(全144件)
デュファイ:パドヴァの聖アントニウスのためのミサ曲
アレクサンダー・ブラッチリー、他
美術館に併設されたカフェでBGMでかかっていたCDでした。アンビエントな録音環境で収録されていて、透明感あふれるソプラノを中心に調和されたアンサンブルが大変美しいものです。音の少なさの一方各パートが複雑な動きをしていて、実際に歌うとすごく難しい部類の音楽。ただ難しく考えず美しさに身を任せるべきCDととらえています。
R.シュトラウス:交響詩≪死と変容≫ 4つの最後の歌
ヘルベルト・フォン・カラヤン、他
こちらも宇野先生大推薦盤で初めて手にしたものですが、4つの最後の歌はオーケストラが本当に美しいと思いました。終曲など冒頭からこんな音出すかって感じ。なかなか音だけ聴いてこんなに切ない気持ちにさせてくれることなどありません。
白鳥/珠玉のチェロ小品集
ピエール・フルニエ、他
フルニエの奏でる音色が好きで、その気品のある佇まいというか、カッコイイです。この小品集も闊達なテクニックも安定した音程も既に欠けてしまってはいるのだけれど、醸し出す雰囲気がなんとも上品。ちょっとした表情など粋なものです。
ホルスト:組曲≪惑星≫
ジェイムズ・レヴァイン
クラシックを聴き始めの頃名前に惹かれて買ってしまった曲で手に取ったCDがCSO盤。オーケストラも迫力があって超絶上手そうだったから。当時はとても満足して聴いて気に入っていたものです。ただ今改めて聴くとなんとなく締まりがない。うんレヴァインらしいな、と思う自分がいます。
ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番
クリスチャン・ツィメルマン、他
弾き振りということもあり、ツィメルマンが完全に曲を支配しきっているショパンで、絶賛している方もたくさんいて素晴らしい演奏だというのもわかってはいます。ただツィメルマンってこんな芸風だったっけ?とかもっとさわやかなショパンであってほしいとか、聴くたびについ思ってしまう自分がいます。あくまで好き嫌いの話。
プーランク:管弦楽曲集
シャルル・デュトワ
エスプリといった言葉がなんとなく似合いそうなオシャレな仕上がりが気持ちよいです。サウンドは力みなく全体のバランスが絶妙でさすがデュトワさん。プーランクの曲ってセンスいいよねって自然と思わせてくれる演奏だと思います。
チャイコフスキー:弦楽セレナード モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 他
小澤征爾
発売当時は、NHKでドキュメンタリーが制作されるなど、松本で行われるこの音楽祭がメチャクチャ盛り上がっていたのを覚えています。ここでは演奏会のメインプロでもあった斎藤秀雄ゆかりの曲「弦楽セレナード」が一体感のある好演奏で、ライヴならではの高揚感がより一層雰囲気を盛り上げています。
サン=サーンス:交響曲第3番≪オルガン付き≫ 組曲≪動物の謝肉祭≫
シャルル・デュトワ、他
交響曲はとにかくバランスがよく、とても心地の良いサウンドで聴くことができます。デュトワならではのラテン系のノリも曲の盛り上げに一役かって終楽章などなかなかカッコイイ。ソロが活躍する謝肉祭はオーケストラの質の高さをとても感じさせます。
ショスタコーヴィチ:ジャズ音楽集
リッカルド・シャイー
発売当初はショスタコーヴィチというと難しく長い交響曲を書いた人みたいなイメージがあり、表題のジャズ・アルバム?と不思議に思ったものでした。そして聴いてみたらだいぶ砕けた音楽でとても魅力的に感じたのをかすかに覚えています。
