このレビューは2022年11月23日に再発された日本盤CDについてのものです。
ネット時代になって、自分と同じビー・ジーズのファンとの交流が可能になった。メーリングリストで繋がり、たまには会ってビー・ジーズ談義をする。そこでどのアルバムが好きかと問うと『メイン・コース』の人気は断トツだ。なぜか?人それぞれだろうが、新旧のビー・ジーズ・サウンドが混ざり合って絶妙の味を出しているからだと思う。
その代表が「ブロードウェイの夜」だ。所謂R&Bテイスト溢れて疾走するようなサウンドに力強い歌声、しかしあくまで美しく、後半のスローパート部分のハーモニーはファルセットだ。エンディングに向けてのシャウトもそう。私はこの声が最初誰だかわからなかった。昔から彼らのハモリの高音部のパートは、地声が低いモーリスの裏声だったから彼だと思っていたら、バリーだった。バリーはとんでもない才能の持ち主だ!しかも超イケメン!ビー・ジーズに辛い評論家は、多分バリーに嫉妬している男だろう(爆笑)。
「ファニー」は美しいソウルバラード。ロビンもファルセットで歌っている。モーリスも加わったハーモニーは見事だが、いくつもの声を重ねライブでの再現は難しそう。事実この曲がライブで歌われることはなかった。
「カントリー・レーンズ」と「カム・オン・オーバー」は、ロビンのリードで旧来の彼らの持ち味が発揮され安心して聴ける。なお「カム・オン・オーバー」は、『Hear At Last Live』で聴けるライブバージョンが私は大好きだ。
このアルバムからブルー・ウイーバーがキーボードで加わり、ビー・ジーズ・バンドのメンバーが揃った。ブルーは単なるバンドメンバーというより、作曲面においても重要な役割を果たすことになる。事実「ソングバード」は3人+ブルーのクレジット。ブルーが参加した経緯とかマイアミ録音、その他の経緯は解説に詳しいので、ぜひそちらを読んで欲しい。
最後に「ブロードウェイの夜」が、『ブロードウェイの栄光を夢見て去っていった妻を追う男の歌』とは知らなかった。これも解説からです。