いかにもラインスドルフらしく、速いテンポでどんどん進めていきます。オーケストラが少し厚みがないものの雑音も少なく聴きやすいです。2幕の逢瀬前、静かにゆっくり始めてテンポも音量も上げていくなど十分納得感のあるものです。フラグスタートのイゾルデはスタジオ録音より表現の陰影があり私はこちらのほうがいいと思います。キプニス目的で買ったのですが、2幕最後の嘆き節は時に声を荒らげたり、涙声で心の痛みを表現したりと期待通りでした。いい演奏を聴けたと思います。大戦のおかげ?でアメリカは文化的な恩恵を相当受けたんだなーという感慨ひとしお。
1幕の最後、ファンファーレのほんの数小節をカット、なぜ?とずっこけました。