道化師&仮面舞踏会~ロシア管弦楽名演集(HB/LTD) (2017年DSDリマスター)<完全生産限定盤>
キリル・コンドラシン、他
再プレス望む。レコード収録のために集められたアメリカの名奏者たちによる超絶演奏。魅力的な近代ロシアのバレエ曲を強力な推進力をもって完成させた音楽の凄いこと。その凄さを伝えるにあまりあるパワフルな魅惑的ステレオサウンド。こんな名盤をいつまでも眠らせておくなんて。
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 他
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、他
このCDに限らず小澤さんの協奏曲の演奏は私の好みで、ソリストに寄り添う指揮ぶりがおそらくそう思わせてくれるのでしょう。ドヴォルザークの魅力的旋律もとてもスマートに表現。ロストロの伸びやかな歌も気持ちのよいものです。
チャイコフスキー:3大バレエ組曲
1960年代の録音ながら、厚みのあるステレオサウンドで聴けるチャイコフスキーの名曲&カラヤンの名盤。その当時の技術の優秀さにはいつも驚かされますが、下手な最新録音より聴きごたえははるか上を行きます。
ウォルトン:≪スピットファイア≫前奏曲とフーガ、戴冠式行進曲 他
チャールズ・グローヴズ
私のストレス発散CDのひとつ。とにかくカッコイイ。「スピット・ファイア」の冒頭から興奮の上昇度は最高潮、威厳に満ちたリズムと情感溢れるメロディーは、この手のイギリス音楽好きにはそれはもうたまらないものです。戴冠式行進曲も大好き。リマスター盤とか出ないかしら。
シューベルト: 即興曲集 (Op.90, Op.142)<タワーレコード限定>
クリストフ・エッシェンバッハ
知り合いのクラシック好きが狂喜乱舞する同曲の超個性的演奏。エッシェンバッハというと、教則CDを録音した規範的演奏をするピアニストと言うイメージでした。一方指揮者として爆演を繰り返していて、変わった人というイメージもありました。この即興曲を聴くと後者が彼の本質なんだろうと変に納得してしまいます。
モーツァルト: ディヴェルティメント集, クラリネット五重奏曲, 他<タワーレコード限定>
ウィーン八重奏団
50年代後半から60年代前半のウィーン・フィルの音を濃縮したかのような雰囲気豊かなモーツァルトがまとめて聴けるうれしさ。中でも木管の音色の独特の暖かさは、いつ聴いても幸せな気持ちにさせてくれます。
フランク: 交響曲; ブラームス: 交響曲第2番<タワーレコード限定>
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、他
フランクは、フルトヴェングラーの録音の中でも最良の音質で聴けるもののひとつ。この復刻でより耳に幸せな体験ができていますが、デッカ&VPOの録音がこれしかないことが残念で仕方ありません。
三月の水
Joao Gilberto
大人になったジョアンが作った、これぞボサノヴァと言いたいくらいの名盤。とりわけミウシャとデュエットした「イザウラ」、好きすぎてずっと聴いていたい。ふたりの奏でるなんとも自然なハーモニー、幸せ。
ブラジル・プロジェクト<期間生産限定スペシャルプライス盤>
Toots Thielemans
もう発売から30年近く経つのですね。ブラジル音楽の大物たちが参加して作られたこのアルバム、当時大人っぽいサウンドにひたって強い酒飲んで物思いに浸っていたような。アンビエントな録音も雰囲気たっぷりです。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 他
エフゲニー・キーシン
