
ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.6 / 朝比奈隆
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このCDは、朝比奈隆5度目のベートーベン全集の中からの分売である。4度目の新日本フィルとのフォンテック盤に比べ、何かと『まとまりが悪い』と悪評高いこの5度目の全集だが、7番など単品で聴いてみれば、世界随一の名演も存在していることに気付く。こういう名演を忘れられては、文化遺産の損失である。
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ヒューブーンさんが書いたメンバーズレビュー
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4曲全てが、同曲の手本以上の名演。当時のメータは掛け値なしに素晴らしい。客観的節度を崩す一歩手前で、リスナーの聴覚心理をとらえて離さない。
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マーラーにおけるアバド最良の遺産と言える。復活には「ウィーン盤」「ルツェルン盤」、4番には「ベルリン盤」がそれぞれ出ているが,全く迷う必要はない。
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1番と2番が、シカゴ響盤だったら、言うことなく「5★★★★★」だったのにと惜しまれる。この全集の目玉は、7番と9番、それから10番のアダージョであろう。 個人的にはバーンスタインの新盤を例外とすれば、ファーストチョイスとして挙げたいマーラー全集です。 しかしそもそもシカゴ時代とベルリン時代とでは、アバドの解釈は全く別人のよで、全集としては一貫性がない。
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一言で言えば、やわらかく美しい演奏だ。従って 雄雄しさがウリの『皇帝』であったら物足りなく感じるリスナーもいただろうが、奇しくも収録されたのは他4曲。 そうとうの細かいマニアでなければ、この演奏に非を唱えることすら難しいと思える。
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演奏、曲目から言っても、間違いなく5★にしたいところだったが、ベートーヴェンの交響曲に関して レーザーライト盤ほどの魅力を感じない。同一音源のはずなのにどうしてだろう? よって4★にしたが、「買い」であることに依存はない。
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僕にはどうしてもこの曲が"悲劇的"には思えない。従って、タダの"劇的"系視点から解釈したような演奏(例えばショルティ盤)なんかが愛聴盤だ。そういった好みのリスナーには、文句なく★5つの感動となり得るだろう名演です。
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アバドのマーラーは ウィーンpo、シカゴsoなどを振り分けた旧全集があれば、以降の録音は不要だと思っているが、その中で第6番だけはシカゴsoとの旧盤 ちょっとシックリ来なかった。このベルリン盤が素晴らしいと言う訳ではないが、繰上げ当選ということだろう。シカゴ盤に比して、音の美麗さでは遥かに劣るが、推進力がある。
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ハッキリ言って、第1楽章は平凡過ぎるほど平凡だが、第2楽章で "クウキ"がいきなり変わっているのに気が付いてしまった。 一度気が付いたら あとはのめり込むだけ。 これは通常の『田園』とは、全く別世界を描いたものだ。 もはやベートーヴェンですら、将来こういう角度からこの曲が解釈されるとは 想像だにしていなかっただろう。 終楽章に至ると宗教的に浄化された世界も広がり、何度聴いても驚愕の異演?である。
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7番は どことなくストレート過ぎてあまり聴く気になれなかったが,このディスクに出会って印象がまったく変わってしまった。腰の据わったこの安定感は,他の指揮者では体験できなかったものだ。5番、8番を録音せずに引退してしまったのが悔やまれてならない。
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謙虚で堅実なブルックナーを聴かせるハイティンクなんか,評価が高い割には「ブルックナー指揮者」というイメージはない。スダーンは明らかにこのタイプのブルックナー指揮者? だと思う。コレは褒め言葉なので、今後ともこの路線で活躍してほしい。 ナマ演奏で体験したライブ録音だが,CDとして素晴らしい出来だと思う。実演の時のは気付かなかった魅力が,CDで聴くことで いくつか発見できた。
