の静止画とされて加えられるのが、イマイチですが…
コープランドの愉しそうに指揮する姿が印象的なDVD です。コープランドの好きな方には お薦めの1枚です。
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メルカダンテのフルート協奏曲集!
ジェームズ・ゴールウェイのフルート、クラウディオ・シモーネ指揮、イ・ソリスティ・ヴェネティの演奏による、華やかなフルート協奏曲のアルバム。
収録作品は 🎵メルカダンテ:フルート協奏曲 ニ長調 🎵メルカダンテ:フルート協奏曲 ホ短調 🎵メルカダンテ:フルート協奏曲 ホ長調
3曲とも明るく陽気で、フルートの華麗な響きが堪能できる作品ばかり。 ゴールウェイのモダンフルートの艶のある音色は、ピリオド楽器の雅さとは対極の魅力にあふれた音色です。イ・ソリスティ・ヴェネティのモダン楽器オーケストラとともに、キラキラと輝くような光沢に満ちた音楽は メルカダンテの再評価を問うにぴったりのアルバムです。
フルート音楽の好きな方はもちろん、古典派音楽を幅広く聴かれる方にもお薦めです。また、作曲当時の楽器て聴くことにこだわっておられる方にも聴いていただきたいアルバムです。
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メルカダンテのフルート協奏曲集!
ジェームズ・ゴールウェイのフルート、クラウディオ・シモーネ指揮、イ・ソリスティ・ヴェネティの演奏による、華やかなフルート協奏曲のアルバム。
収録作品は 🎵メルカダンテ:フルート協奏曲 ニ長調 🎵メルカダンテ:フルート協奏曲 ホ短調 🎵メルカダンテ:フルート協奏曲 ホ長調
3曲とも明るく陽気で、フルートの華麗な響きが堪能できる作品ばかり。 ゴールウェイのモダンフルートの艶のある音色は、ピリオド楽器の雅さとは対極の魅力にあふれた音色です。イ・ソリスティ・ヴェネティのモダン楽器オーケストラとともに、キラキラと輝くような光沢に満ちた音楽は メルカダンテの再評価を問うにぴったりのアルバムです。
フルート音楽の好きな方はもちろん、古典派音楽を幅広く聴かれる方にもお薦めです。また、作曲当時の楽器て聴くことにこだわっておられる方にも聴いていただきたいアルバムです。
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シュナイダーとメンデルスゾーンの知られざるオーケストラ作品選!
ジギスヴァルト・クイケン指揮、ピリオド楽器オーケストラの カペラコロネンシスによる演奏の、初期ロマン派作品のアルバム。
収録作品は3曲 🎵シュナイダー:交響曲第17番 ハ短調 🎵メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 🎵メンデルスゾーン:交響曲第1番 ハ短調 作品11
シュナイダーとメンデルスゾーンの交響曲は、どちらも 初期のシューベルトやウェーバーの交響曲に近い響きの秀作です。その形式はハイドン似ですが こちらは ホールでの演奏を考えて作られた 新しい時代の響きとなっています。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、有名なホ短調の前に書かれた習作のような位置付けがされている作品。ヒロ・クロサキの端正なソロが この作品の魅力を存分に引き出しています。
指揮者、オーケストラ、ソリストとも、普段は他のレーベルで活動するトップの方々が集まっての一期一会的なアルバム。コンサート前後の収録だったのでしょうか? 素晴らしい仕上がりをみせた記録です。
シューベルトの初期の交響曲など、古典派の香りの残るロマン派の作品の好きな方にお薦めのアルバムです。
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ヘルマン・シェルヒェンの指揮するハイドンの交響曲選!