絶好調のキーシンのピアニズムが存分に堪能できるラフマニノフ。上手くて繊細な演奏で当時は一番大好きなピアニストとしてCDを買いあさっていました。懐かしい。小澤の伴奏は今聴くと妙にメリハリがついてて面白いですね、ライヴならではっぽいです。
エリス・レジーナ・イン・ロンドン
Elis Regina
エリスの歌の爆発的な悦楽感が聴いていて本当に心地よい。セッションの録音であろうが即興的なノリが存在していて、いつも楽しくてしょうがない。このアルバムもそう。ジャケット同様の開放感溢れるサウンドがたまりません。
ドミンゴ<生産限定盤>
Caetano Veloso、他
しっとりとした雰囲気をたたえた、ブラジル音楽のなかでもじっくりと聴かせてくれる味わい深いアルバム。若きカエターノが背伸びして大人の音楽を奏でようとする初々しさがとても好きです。
サマー・サンバ +2<限定盤>
Astrud Gilberto、他
たどたどしいアストラッドの微笑ましい歌と、オルガンのさわやかなサウンドが見事なまでにマッチした暑い時期の納涼CD。なにも考えず流れてくる快適な音楽に身を委ねる気持ちよさ。ビールがうまい。
ベートーヴェン: 交響曲第5番《運命》・第7番<タワーレコード限定>
フェレンツ・フリッチャイ、他
どちらの曲も堂々たるテンポと音響構築で立派なベートーヴェン。昔クラシックなど何も知らない時にイメージしていたベートーヴェン像そのもののような気がします。形を変え刺激的で斬新なサウンドと解釈が横行するいま、私の耳もそんな演奏に慣らされてしまいましたが、やっぱりこっちがいいと素直に思います。
ブルックナー: 交響曲第8番
エフゲニー・スヴェトラーノフ、他
スヴェトラーノフらしさが随所な聴くことができて、そのたび微笑ましい気持ちになる演奏でした。鼻をつまみたくなるようなクサい歌いっぷり、さあ来るぞと身構えていると期待を裏切らない一呼吸置いての豪快なトゥッティの強奏、突如として現れるズンズンと音を立てる行軍のリズム。さすがです。
ベートーヴェン: 交響曲第6番《田園》
カルロス・クライバー、他
他にはないクライバーの「田園」が聴けるというだけでも価値のあるこのCD。ライブならではのテンションの高さががっつり伝わってきて、嵐の箇所の爆裂ぶりはなかなかの聴きどころです。
フォーレ:レクイエム
ミシェル・コルボ、他
クラシック好きのお葬式で流して欲しい音楽ナンバー1ではないかと思われる、この上ない天国的美曲の美演奏。コルボの指揮ですが、ヘレヴェッヘ同様、何か特殊な録音の細工がしてあるのではと疑ってしまうほど合唱が美しいのです。それに加えここでのボーイソプラノの無垢な歌の効果的なこと言ったら。心洗われるとはまさしくこのこと。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4&5番《皇帝》
アンドラーシュ・シフ
ピアノだけ聴いていると、モーツァルトを聴いているかのような錯覚が。武骨さとか男らしさとか無縁の面白い演奏です。ハイティンクの伴奏も重心は軽めで、フォルテピアノかのようなタッチで繊細に奏でられるピアノもあいまって、まるでピリオド演奏のような仕上がり。
シューマン:ピアノ&ヴァイオリン協奏曲
マルタ・アルゲリッチ、他
冒頭からバンと一撃を食らわすピアノ協奏曲ですが、アルゲリッチのロマンティックの極みみたいな語りにグイグイと引き込まれてしまいます。またテクニックも絶好調で、甘美な語りとバリバリ行くところとのメリハリ、凄いです。私的には彼女の数ある演奏の中でもこれがベスト。そんな中、刺激的ではありますが、アーノンクールが少し邪魔と思う瞬間があると感じるのは私だけ?
