メンバーズレビュー一覧

ショスタコーヴィチ:交響曲 第4番 / ジョナサン・ノット、他

競合盤が増えてきた現状ではこの程度の演奏では満足できません。録音により平滑化されてしまった部分もあるかもしれませんが、全体的に詰めが甘くカタストロフを感じるには程遠い出来です。

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セントラルパークさんが書いたメンバーズレビュー

(全175件)

ずっしりした手応えを感じさせてくれる骨太で熱い演奏です。フィンランドの指揮者とオケによるシベリウスはテンポが速く余情を排したような演奏が多いですが、全く異なるアプローチでシベリウスを堪能させてくれます。録音がまた非常に優れていて、音の美しさ・厚み・豊かな音場が一体になった素晴らしい仕上がりです。

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シューマン→サヴァリッシュ→シュターツカペレ・ドレスデンが幸福な出会いをした、大変美しく格調の高い演奏です。瑞々しいロマンの香りに満ちていて、これまで聴いてきた全集で一番感動しました。50年以上前の録音で若干古めかしさは感じるものの、タワーレコードのSACDシリーズで最も成功したものと思います。

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新国立劇場でも上演されている英国ロイヤルバレエの名作で、音楽・振付とも多彩で楽しくあっという間に観終えてしまいます。

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ブレンデルの演奏からは奏者の顔が見えてこない、といって評価しない向きもあります。ただ私としてはそれこそがブレンデルが目指していたものだと思います。録音でもリサイタルでも一貫して端正かつ美しい音で作品の魅力を掘り下げていきました。彼は独墺系作品で最も正統的な演奏をした名ピアニストだと評価しています。

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全体的に虚飾を排した精緻で丹念な演奏です。最高の出来は複数の録音を残した第15番だと思いますが、他の作品もじっくり聴き込んでショスタコーヴィチの没後50年に際して、作曲家の置かれた複雑な境遇に思いを馳せるのに好適な仕上がりだと感じました。SACD化は成功していて広い音場と美しい音質が堪能できます。

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演奏はクセがなく作品の持ち味を丁寧にしっかり表現していると思います。残念なのはBISのSACDに共通する音声レベルの低さで、通常のCDと同じボリュームで聴くと弱音部分があまりにも弱く、かといって弱音部分に合わせると強奏時に大音量になり過ぎるという看過できない問題があります。実際のコンサートではこのような聴こえ方はしないので、かなり不自然に感じます。私は通常より5㏈もボリュームを上げました。

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ベームが残したハイドンの録音はあまり多くありませんが、ウィーン・フィルの美音とベームのがっちりとした牽引力が一体になった素晴らしい演奏だと思います。1970年代前半の収録ですが円熟期の馥郁としたアナログ録音を堪能できます。ないものねだりをするとすれば、上品なユーモアが加わっていたらというくらいでしょうか。

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最近まで名前も知らないピアニストでしたが、聴いてみて素晴らしさに刮目しました。フランス人ということもあってか重厚壮大な演奏ではなく、共感に満ちた精緻で端正な演奏が繰り広げられています。録音も美しい響きがしっかり捉えられていて素晴らしいです。

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情報量が多く細部まで良く聴き取ることができます。SACD化は成功していると思いますが、火の鳥全曲の最終場面はアナログ録音の限界を感じ、ダイナミックレンジの狭さを露呈しています。そのため★ひとつ減としました。

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久しぶりにこの作品を聴き、摩訶不思議な絢爛たる音響を堪能しました。最近のボストン響の録音はその素晴らしさが印象的ですが、音の厚み・パワー・美しさのどれも申し分ありません。   

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ピアノ協奏曲第1番は冒頭から力んだような演奏が多く少し苦手にしていました。ところが今回は力みではなく熱い共感に裏付けられていて、この作品の素晴らしさに開眼しました。クトーのブラームスへの思いは本物で、美しいタッチとともに最後まで惹きつけられました。録音も素晴らしく多くの方に聴いていただきたいと思います。

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演奏・録音ともに優れた仕上がりで、流麗にしてパワフルなサウンドが堪能できます。

