(全116件)
Big Box<限定盤>
Alfred Hause
日本では発売されなかった音源も多くハウゼのファンとしては嬉しい限り。ハウゼ・オーケストラと称しながら実際はハウゼの指揮していない録音も多く混乱しますが、これは独ポリドールに残した真正ハウゼ・オーケストラのもの。すべてステレオ録音のものが収録されていますが、よりドイツ・タンゴらしい味わいのあるモノーラル期の録音も、この際復刻されることを希望します。
ブラームス: 交響曲第1番、ベートーヴェン: 交響曲第9番、他
山本直純、他
4,5枚目はともかくとして、1~3枚目は聴きものです。特に堂々とした『第九』の演奏は素晴らしい。指揮者のイメージがひっくり返ります。只、ライブなので仕方ない面はありますが、録音が良くありません。『第九』はソロ歌手の声が遠く、合唱は大編成と思われますが混濁気味です。それに第4楽章のピッコロが嫌に大きく耳障りでもあります。しかし、山本直純が優れた指揮者だったという証明には十分な演奏です。
The Soul of Spain +2(スペインの抒情/マラゲーニャ)
101 Strings Orchestra
アメリカの作曲者(セヴィリアの日曜日は彼の作曲)、編曲者のモンティ・ケリーが見事な演奏を聴かせる。特に10分近い「マラゲーニャ」は他では聴くことのできない熱演。これを機会に101ストリングスの録音が復活することを希望する。
Songs of the Seasons in Japan (日本の四季の調べ/さくらさくら)
60年代初めの録音と思われるが、今となっては決して聴くことのできないゴージャスな演奏。この時代は日本の曲というと中国と混同したような録音が多かったが、これはそれらとは一線を画した立派な編曲であり演奏。琴の唯是震一を迎えたリヒャルト・ミューラー・ランペルツの指揮も立派だが、一番の功績者は見事な編曲を提供したアルド・プロヴェンザーノだろう。このシリーズがこれからも続くことを期待する。
R=コルサコフ: シェヘラザード、ムソルグスキー: はげ山の一夜(1867年原典版&1880年版)
アントニオ・パッパーノ、他
(シェエラザードの感想です)録音が音場感に乏しく演奏も特徴無く凡庸。70枚ほど同曲のLP,CDを所有しているが、この指揮者ならと期待したのが誤りだったようだ。
クーベリック&ウィーン・フィル 録音集 1960-1961<タワーレコード限定>
ラファエル・クーベリック、他
高価なハイブリッド盤でなく、通常盤で少しでも安くしていただきたい。
ごまかさないクラシック音楽 新潮選書
岡田暁生、他
博学のお二人の話は興味深い。しかし両人ともエルガーなどのイギリス音楽はお嫌いなようで、イギリス音楽を愛する小生としては不満ではあった。
チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」、祝典序曲「1812年」
ネヴィル・マリナー、他
これは素晴らしい演奏。マリナーらしい節度ある演奏だが、ここぞという時は目いっぱいオケを開放する。ロシアっぽさは薄いが持っていて損のない一枚。
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番<期間生産限定盤>
中村紘子
ピアノの音をオケがマスクするような録音バランスが問題。セッション録音なのになぜこのようなことになったのだろう。オーケストラもかなり荒っぽい演奏で、指揮者、ピアニストともに名誉な演奏とはいえない結果となた。
サン=サーンス: 交響曲第3番「オルガン付き」、組曲「動物の謝肉祭」、プーランク: 組曲「典型的動物」<タワーレコード限定>
ジョルジュ・プレートル、他
恐らく『オルガン交響曲』として最良の演奏でしょう。プレートルは後にERATOに再録音しましたが、このEMI録音の方が優れています。チャーチ・プレゼンス豊かな録音は、パリのサン・エティエンヌ教会で行われましたが、ライナー・ノーツではサル・ワグラムでの録音と誤って表記されています。
映画を彩るピアノ協奏曲集
フィリップ・フォーク、他
「魔の山」は何故か英国のアーティストが好んで演奏するようです。確かにドラマティックな楽想は「ワルソー・コンチェルト」などにも通じるものがあり、英国好みといって良いのでしょう。収録された演奏はどれも素晴らしいものです。買い求めて損はありません。