バッハ:チェンバロ協奏曲集
トン・コープマン
コープマンの鍵盤奏者の達者ぶりを披露するソロがまず聴きどころ。指揮者としては、いわゆるピリオド演奏ですが、しっかりとした拍節でリズムを刻んでいて、ほどよい重厚感が昔ながらのバッハ演奏を彷彿とさせ興味深く聴かせてくれます。。録音も美しいです。
展覧会の絵<期間生産限定盤>
冨田勲
シンセサイザーながら決して無機質な演奏ではありません。むしろ他の演奏より実際の展覧会を巡っている感がするのは私だけでしょうか。各作品の表現も想像力にあふれていて、それを紡いでいく音楽の流れも素晴らしいものです。
コープランド:アパラチアの春、ロデオ、ビリー・ザ・キッド他<期間生産限定盤>
レナード・バーンスタイン
同世代を生きるアメリカを代表する先輩作曲家の作品を、壮年期のバーンスタインがリズミカルに、そして色彩豊かに演奏した名盤です。録音も良く、西部劇を思わせるオリジナルジャケットも〇。
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番~第5番・第7番<期間生産限定盤>
グレン・グールド
第1番のみバーンスタインによる指揮で、第1、5番が50年代で、他の演奏が約10年経った録音。一貫して変わることないグールドの独特のアプローチは、第1番では協奏曲の枠の中では異質感を放ち、他では逆に調和を生んでいて、そのあまりの違いはクラシックは面白いなとつい思ってしまいました。
ドヴォルザーク:交響曲 第8番&第9番「新世界より」<期間生産限定盤>
ブルーノ・ワルター
よりメロディーラインの美しい第8番は、ワルターの特徴が存分に発揮された幸せな演奏。中でも第3楽章の滑らかなレガートで奏でられる優雅な歌は、これだけでもこのCDを聴く価値があります。
グリーグ:ペール・ギュント ビゼー:アルルの女、シューベルト:ロザムンデ
ジョージ・セル、他
昔音楽室で聴かされた、みたいな模範的とも言える隙のない演奏。ただ音色はどこを切っても同じなので、もっと風情が欲しいな、溢れんばかりのパッション、パンチが欲しいなとも思ってしまいます。舌をまくほど上手いのですが。
ロッシーニ:序曲集<期間生産限定盤>
フリッツ・ライナー、他
シカゴ響の機能性が存分に発揮されたハイテンションでキレッキレの爆演。ロッシーニならではの木管ソロ、アンサンブルの見事なこと、ぶっ放す強力金管群などなど、これぞオーケストラを聴く醍醐味。
悪魔のトリル~ヴァイオリン小品集<期間生産限定盤>
ヘンリク・シェリング
ヴィターリのシャコンヌ、悪魔のトリルといった意外と他の録音の少ない腕自慢の名曲の名演奏。シェリングの豊かな音色による奇をてらわない堂々とした弾きっぷりがさすがです。ヴィターリの音楽の展開など見事なほどのスケール感もって聴かせてくれます。
コレッリ:合奏協奏曲 作品6(全12曲)
イタリア合奏団
いつまでもその暖かな音色に浸りたくなってしまう実に美しい音楽です。モダン楽器による演奏ですが重苦しさは皆無で、それでいて格調高い雰囲気たっぷりのコレッリ。極上BGMとして、クリスマスシーズンには欠かせない一枚なのです。
ヴィヴァルディ:協奏曲集 作品3 ≪調和の霊感≫
ヴィヴァルディの闊達さも失わず、格調高い佇まいを湛えた豊かな名演奏です。息の合ったアンサンブルも素晴らしく、サウンドもほどよい明るさで響きます。美しい録音も演奏の価値を大いに高めていると思います。
チャイコフスキー&コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲
アンネ=ゾフィー・ムター、他
メインはムターでありチャイコフスキーなのでしょうが、このアルバムの私の聴きものはプレヴィンのコルンゴルトなのです。飾りすぎずロマンティックに飾るその耽美なサウンドに音量高めにして身を任せる、これがこの上なく気持ち良い。もちろんムターのヴァイオリンも濃厚、さらに上がります。
卒業写真 ユーミン・オン・フルート
高木綾子
いわゆるフルートによるユーミンのカバーですが、飾らない高木さんの演奏とアレンジの気持ち良さで、発売当初からの愛聴盤だったりします。もちろん原曲のメロディーが素晴らしいことは言うまでもありません。
ショパン:ポロネーズ集
マウリツィオ・ポリーニ