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ナマ演奏は実は凄演だったのかもしれないが,CDからはあまりその個性が伝わってこない。「ロマン派」にジャンル分けされるオーケストラ音楽には,"聴こえる音プラスα"の部分が不可欠なのだが,Fontecの録音にはそういった意味でいつも不満を感じる。 ベートーヴェンの方が,そう言った意味での不満が少なくて 素直に楽しめた。
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9枚CDがあった場合、半分くらいOKならヨシとすべきだが、このBOXはどれもこれも素晴らしい。徹頭徹尾,ハマりにハマった超名演揃いである。ヴァイオリン協奏曲が入っていないのが不可思議だけど、完全無欠のハチャトゥリアンと言い切れるCDsであります。
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第1第&2楽章はこの上なく素晴らしいが,第3楽章がややノッペリしてしまい,終楽章は節度が爆発を押さえきれていない。NHK響盤や 最晩年の大フィル盤などに比べると完成度はイマイチかもしれないが,この時代の方が「朝比奈節」が健在で,ある意味唯一無比な個性が鑑賞できるとも言える。
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LP発売当時のコピーが『新世界が日本から見えた!』だったと記憶しているが、昭和のこの当時の日本のオケは,この水準だったんだ!と言う時代を知る意味では,なかなか興味深いディスク。だが,敢えて名演とは言い難い。
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これは同曲の類稀なる名演の一つ。終楽章に関する話題が先行しているせいか、本来の批評が疎かにされているような気がして残念。他の演奏とは似て非なる内容で、敬虔な宗教楽に浸っているような 清楚な空気が感じられる。
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「クレンペラーの再来」みたいな批評に釣れられて買ってみたが、テンポが比較的ゆっくりなことを除けば全く似ても似つかない。悪くは無いがさりとて魅力も感じない一枚。
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1番は,若気の至りのような曲で,才能は感じるものの,ココロに届くような内容ではない。だが2番は素晴らしい。もっと頻繁に演奏されるべき曲である。演奏そのものの相対的評価は、聴体験が少なすぎる曲なのでデータ不足である。
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少年の頃のまっすぐなロマンを思い出して、心が熱くなる。何度繰り返し聴いても飽きない。作曲家の青木望氏って、いまいちメジャーに思えないけど、これほどの曲を作っているなら、「青木望ベスト」みたいなディスクはないのだろうか?
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現存する同曲のディスクで、最高の演奏の一つであることは間違いない。ただ唯一、個人的好みでは、ノリノリな迫力も感じる1964年のベルリン盤の方が好き。
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アルブレヒトのディスクで、唯一 素直に推薦できる一枚。アルブレヒトが素晴らしい指揮をしていると言うより、アルブレヒトの個性がたまたまこの曲と合っていた、という方が正直なところだとは思うが。
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2曲とも同曲中最高の演奏ディスクと言える。とりわけハイドンは、他の追随を許さないほどの名演。ドヴォルザークは好みによってはMilosSadlo/Neumann辺りのボヘミア節の方にノリが合うリスナーもいるかもだけど。。。
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オケはそれなりに上手いし、指揮者のベートーヴェンに対する視点&解釈も一貫しているという意味で、存在意義のある全集であることは確か。ただこういうソッケない演奏が趣味ではない僕には、いささか退屈で、集中して聴くには耐えない。同曲をナマでもほとんど聴いているが、心に響く演奏は皆無だった。しかし「確固たる信念を感じるソッケなさ」?は、CDでも変わらない。好みではないがよい全集だとは思う。
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これはちょっと戸惑うほどに好みでない演奏だった。その後、読響とコンビを組んだ頃には「素っ気無さ」をウリに出来るだけの個性が身についていたが、このチェコ当時は 主張がまだ絞りきれていない。チェコフィルをクビになった理由は、はたして人種問題だけだったのだろうか?
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誰が何と言おうと、少なくとも『田園』は同曲中屈指の名演。他の曲は悪くはないが、これだけディスクが氾濫している21世紀に敢えてクリュイタンスの全集を選ぶ根拠は希薄。 全集に評価は難しいが、平均したら4★ってトコだろうか?