Four Classic Albums
Ferrante & Teicher
Golden Piano Hits は他のピアニストの演奏を、そっくり再現したトリビュート・アルバムです。欲しかったアルバムですが、初めてCD化されたので入荷を楽しみにしています。
ロシアの伝説と舞曲
モーリス・アブラヴァネル、他
チャイコフスキー&ブラームス: ヴァイオリン協奏曲集<タワーレコード限定>
エリカ・モリーニ、他
名盤数多い同曲の中で出色の一枚。特にチャイコフスキーは名演だ。腕の立つ若手の演奏もいいが、モリーニの演奏を聴くと何故かほっとする。
RCAビクター・プレゼンツ・アーサ・キット&アーリー・イヤーズ
Eartha Kitt
KAPPに残した『ショーレム』を収録してくれたのが有難い。日本では味噌のTVCMに使われた『SHO-JO-JI』も懐かしい。
ムーヴィン・ウィズ・ナンシー
Nancy Sinatra
できればDVDで視聴したい作品。音だけでも勿論楽しめるのは間違いないが。
Soul Searchin + Watusi Trumpets
Claus Ogerman & His Orchestrasoul
多くの歌手へのアレンジ提供、自身のオーケストラ・アレンジで示された才能を殆ど見いだせない凡作。若い頃はこんなものも残していたという証しにはなる。
Manhattan Intermezzo - American and British Works for Piano and Orchestra
ポール・フィリップス、他
60年代ポップス・ファンにはお馴染みのニール・セダカが作曲した「マンハッタン・インテルメッツォ」が秀逸です。親しみやすいメロディー・ラインは嘗て彼の書いたポップスにも通じる面があり、この曲だけでも掘り出し物といえましょう。
ミュージック・フォー・ラヴァーズ・オンリー
Jackie Gleason
当アルバムは後にステレオで再録音されている(曲数は少ないが)。モノ盤は何回か発売されているが、ステレオ盤は数曲を除いてCD化されたことがない。是非、ステレオ盤を聴いてみたいものだ。
ふるさとのメロディー
中村八大
曲想をストレートに伝える聴き易い演奏ではあるが、ジャズ・ピアニスト中村八大としての個性がもう少し表現されてもいいように感じる。
The King And I
Richard Rodgers
リマスターにより音の改善度はとても高い。今までのサントラ盤には含まれなかった楽曲も収録。吹き替えの歌手名も明記されている。また録音の経緯も詳しく解説されているなど、コレクターには貴重な一枚と言えます。
ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」、リスト: 交響詩「前奏曲」、ワーグナー: 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、他
擬似ステレオというと見る(聴く)のも汚らわしいというコアなクラシック・ファンがいますが聴き易いことは確か。もうちょっと長生きしてくれたら本物のステレオ録音を楽しめたのにと残念です。「エロイカ」成功していますが、「前奏曲」は余りにもドンシャリで聴き辛いものとなっています。
コンダクツ・クラシック・フィルム・スコア<完全生産限定盤>
チャールズ・ゲルハルト、他
一部は国内でもLPとして発売されましたが、それも遠い過去のこと。CDとしては過去2回発売(国内盤は無し)されましたが現在は廃盤です。C.ゲルハルトはこの録音に先立って、Reader's Digest社に多くの録音を残しています。彼の功績を再評価する意味でも、それらの録音が再び日の目を見るよう希望するものです。
Encore ! -J.Strauss/Brahms/Dvorak/etc (12/2006 & 1/2007):Rafael Fruhbeck de Burgos(cond)/Dresden Philharmonic
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス
全曲ライブ録音。かなり脂っ気の抜けた演奏で物足りなさを覚える。
シューマン: 交響曲第1番「春」、ドヴォルザーク: 交響曲第9番「新世界」
ジャン・マルティノン、他