ポリーニが何者だか知らない時に購入し、愛聴していた演奏。これに慣れてしまったからか、バリバリに弾き倒すこのポロネーズは今でも好きで、他のユルいピアノだとモヤモヤしてしまう自分がいます。
ブラームス:交響曲第4番
数多ある同曲の録音の中でも、聴くたび凄いと感じさせる別格の演奏。周到に細部まで丁寧に作り込んだサウンドを、食いつき気味のリズムでグイグイとドライブしていくクライバーの指揮ぶりは、聴き進むごとに興奮が高まり感情が抑えられなくなります。
グリーグ:≪ペール・ギュント≫第1・第2組曲 ホルベルク組曲 シベリウス:フィンランディア/悲しきワルツ トゥオネラの白鳥
カラヤンのこういった名曲系の小品の演奏、結構好きです。理由はその美しいメロディーを恰幅よく鳴らしてくれるから。なのである意味聴き手の期待を存分に満たしてくれます。その通りグリーグは雰囲気豊かで、シベリウスもメリハリが効いていて、どちらも聴き応えある演奏を聴くことができます。
マーラー:交響曲第4番<期間生産限定盤>
バーンスタインのマーラーは、極端なテンポ設定や強烈な感情移入について行けなくなることが多い私ですが、この演奏はフレッシュで聴きやすいもののひとつ。よくピックアップされるグリストのソロも、他の方同様とても美しく極めて魅力的に感じます。というか大好きです。彼女のフィガロのスザンナなんか最高。
モーツァルト:交響曲第39番 第40番&第41番「ジュピター」<期間生産限定盤>
モノラル録音ながら、ワルターの指揮者としての本来の資質を垣間見ることができる演奏と勝手に思っているNYPとのモーツァルト。彼の特徴と一般的に知られている歌心はもちろんですが、しっかりメリハリの効いた情感豊かな音楽が存分に味わえます。
エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ヴォーン・ウィリアムズ:あげひばり
ヒラリー・ハーン、他
私にとってヒラリー・ハーンというヴァイオリニストは微妙な存在で、なかなか共感を得られない演奏家のひとり。でもこのエルガーと揚げひばりは好きな演奏です。特に後者は繊細な技巧が美しく、作品との相性がとても良く聴こえます。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番・第23番
フリードリヒ・グルダ
あらゆるモーツァルト演奏の中で心からワクワクさせてくれるのは、デュメイピリスのソナタとこの演奏。個性と個性がぶつかり合い、そして共感して生まれる愉悦感は音楽を聴く素晴らしさのひとつ。そんな演奏とたくさん出会いたいと思われてくれる名盤です。
ホルショフスキ・コレクション (ピアノ・リサイタル全集) / ミエチスラフ・ホルショフスキ<タワーレコード限定>
ミエチスラフ・ホルショフスキ
nonesuchから出たアルバムを初めて聴いた時はその年齢時のテクニックにもでしたが、その心洗われる演奏に本当に驚かされました。何気ないのですがその優しい表情の連続にすぅーと引き込まれていったのを覚えています。ですので、ここでセット化されているのはうれしい限りですし、多くの方に聴いていただきたい気持ちでいっぱいです。
SPからの復刻によるメンゲルベルク/チャイコフスキー - テレフンケン発売録音集大成<タワーレコード限定>
ウィレム・メンゲルベルク、他
メンゲルベルクという他に例のない個性的な指揮者の音楽と、彼の周りの環境に翻弄されてしまった歴史が詰まった貴重なセット。まさしく人工的に作られた特異な音楽の記録が比較的状態のよく楽しめるのは大変ありがたいことですし、解説を含めたその資料的価値の高さは、クラシック演奏史を振り返る楽しみでもあります。
メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」(抜粋)
オットー・クレンペラー、他
「真夏の夜の夢」の名盤名高いですが、こんなに個性的な演奏他にないですし、今後新たに聴くこともないでしょう。旋律のみならず丁寧に演奏され、クレンペラーらしく曲の構造も丸裸にしていますが、ここではなぜだかとてもロマンティックに仕上がっていて可愛らしくもあります。不思議ですが良い曲だなとしみじみ思わせてくれる演奏です。
商品詳細へ戻る