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パッパーノの緻密さと明晰さが一体になった演奏でかなりレベルは高いと思いますが、怪奇な雰囲気や色気に欠ける点が少し物足りません。録音は美しくダイナミックなサウンドが楽しめます。

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レヴァインがウィーン・フィル、ベルリン・フィルなどと活発に録音していた時期の快演が収められています。力強くダイナミックでありながら雑な印象は皆無で、彼がバーンスタインに続くアメリカを代表する名指揮者だったことが如実に分かります。録音状態も大変優れています。

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ケント・ナガノの円熟とオケの重心の低いサウンドが一体になった聴き応えのある演奏です。★をひとつ減らしたのは、BISのSACDに共通することですが音声レベルが低く、通常のボリュームだと弱音部分が物足りないからです。普段は-45デシベルにしていますが-43デシベルでも満足できませんでした。かといってあまりボリュームを上げ過ぎると大音量の部分が近所迷惑になりかねません。

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馴染みのないアーティストでしたがすっかり感心しました。若い頃のブラームスの作品は演奏に力みがあると途端に窮屈なものになってしまいますが、息の合った者同士のインティメートなアンサンブルでじっくり楽しむことができました。録音状態も大変優れています。

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ショスタコーヴィチ第4番でその実力を知り、次に購入したのがこのマーラー第3番です。骨太でダイナミック、スケールの大きな演奏は作品の持ち味にピッタリ合うと思います。もちろんデリケートな部分の表現も念入りに行われています。今後のリリースに期待します。録音状態は大変良好です。

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シャープで引き締まったサウンドが印象的な硬派のショスタコーヴィチです。手兵のオケをしっかり統御しつつ堅苦しい感じは受けません。音楽性が楽員にしっかり支持されているからだと思います。出来栄えにムラがないのも評価できます。録音も大変良好です。

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定評のある名盤ですが今回改めて聴き直してみて少し評価が変わりました。バルシャイがショスタコーヴィチの権威であることは認めますが、旧ソ連時代の凄絶なまでの緊張感は緩和され穏当な表現が支配していると感じます。競合盤も多いなか図抜けた出来栄えとまではいえません。ただしバルシャイ自身が最高傑作と称賛していた第8番はずっしりとした手ごたえがあります。録音は少し硬質な感じで現時点でのベストチョイスはネルソンスではないでしょうか。

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マケラとパリ管の強い絆を感じさせる素晴らしい演奏です。克明で骨太かつ熱気に満ちたサウンドはいつものパリ管の印象と異なり全力投球の凄みがあります。コンサート会場で聴いたらスタンディングオベーション間違いなしです。録音も大変優れていて新しい『幻想交響曲』の名盤誕生と思います。

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ハイティンクの第15番はロンドン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、そしてこのバイエルン放送響と三種類の録音が残されています。最も骨太でずっしりとした手応えを感じさせてくれるのが当録音で、聴き比べると解釈の基本は正攻法で一貫しているものの、かなり印象が異なります。謎めいて瞑想的なこの作品をじっくりと味わう好個の一枚だと思います。録音状態も大変優れています。

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シューベルトとショスタコーヴィチの最晩年の作品をカップリングした好企画盤です。白鳥の歌はヴィオラの少し暗めの落ち着いた音色が良く合い、ショスタコーヴィチ最後の作品は謎めいた引用に加えて心象風景が切々と語られていて胸を打たれます。演奏・録音とも曲想に合った優れた出来だと思います。

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買い替えになりますが以前所有していたセットとは音質がかなり改善され、分厚く迫力のあるサウンドが楽しめます。ベルリン・フィル、バイエルン放送響を振った作品がやはりひと際出来が良く、ショスタコーヴィチの複雑な深淵に鋭く迫っているように感じます。

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2枚組2セットのSACDで発売されましたが、出来栄えには大きな差があります。シカゴ響との第4番・第5番は耳に心地よい音に仕上げただけの魂の抜けたサウンドで、ロンドン響との第6番・第8番・第13番は遥かに密度が濃く彫りの深い熱演を堪能できます。これはどうしたことなのか制作スタッフに聞いてみたいものです。

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競合盤が増えてきた現状ではこの程度の演奏では満足できません。録音により平滑化されてしまった部分もあるかもしれませんが、全体的に詰めが甘くカタストロフを感じるには程遠い出来です。