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期待し過ぎが原因だと思うが、このディスクは少々ガッカリだった。そもそも何かの宣伝文句に「クリュイタンスの再来」みたいな批評をされていたのが原因だが…。 技量的には文句無い演奏だが、音に潤いが無くて硬いのがネック。録音のせいだとすれば至極残念である。
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オーマンディは、ザンデルリングと並んで僕の最も好きな指揮者ですが、あまりに不当に評価されているように思えます。芸術家気取りが全く無く、ディスクも湯水のごとくある。そう言った庶民性が、商品としての高級感を無くさせているのだとしたら残念極まります。この2枚組みは素晴らしい!ただ、ブラームスだけは あまりに薄味でイケません。従って5★には至らずに残念です。
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好んで聴く癒し系の演奏ではないが、演奏水準の高さには 仰ぎ見るような尊敬の眼差しを隠せない。例えば完全主義と言われるカラヤンもショルティも、これほど完璧な演奏をした記録(CD)が存在しただろうか? そしてこれがライブだと知って更に愕然とし、この演奏からしばらくして死んでしまう指揮者の演奏だと知ったときには、開いた口がふさがらなかった。
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自作自演だからと言って特別扱いする必要はない。事実第2番に関しては、これ以上の解釈は無数にひしめき合っている。だが第3番に関しては格別だ。第3番を第2番の延長線上で解釈すると、永遠に第2番の後塵を拝することになる。第3番を21世紀からの視点で表現したこの作曲者の解釈こそ、正統的な唯一無比の名演と言えるのではないだろうか?
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店頭などで聴き流すには最高の一枚だが、僕のように正座をしてジックリ聴きこむリスナーにとっては、薄味のカフェオーレのようで薬味不足だ。例えば"千の風になって"。この曲は歌詞からも理解るように、成仏出来ない地縛霊 の心を歌っているわけだから、もっとオドロオドロしい表現を期待していた。
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「おススメ度」という意味では「5★」と言えるかもしれません。1~3楽章はちょいとナヨナヨし過ぎだけどまぁ耳当たり良好。第4楽章は、過去の試みは全て「ブルックナーだったらこうしただろう」というマジメなアプローチが窺えたが、このマルテ盤は「こぅいぅのはどうだ?」みたいにアタマで考えていて、その開き直りにむしろ好感が持てる。補筆版としては、真っ先におススメしたい。
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8番以外は,この全集の方がEMI盤を上回っている。 1960年代に録音されたバーンスタインのマーラーは,21世紀の今,耳にすると,多少の古臭さを感じないではないが,ヨッフムのブルックナーには「手垢」は微塵も感じない。絶叫せずに全てを語り尽くした人類の遺産と言える。
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朝比奈隆の残した1990年代最大のCD遺産は、やはりブルックナーの交響曲全集だと思うが、それ以外では「チャイコフスキー5番」と、この「ザ・グレイト」を挙げたい。 同時期の大フィルとの同曲の録音(キャニオン)もあるが、明らかにこちらのフォンテック盤の方がよい。 正攻法なタイプの「グレイト」のCDでは、最良の一枚ではないか?