ウィーン国立歌劇場管弦楽団 他のオーケストラをシェルヒェンが振ったハイドンの交響曲が6曲入ったアルバム。 1942年~1958年にかけての録音です。
収録曲は 🎵交響曲第45番 嬰ヘ短調「告別」 弦を刈り込んだ第2楽章がユニークです。第4楽章では冒頭のPrestにも関わらずかわらず遅めのテンポで開始されます。そしてあのAdagioに入ると 一人ずつ『帰ってしまう』ところで それぞれの奏者が「Aufwiedersehen!」と言って去っていきます。これは以前、日本盤としても発売されたウェストミンスター盤と同録音です。 🎵交響曲第48番 ハ長調「マリア・テレジア」 今では使われなくなった、トランペットとティンパニが加わった、オイレンブルク版を使っての演奏です。音が悪く トランペットが明瞭でないのと、ティンパニが荒れているのが残念。オイレンブルク版を聴く目的ならば、ヤニグロ盤がベストです。 🎵交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」 優雅で気品を感じさせる名演奏です。 🎵交響曲第94番 ト長調「驚愕」 ウィンタートゥール管弦楽団による演奏。 遅めのテンポの落ち着いた演奏。レコード針のノイズが目立ちます。 🎵交響曲第100番 ト長調「軍隊」 ロイヤルフィルによる演奏。 メリハリのあるモダンな演奏。終楽章の快速テンポの打楽器の威勢の良い演奏は、気持ちいい 🎵交響曲第101番 ニ長調「時計」 端正で安定した構築感の備わった堂々とした音楽。
シェルヒェンの個性輝くハイドンです。 どうしても音の古さが感じられるので、「シェルヒェン」の音楽を聴く目的の方にお薦めです。 『ハイドンの交響曲』を聴くのであればステレオ録音をオススメしちゃいます。モダンオーケストラなら、マリナーを筆頭に、バレンボイムやヘルヴィッヒ、コリン・デイヴィスあたりなら間違いないでしょう。
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珍しい ベートーヴェンの舞曲集!
ミヒ・ガイクの指揮(ヴァイオリン)、オルフェオバロックオーケストラによるピリオド楽器による演奏。 雅なピリオド楽器の音色にぴったりの温かな、そして生き生きとしたリズムのベートーヴェン。
収録作品は 🎵12のコントルダンス WoO.14 第7曲は『英雄交響曲』の第4楽章のテーマ。第8曲と第12曲は弟カールの作曲、第8曲は打楽器が華やかさが印象的! 🎵12のドイツ舞曲 WoO.8 🎵6つのメヌエット WoO.9 交響曲からは考えられない穏やかで優しいメヌエット。 🎵11のメーテリンク舞曲 WoO.17 真作と断定できない作品集。
滅多に聴く機会のないベートーヴェンの舞曲を紹介してくれる、好企画のアルバム。ピリオド楽器の温かい音色が素敵です。
ハイドンの交響曲のメヌエット楽章の好きな方、モーツァルトの舞曲集の好きな方なら、間違いなく楽しめるアルバムです!
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ピリオド楽器による ハイドンの交響曲『朝・昼・晩』!
ピリオド楽器のヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団によるハイドンの三部作。コンサートマスターはステファン・プレフニャク。5-5-3-3-1+チェンバロ+ファゴットという編成。 才気煥発、生命力あふれる素晴らしいハイドンが聴けます。反復後の装飾は少ないですが、ソロヴァイオリン中心の 即興やアインガンクなどがしっかり加えられたアルバムに仕上がっています。
収録曲は 🎵ハイドン:交響曲 第6番 ニ長調 「朝」Hob.I:6 🎵ハイドン:交響曲 第7番 ハ長調 「昼」Hob.I:7 🎵グルック:『精霊の踊り』(ハープ独奏) 🎵ハイドン:交響曲 第8番 ト長調 「晩」Hob.I:8
この録音は、バレエの伴奏音楽として用いるためのものだった様。そのため『昼』と『晩』との間にグルックが組み込まれた模様です。ソロハープによる『精霊の踊り』の美しさは絶品です!←これだけを聴く価値もありです!
ピリオド楽器によるハイドンの『朝・昼・晩』の三部作の素晴らしいアルバムになっています。速めのテンポの爽やかさは現代的とも。また、ソロヴァイオリンの即興をどう捉えるかで好き嫌いが出るでしょう。私的にピリオド楽器盤では、穏やかな ハーゼルベック、オケ全体のアンサンブル(即興)の愉しさ満載のフライブルクに次ぐ、元気いっぱいのアルバムです。
この作品を初めて聴く方にもお薦めできますが、私的には、聴き比べとして手に取って欲しい1枚と言いたいです。
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フランツ・ダンツィの交響曲全集!