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タワーレコードによるSACD化は正直に言って玉石混淆で、今回は残念ながら満足できませんでした。ただ美麗な音にすればよいとでも思っているのか、演奏の熱感がまるで削ぎ落とされています。録音当時第4番は禁断の作品の状態を抜け出しておらず、プレヴィンとシカゴ響には相当の気概があったはずです。制作に携わるスタッフにはそのようなことは関心がないのでしょうか。今後の購入は慎重にならざるをえません。

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ショスタコーヴィチの交響曲で最も面白くもあり謎めいてもいるのがこの第4番だと思います。初めて聴く指揮者ですがオケをいたずらに絶叫させることなく、力強く骨太のサウンドでずっしりとした手ごたえを感じさせてくれます。また弱音部分の美しく透明感のある響きにも魅せられました。

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買い直しになりますが最初のものに比べて格段に音質が向上し、アナログ末期からデジタル初期にかけての丁寧な音作りが堪能できます。当時のハイティンクは凡庸といわれていた時期を脱し、風格のある彫りの深い演奏を既に披露していましたが、奇を衒わないからこそ伝わるショスタコーヴィチの凄さが味わえると思います。第1番から最後まで一貫した姿勢も高く評価できます。ひとつだけ気になったのは第14番のフィッシャー=ディースカウの歌唱で表情過多のためパロディのように聴こえてしまいます

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『モアナ1』との比較で賛否両論あるようですが、私の場合はベビーモアナが可愛すぎるため、成長したモアナには少し感情移入しにくいというのが率直な感想です。アニメ自体は美しく素晴らしい出来栄えだと思います。

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甘美なムードを強調したりせず、むしろ骨太で正攻法のアプローチです。違うやり方もあるとは思いますが全曲を飽きることなく楽しませてくれます。50年以上前の録音ですが状態は良好でヒスノイズもほとんど目立ちません。

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ショスタコーヴィチ交響曲全集で初めて聴き、勢いに任せた力演型ではない彫りの深い表現にすっかり魅了された経験があります。今回のブラームスはゆったりとしたテンポと華美でない美しい響きを生かした温もりのある演奏ですが、決して鈍重なものではなく木管の繊細な扱いなどやはりこの指揮者は非凡な才能の持ち主だと感じました。ピアノ四重奏曲第1番がオマケのレベルを遥かに超えた仕上がりです。録音も演奏の傾向に合致した木質系の優しいサウンドが楽しめます。

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この2枚組の掘り出し物はロンドン響との『春の祭典』で、若干のヒスノイズはあるものの60年代前半の録音とはとても思えない鮮度と迫力に驚きました。コリン・デイヴィスが優れたストラヴィンスキー指揮者だったことを如実に示すお買い得のCDです。

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ハイドンのミサがクーベリックと相性が良く声楽陣の充実も相俟って聴き応え十分なのは予想通りでしたが、初めてとなるヨンメッリが意外な収穫で、バッハほど厳めしくなく自然体で信仰心を表出している佳作だと思います。録音状態も良好です。

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クーベリックらしい虚飾を排した丹念かつ端正な演奏で、ことさら宗教的な雰囲気を強調しないため、音楽の美しさが自然に引き立てられています。録音状態も良好です。

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クーベリックが50代半ばの時に録音した覇気溢れる演奏で、仕上げの美麗さよりも作品の核心に迫ろうとする姿勢が感動的です。ウィーン・フィルも指揮者への共感豊かに熱演を繰り広げています。ヒスノイズと若干音の古さは感じますが鑑賞に支障はありません。

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グルダの実演に接してその音の美しさに魅了された経験があり期待して聴きました。残念ながら表面的な美しさにとどまり、ベーゼンドルファーの奥深い響きは再現されていません。オーケストラも同様にヒスノイズを抑えて無難な音に仕上げているだけなので、音楽性が感じられません。制作に携わったスタッフには反省してもらいたいものです。

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イ・ムジチ合奏団にとってステレオで最初の録音です。昨今は刺激的あるいは賑やかな演奏も多いですが、最も正統的なのがこれだと思います。といって決して懐古趣味的なものではなく、朗々と美しく歌われるヴィヴァルディはいつまでも古くならないのではないでしょうか。録音も問題ありません。