大変ガッカリした一点。商業録音のない曲目なので期待して聴いたが、オーケストラとの関係が良くなかったことを窺わせるに十分な演奏。「新世界」における恣意的ともいえるアコーギクなどはっきり言って聴くに堪えない。それでもシューマンは多少ましだが、マルティノンの名誉を損なう録音と言って差し支えないだろう。
アルハンブラの想い出~ムード・ギター・ベスト
Various Artists
この手のアルバムは編曲がとても大事だが、それには大きな不満を覚える。フランツ・レフラーを迎えた意義も感じられない。録音はとても良好。
フェイズ4・ステレオ・スペクタキュラー ~ Nice 'n' Easy (40CD)<初回完全限定盤>
40枚がどのような基準で選ばれたのか分からないが、それぞれの音はリマスターの効果か、元々あった音の濁りが軽減されるなど、良くなったと感じられるものが殆ど。出来れば第2弾を望みたいところ。
モーツァルト:交響曲第39番/第41番≪ジュピター≫<タワーレコード限定>
ペーター・マーク、他
先ず、きちんとセッションを組んでの録音が60年代とは思えないほど優れている。そして、後に新日本フィルと分裂することになる旧日本フィルの演奏が素晴らしい。モーツァルトを得意としたマークの指揮は言わずもがな。CD1枚分のリハーサル風景が付いているのも資料として貴重なものだ。
夢のヒット・パレード:ザ・ゴールデン・ヒッツ・オブ・ザ・ピーナッツ・ルーツ
他では手に入らない日本だけでヒットした曲多数。特にピーナツ・ハッコーのクラリネットをフィーチュアしてボブ・クロスビーの”ボブ・キャッツ”がヒットさせた「小さな花」が入ってる。クリス・バーバーでもシドニー・ベシェでもないのが嬉しい。
肝心のソロに聴かせどころも無く、バックのストリングス・アレンジも平板。折角、フランツ・レフラーを迎えているのだから、もう少し知恵が働かなかったものか。
Maki's Back In Town!
まきみちる
このノリの良さは嘗てのアイドル歌手とはとても思えない。英語の発音もしっかりしているし、日本人の歌うジャズ・ポップスとしては抜群の仕上がり。エリック宮城のバンドもいいサウンドだ。
チャイコフスキー:交響曲第4番 ベルリオーズ:序曲≪宗教裁判官≫≪ローマの謝肉祭≫
アルベール・ヴォルフ、他
この名指揮者のチャイコフスキーはとても珍しい。残された「カルメン」やマスネの管弦楽曲、グラズノフの「四季」などの録音から受けるイメージと違い、思った以上に剛毅ともいえる演奏だ。初CD化を喜びたい。
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番≪ジュノーム≫/第19番/第26番≪戴冠式≫/ピアノ・ソナタ第11番(トルコ行進曲付き)<タワーレコード限定>
リリー・クラウス、他
コンサートホール・ソサエティよりLPリリースされていた時代から名演の誉れ高かったもの。リマスターで音は見違えるように鮮明になった。「ジュノーム」などは数年後CBSに再録音したものより素晴らしい。
デッカ録音全集
ロバート・アーヴィング、他
バレエ音楽のスペシャリストとして知られた彼の真骨頂。いずれもモノ期の録音ながらDECCAだけに音に不満は無い。EMI(米キャピトル)に残したバレエ作品も再発が期待される。
ドヴォルザーク: 交響曲第8番、シベリウス: 交響曲第4番
ジョージ・セル、他
シベリウスは他に無いので貴重とは思うが、ドヴォルザークはセッション録音より優れたものとはいえない。なによりリマスターの音がドンシャリで聴き苦しい。確かにステレオ収録ではあるが。
The Complete Chicago Symphony Orchestra Recordings<完全生産限定盤>
モートン・グールド、他
所謂、His Orchestra を指揮したクラシック音楽のアルバムも沢山あるので、そちらも是非CD BOX化して欲しいところだ。
ダッタン人の踊り~オペラ・バレエ名曲集<期間生産限定盤>
レナード・バーンスタイン
こうした小曲を聴くとオーマンディやカラヤンが如何に優れた指揮者だったか分かる。バーンスタインにはもっと相応しい音楽がある。
コンプリート・レコーディングス・ウィズ・ドン・コスタ +10
Dinah Washington
数多くの名歌手たちに素晴らしいアレンジを提供してきたドン・コスタ。でもダイナ・ワシントンとは水が合わなかったようだ。
なつかしき名作映画音楽 ベスト
OST