スイスで最も精力的に活躍している指揮者、ハワード・グリフィスが指揮した、スイス・イタリア語放送管弦楽団による演奏です。 ここでもグリフィスの「知名度なんのその」という姿勢が生かされた選曲が楽しめます。ダンツィの6曲の交響曲が「全集」というかたちで収録されています。
収録作品は 🎵交響曲第3番 ロ長調 P. 222 🎵交響曲 ニ短調 作品19 P. 220 🎵交響曲 ニ長調 P. 218 🎵交響曲第4番 ニ長調 P. 223 🎵交響曲 ハ長調 作品20 P. 221 🎵交響曲 変ホ長調 P. 219
古典派からロマン派を感じさせる作風。5曲がゆっくりとした序奏のつく作品。ちょっぴり退屈に感じられる作品もありますが、交響曲第4番などは 堂々とした引き締まった音楽が楽しめます。
ハイドンの後期の交響曲からベートーヴェンの初期の交響曲が好きな方には ドンピシャのアルバムです。とは言うものの、忘れ去られた理由もわかるところも。そこが星5つに足らなかったところです。
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ヴォルフ=フェラーリの管弦楽曲集!
ハインツ・レークナーがベルリン放送交響楽団とベルリン室内管弦楽団を指揮して録音をした、ヴォルフ=フェラーリのオーケストラ作品集。
前半は 5つのオペラのオーケストラ作品。 「マドンナの宝石」以外、名前すら知らない作品ばかり(しかも「マドンナの宝石」からの曲も、有名な間奏曲は入っていません!)。でも、みな優しい旋律の美しい曲ばかりです。なかなか演奏されない曲ですが、聴く価値ありです! 後半は弦楽セレナード。 4楽章形式の簡素な作品。耳に優しいメロディーにあふれた作品です。
日本では知られない作品ですが、コンサートでも取り上げても遜色のないものばかりです。
チャイコフスキーやドヴォルザークのセレナードの好きな方や、ロマン派以降の美しい旋律の作品の好きな方に、お薦めのアルバムです。
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ヴォルフ=フェラーリの管弦楽曲集!
ハインツ・レークナーがベルリン放送交響楽団とベルリン室内管弦楽団を指揮して録音をした、ヴォルフ=フェラーリのオーケストラ作品集。
前半は 5つのオペラのオーケストラ作品。 「マドンナの宝石」以外、名前すら知らない作品ばかり(しかも「マドンナの宝石」からの曲も、有名な間奏曲は入っていません!)。でも、みな優しい旋律の美しい曲ばかりです。なかなか演奏されない曲ですが、聴く価値ありです! 後半は弦楽セレナード。 4楽章形式の簡素な作品。耳に優しいメロディーにあふれた作品です。
日本では知られない作品ですが、コンサートでも取り上げても遜色のないものばかりです。
チャイコフスキーやドヴォルザークのセレナードの好きな方や、ロマン派以降の美しい旋律の作品の好きな方に、お薦めのアルバムです。
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カール・シュターミッツの交響曲集!
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズの指揮する、ピリオド楽器アンサンブルの ケルン・アカデミー(5-5-2-2-2)~チェンバロ無し~による演奏。 ここでは カール・シュターミッツの交響曲が4曲 収録されています。 ヴィレンズとケルン・アカデミーの演奏は、スコアに忠実な真摯なスタイルで安心して聴けます。描写的な「田園交響曲」も、過度な強調などはなく、広々とした平原での自然と人とのかかわりを客観的に描くのに成功しています。
収録作品は 🎵交響曲 ニ短調 作品15-3 🎵交響曲 ト長調 作品2-3 🎵交響曲 変ホ長調 作品6-2 🎵田園交響曲 ト長調 4曲とも色彩感豊かな作品です。マンハイム楽派らしいクレシェンドの魅力ある楽章もありますが、意外と抑え気味なのは残念です。 最後の「田園交響曲」がこのアルバムでの推しでしょう。ベートーヴェンの「田園交響曲」に連なる標題交響曲の先駆けの1つとして注目の作品です。
古典派音楽、標題音楽の好きな方にお薦めの1枚です。
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水野貴子の日本名歌集の第2巻!