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最近クーベリックにはまり相当数聴いています。一番の理由はかつてのCDに比べて音質改善が著しく、印象がかなり変化しているからです。この第7番も同様で決して主情的・耽美的ではありませんが、明確なフレージングと線の太いサウンド作りが相俟って、マーラーの人生謳歌が描かれています。

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以前所有していた輸入盤は音質が劣悪で、9曲で9つのオケを振るというせっかくの企画が台無しでした。歴然と向上した音で改めて聴くと、適当にオケを配分したのではなく、それぞれの特質に合わせて慎重に割り振られていることに気付きます。例えば第6番のパリ管ですが、弦と木管の優美なサウンドで、ニュアンス豊かに田園風景を描いています。初めて聴くような清新な印象を与えられました。クーベリックの素晴らしい遺産だと思います。

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最初は録音年代のせいか音が硬質かなと感じましたが、聴き進むうちに全く気にならなくなりました。それは演奏の充実が原因で、力強く故郷への思いを歌い上げる素晴らしい出来栄えです。

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以前聴いていた海外盤とは全く音質が異なり、約50年前の録音とは思えない美しいサウンドと広い音場が楽しめます。クーベリックが朴訥で地味な指揮者という概念は覆り、細部に神経が行き届くとともに共感に満ちた熱い演奏を繰り広げています。バイエルン放送響の指揮者に対する敬意も至る所から溢れ出ています。

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SACDによる伸びやかなサウンドと豊かな音場が心地よく、クーベリック~ベルリン・フィルの自然体にして彫りの深い演奏が堪能できます。従来は冗長に感じられることもあった第1番・第2番が未熟な印象なく楽しめます。

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クーベリックが誠意と熱意に満ちた素晴らしい指揮者だったことが如実に分かる演奏です。作品を自己流に引き寄せてしまうのではなく、作曲家に奉仕しているような感じさえします。ちょっと聴くと個性のない凡庸な演奏と感じるかもしれませんが、これほど充実したシューマンの全集は中々ありません。リマスタリングの成果も抜群で美しく豊麗なサウンドが楽しめます。

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1月に惜しくも逝去された秋山和慶さんの指揮者生活60年記念公演ライブで、私も当日聴かせていただきました。コンサートではこの作品にしては壮大・重厚でもう少ししなやかな歌謡性・流動性が欲しいと感じましたが、ふっくらとした優美なサウンドで収録されていることもあり、そうした不満は全く感じずオケの共感に満ちた演奏に魅了されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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カラヤンにうってつけの作品だと思うんですが、なぜか私には楽しめませんでした。どこか人工的な臭いが付きまといます。第1楽章に編集の痕跡が残ってしまっているのも一因かもしれません。

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MISSLIM

荒井由実

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

デビューアルバム「ひこうき雲」とセカンド「MISSLIM」でユーミンの今日に至る活躍が約束されたのではないかと思います。詞・曲・ヴォーカル・バックとも素晴らしいのひとことですね。

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SACD化は大成功で美しく芳醇な音質にリフレッシュしています。演奏は昨今の古楽器によるアクセントの強いせかせかしたものとは対極にあり、落ち着いたテンポでじっくりと、そして無私の精神でモーツァルトの高貴な世界をあますところなく描いています。

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エリック・サティ作品全集<限定盤>

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

なかなかお目にかかれないサティ作品全集。録音は若干古い物も含まれているものの鑑賞に支障はなく、概して良好だと思います。サティは演奏によって印象がかなり変わりますが、定評のあるアーティストが揃っていて聴き応えあります。1セット所有していて損はありません。

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40年以上前の録音ですが、精緻で美しくオケのスケール感もしっかり再現する、素晴らしい状態が保たれています。モントリオール響ではなく敢えてバイエルン放送響を選んだのも成功で、緊張と不安を大袈裟でなくがっちりとしたアンサンブルで描いています

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ヤナーチェク最後のオペラで難解ともいわれますが、表現力豊かな演奏と視覚的な面白さに満ちたプロダクションが相俟って、一気に観てしまいました。画質・音質とも大変素晴らしく、日本語字幕付きなのも嬉しいところです。

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