つい先日、沖澤のどかさん指揮の京都市交響楽団のコンサートをサントリーホールに聴きに行ったのですが、沖澤さんを初体験しに行ったはずが、初めて聴くフランク3番の緊張感ある演奏にまず感動しました。そのコンマスが、石田組を率いる石田泰尚さんだったのです。石田組の名前は知っていましたが、20世紀の演奏家にしか興味がなかった私にとって、石田さんの刃物で切られるような、そして集中力の凄まじいヴァイオリンに魅せられ、釘付けになってしまって、沖澤さんを見るのを忘れてしまうほどでした。3列目真正面という場所も幸いしたのだとは思いますが、石田さんの凄さを思い知り、思わず昔に遡って購入し、聴いている次第です。デビュー当時から美しい卓越した「艶」のある音色ですが、実況録音していたシェーラザードとのコンサート、是非ともお聴きください。意外な組み合わせの理由がようやく理解できました。まさに沖澤さんと石田さんの緊張感あふれる火花散るバトルのような、ダイナミックな演奏会でした。こんな緊張感あふれるシェーラザードも聴いたことなく、されど所有しているすべてのCDよりも勝るものでした。石田泰尚、只者ではありません!!