ソプラノの水野貴子、ピアノ伴奏 大塚めぐみによる日本歌曲の2枚目のアルバムです。 1枚目よりも「歌曲」を中心に据えたプログラムで 24曲が歌われています。
この第2巻でも 流麗で温かみを感じられる歌唱です。控えめなビブラートは清楚で、日本歌曲にぴったりです。歌詞もしっかりと伝わってきます。
「ペチカ」では、山田耕筰の自筆スコア通りに歌っています。 「七つの子」では「可愛」を「かわい」と歌っています。
ピアノの穏やかで角のとれた丸い音が、優しい歌唱を引き立てています。 第1巻と同様、こちらでは少し地味なプログラムに魅力を感じた方に お薦めできます。
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水野貴子の日本名歌集!
ソプラノの水野貴子、ピアノ伴奏 大塚めぐみによる日本歌曲のアルバムです。 日本を代表する唱歌から歌曲、18曲が歌われています。
全体的に、流麗で 優しい視線での歌唱です。適度なビブラートは清楚で、日本歌曲にぴったりです。 ただ、テンポの揺れを、フレーズの間(休み)で取ることがあるので、聴いていて リズムから落ちる感じがするのが、私には気になりました。
「荒城の月」は山田耕筰編曲版で歌われています。 「砂山」は中山晋平の作品ですが、こらはテンポが速すぎ、かつサッパリしすぎ。
ピアノの穏やかで角のとれた丸い音が、優しい歌唱を引き立てています。 選曲に魅力を感じた方に お薦めできます。
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『18世紀のナポリの驚異』と題されたアルバム!
ファブリツィオ・ファラスカのヴァイオリン。 古楽器アンサンブルの ラ・レアル・カペッラ・ディ・ナポリをイヴァノ・カイアッツァが指揮した演奏です。 今ではほとんど知られることのない、イタリア、はナポリの4人の作品を聴くことのできる 貴重なアルバム。 5-3-2-3-1という、しっかりとした古楽器合奏による演奏です。演奏の技術はしっかりしたもの。演奏スタイルは、端正でスコアに記された音を忠実に再現することに徹したような、潔癖な音楽が楽しめます。
収録作品は4曲 🎵D.サッロ:歌劇『シーロのアキッレ』~シンフォニア 前古典派様式の、3楽章の小さなシンフォニア。 🎵F.コッレ:ヴァイオリン、弦楽とチェンバロのための協奏曲 ハ長調 前古典派の響きと、古典派の規模をもつ協奏曲。 🎵F.フィオリッロ:ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 古典派らしい堂々とした協奏曲。柔らかで温かい音楽が魅力的です。 🎵G.マンナ:シンフォニア 変ホ長調 管楽器の色彩豊かな響きの 前古典派の4楽章形式の明るいシンフォニア。
古典派とバロック音楽の境目に当たるような音楽の好きな方に喜ばれる音楽が詰まったアルバムです。 真摯に音楽に向かった演奏は、見事です!
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ミヒャエル・ハイドンの交響曲集!
ハロルド・ファーバーマンの指揮、ボーンマス・シンフォニエッタによるデジタル録音最初期(1983年頃)にまとめてLP として出されたシリーズから、CD2枚に編集されての抜粋盤。 ミヒャエル・ハイドンの交響曲を連続して録音を行った、初めてのシリーズです。 編成を絞ったモダンオーケストラによる演奏。チェンバロの参加があります。
収録作品は 🎵交響曲 ハ長調 Perger 12 4楽章形式の堂々とした、ミヒャエルを代表する交響曲。
🎵交響曲 変ロ長調 Perger 28 3楽章の小さなティンパニつきの派手な作品。
🎵交響曲 ヘ長調 Perger 32 管楽器の音色を生かした3楽章の交響曲。
🎵交響曲 ト長調 Perger 16 モーツァルトの交響曲第37番の原曲です!