昔では考えられない実に堂々とした演奏で今昔の感に堪えない。特に「七人の侍」、「羅生門」が聴けるのは有難い。
オールスター・オーケストラ・プログラム 15 & 16
ジェラード・シュワルツ、他
ホヴァネスの「神秘の山」が聴けるのは幸いだ。全米から集められたオーケストラもコンマスにフィラデルフィア管弦楽団のデヴィッド・キムが座るなど豪華なもの。変に音楽をいじらないシュウォーツの指揮も繰り返し視聴するDVDとして最適なものだ。
火星年代記 -日本語吹替音声収録スペシャル・エディション-
ロック・ハドソン
嘗てDVD化されたことがあった。今となっては画質が明らかに劣るので再発売は期待できる。CGなどのテクノロジーが無かった時代の作品なので映像的には不満があるが、ブラッドベリ独特の世界が十分に表された作品だと思う。
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲 カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲 他
ジョン・ウィリアムズ
ジョン・ウィリアムズ第1回目の「アランフェス」。ギターの上手さもさりながら、オーケストラのソロは本当に素晴らしい。カステルヌオーヴォ・テデスコの方も文句の付けようがない。
Yuri Temirkanov Edition; Tchaikovsky: Romeo & Juliet; Shostakovich: Symphony No.1, No.5, No.13; Khachaturian: Symphony No.2, etc
ユーリ・テミルカーノフ
60年代から83年までのライヴ録音。60年代の録音は全てモノーラル録音。ドビュッシーなどはいまいち馴染めないがロシア音楽はこれぞという演奏が並ぶ。80年代のものはライヴとはいえ優秀な録音だ。
NAGAOKA ローリングクリーナー CL-1000
なかなか使い勝手のいいクリーナー。糊で取るものではないのでレコードのダメージも少ない。但しこの高い価格はなんとかならないか。
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番; プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第3番, 他<タワーレコード限定>
モーラ・リンパニー
今となっては懐かしの美人ピアニストということになろうか。鮮やかなテクニックと重すぎることの無いピアニズムがむしろ新鮮に聴こえる。因みにステレオとされるプロコフィエフはモノにしか聴こえないのだが?
ラフマニノフ: 交響曲第2番 / 秋山和慶, 広島交響楽団
秋山和慶
地方オーケストラと軽くみては後悔する立派な演奏。秋山和慶の指揮は彼らしいある種上品さが感じられるが、随所に聴かれるソロも上手だし、録音もセッションを組んだ良さが表れている。
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95 ≪新世界より≫ 他
近衞秀麿、他
堂々とした演奏に感嘆した。録音は聴きづらくはないもののもう少し厚みのある音が欲しかった。元は学研から出ていたもの。
グリーグ: 劇付随音楽「ペール・ギュント」
ギヨーム・トゥルニエール、他
主としてオペラ畑で活躍しているようだが、さすが劇音楽もお手のものなのだろう。繊細で美しい音楽作りは数多い名盤の中でもひときわ光を放っている。録音も特筆すべき仕上がりだ。
Bizet: Carmen<限定盤>
トーマス・ビーチャム、他
廉価盤レーベルからも出ているがリマスター効果抜群で音の優劣は明白。テキストも詳細で保存版として文句ない。演奏は定評あるすこぶる優れたものだ。
阪田寛夫作詞/山本直純作曲: 児童合唱と管弦楽のための組曲「えんそく」; 三善晃: 交響詩「連禱富士」; グローフェ: 組曲「グランド・キャニオン」(大峡谷)
山田和樹、他
「グランドキャニオン」。オーケストラも上手で立派な演奏には違いないが、真面目すぎるというか洒落が足りないというか、もう少し遊び心がほしいところ。こんな曲(失礼!)でもフィードラーやフェリックス・スラトキンは聴かせどころを心得ていることが分かる。
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