協奏曲はサモンズの初録音に次ぐものとのこと。こちらは前奏からしてポルタメント丸出しの甘々の雰囲気で、それをソロが丸々引き継ぐ感じ。「SPの録音時間の制約からテンポが速く無理をしている云々」の論を読んだことがありますが、メニューイン(及びサモンズ)との録音と比べても変わらない、1回々々のパフォーマンスの違いの範疇に収まっていると思います。それよりも指揮と独奏の様式の同質性をみるべきでしょう。録音を聴いたことがない?あるいは楽器を弾いたことがない?者の詭弁のように思います。EMIの全集にも入れてほしかったな。
それに続く小品の数々も甘い表情が目立つ(もちろん技巧はしっかりした上で)佳演奏。バッハは伴奏があるためカチッとした感じ。ラロも素晴らしい技巧。ユモレスクはトロイメライかと聴きまごうような雰囲気。クライスラーのなんと洒落た物腰。ロンディーノもこんにち聴く表情とは違う幻想的な表現。
演奏者の人がらや時代の雰囲気を味あわせてもらい幸せな気持ちになりました。