🎵交響曲 ヘ長調 Perger 30 後期に書かれた緻密な小型さな交響曲。
🎵交響曲 ハ長調 Perger 10 Andante はオーボエの活躍が聴きどころ。
🎵交響曲 ニ長調 Perger 43 地味な3楽章の作品。
🎵交響曲 ハ長調 Perger 19 明るく元気で爽やかな3楽章の交響曲。
そして気になるのが、まずはトラックの切り方。楽章ごとではなく作品ごとなので 楽章を取り出して聴くのが不便です。 そして アルバムに納められている5ページほどの解説。ミヒャエル・ハイドンの交響曲の作品全体を概観するための資料としては、極めて コンパクトで有用なものになりそうなのですが、その番号がペルガーでもMH 番号でもないため、どの作品をさしているのか雲をつかむような様。
とは言うものの、初めてミヒャエル・ハイドンの交響曲を聴かれる方にもお薦めできる1枚です。
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ミヒャエル・ハイドンの交響曲集!
ハロルド・ファーバーマンの指揮、ボーンマス・シンフォニエッタによるデジタル録音最初期にまとめてLP として出されたシリーズからの抜粋盤。ミヒャエル・ハイドンの交響曲を連続して録音を行った、初めてのシリーズです。 編成を絞ったモダンオーケストラによる演奏。チェンバロは加わっています。
収録作品は 🎵交響曲 ハ長調 Perger 4 3楽章形式でメヌエットが終楽章の明暗のコントラストの効いた交響曲
🎵交響曲 変ロ長調 Perger 9 反復の省かれた 4楽章からなる爽やかな作品。Andantinoの冒頭のソリや後半のヴァリアントは聴きもの。
🎵交響曲 ホ長調 Perger 44 ほとんど演奏されない4楽章形式の端正な古典派らしい作品。
🎵交響曲 イ長調 Perger 15 トランペットソロが活躍するメヌエットのトリオがユニークな作品。
弦楽合奏の部分でもソロ(ソリ)にしたり、反復後に装飾を加えたりと、積極的な姿勢の演奏が聴けます。そしてチェンバロが通奏低音から独立して 素敵な刺繍を加えていきます。 センスの良さは、その後録音された様々なディスクに負けてはいません。私的には「最も愉しく聴けるミヒャエル・ハイドンの交響曲が ファーバーマンの録音」です。
上のように絶賛をしましたが、このアルバムは後半の2作品があまりに地味すぎます。初めてミヒャエル・ハイドンの交響曲を聴かれる方は『RRC1189』がお薦めです。こちらはミヒャエル・ハイドンの作品に慣れた方や 古典派作品全般を広く聴かれた方にお薦めです。 また、古典派音楽の反復時のヴァリアントなど、スコアプラスアルファを勉強されている演奏家の方にも 良いヒントを与えてくれる録音にもなっています。
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ミヒャエル・ハイドンの交響曲集!
ハロルド・ファーバーマンの指揮、ボーンマス・シンフォニエッタによるデジタル録音最初期にまとめてLP として出されたシリーズからの抜粋盤。ここでは1984年と85年録音の4曲を聴くことができます。 ミヒャエル・ハイドンの交響曲を連続して録音を行った、初めてのシリーズです。編成を絞ったモダンオーケストラによる演奏。チェンバロは加わっています。
収録作品は 🎵交響曲 ト長調「グラーツ」Perger番号なし 4楽章形式の堂々とした交響曲。 🎵交響曲 ト長調 Perger 7 4楽章形式の流麗で明るい作品。 🎵交響曲 ニ長調 Perger 11 最も規模の大きい 聴き応えのある ミヒャエル・ハイドンの交響曲の代表曲。 🎵交響曲 イ長調 Perger 33 メヌエット抜きの3楽章形式の作品ですが、それぞれの楽章は緻密かつ耳には地味な、味のある作品。
ソナタ形式の第2主題やメヌエットのトリオで、弦楽器をソロ(ソリ)にしたり、反復後に装飾を加えたりと、積極的な姿勢が聴けます。 時にチェンバロが通奏低音から独立して 素敵な刺繍を加えています。 センスの良さは、その後録音された様々なディスクに負けてはいません。私的には「最も愉しく聴けるミヒャエル・ハイドンの交響曲が ファーバーマンの録音」です。
初めてミヒャエル・ハイドンの交響曲を聴かれる方に 安心してお薦めできる1枚です。そして古典派音楽の反復時のヴァリアントなど、スコアプラスアルファを勉強されている演奏家の方にも 良いヒントを与えてくれる録音です。
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