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悪くはないが、同時期に演奏された同曲では、東京都soとのフォンテック盤の方がベターであります。 このキャニオン盤をシューベルトをベートーベンの後継として捉えた解釈とすれば、フォンテック盤はブルックナーの原点のような解釈だ。 「ザ・グレイト」には、のほほんとした雄大さが必須だと思う故、東京都soとの演奏に軍杯をあげたい。
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このCDは、朝比奈隆5度目のベートーベン全集の中からの分売である。4度目の新日本フィルとのフォンテック盤に比べ、何かと『まとまりが悪い』と悪評高いこの5度目の全集だが、7番など単品で聴いてみれば、世界随一の名演も存在していることに気付く。こういう名演を忘れられては、文化遺産の損失である。
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朝比奈隆の「ブル8」に関しては、どういうわけだかどの演奏も終楽章が納得できなく、このディスクもまた例外ではない。あまりに人間臭くて意思的過ぎるのだ。 第1楽章、第2楽章が バツグンに素晴らしく思えるせいか、聴いていて盛り下がってしまう。この不満は、この後のN響盤で解決することになるのだが……
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ブルックナーを得意にしている朝比奈隆だが、4番だけは(ライブも含め)納得できた演奏がなかった。このディスクを聴き始めて、ようやくマトモ?な第4番が聴けるかな…と思っていたら想像をはるかに上回る名演! この後のN響盤などは聴いていないが、1993年までと言う範囲なら、間違いなくコレがベストであり、他の指揮者と比べてもコレ以上の演奏はなかなか思い至らない。
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「至高の名演」とは、将にこのような演奏のことなのだろう。同時期に録音された1991年盤(東響)や1993年盤(都響)と同解釈の演奏ながら、言葉では表現できない『なにか』が決定的に違い、あたかも神の助けを借りて成し得たような奇跡的名演となっている。
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"贅沢を言えば、「3番」はクレンペラー盤には及ばず、「4番」も第2楽章にいまひとつ落ち着きが欲しいところだが、『全集』としてこれほど水準の高いディスクは、古今東西他に見当たらないのではないだろうか? そもそもアバドの作り出す音色は、メンデルスゾーンの理想的なサウンドに限りなく近い。「2番(賛歌)」や「5番(宗教改革)」、数々の序曲sなど、これ以上の演奏は想像出来ない。
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朝比奈隆は、ブルックナーの交響曲の中でも5番を一番得意としているという話に、どうもピンと来なかった僕だが、この演奏を聴いて初めてそれが納得できた。 新日本フィルとのフォンテック盤や、東響とのキャニオン盤は、モッサリしていてあたりまえ過ぎたからだ。 この大フィル盤は、ド迫力且つスリリングな演奏。同曲世界一のディスクの一つと言って過言ではない。
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かの宇野氏が、1992年盤(新日フィル)、1994年盤(大フィル)の両名演に難癖つけてまで 褒めちぎったディスクがこのCDであります。僕個人の感想としては、「安定しきった中庸の美」は感じるものの、1994年盤のド迫力の方が好感が持てる。従って「★4つ」に留まったけど、世界一級の同曲の演奏であることには依存はない。
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朝比奈隆のブルックナーは、まがいナリにも世界最高水準の感動演奏であることはわかる。しかし,’91年、’95年の演奏と比較してしまうと、残念ながらクォリティーの衰えは隠せない。朝比奈ファンとしては事情を加味たいところだが、商品として販売される以上、ディスクそのものの評価として、厳しいものになるのは仕方ない。
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全集で「5★」という評価は、現実的には無理に近いと思う。 そう言った常識?を覆す稀なブルックナー全集が、この朝比奈全集だと思う。1番2番3番5番6番9番の7曲は同曲中最高!の演奏と言える。4番は、朝比奈の同曲の中では最高。7番と8番は残念ながらもっとベターな演奏があるが、もちろん及第点はクリァーしている。しかし間違いなく世界一のブルックナー全集と言えると思う。
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予想以上に、なんともハードボイルドなCDであります。 陰影が宗教的に感じられず、人為的で 薬害的。 「怒りの日」直前の興奮したドイツ語の演説は、ナチス党大会を彷彿とさせる。 モツレク一曲を通しただけの演奏だったら、もしかして4:★★★★の評だったかもしれないけど、ドイツ語のわからない僕には、戸惑いを隠せない一枚だった。
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最晩年の業績が、主にその指揮者を代表する個性であるかのように語られるようであるが、こと朝比奈隆に関してもそのような傾向があるのが残念です。朝比奈氏の唯一無比の個性は、むしろ1970年代の録音に顕著だと思います。ブルックナー7番のフローリアン盤、ブルックナー9番のカテドラル盤(1980年代(;^_^A )と並んで、このシベリウスは、記録された1970年代の「朝比奈BEST3」と言えるでしょう。
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"同曲の最高の名演であるクレンペラー盤を聴いていると、揚揚たるテンポなのにもかかわらず、妖精達が目前にいるような錯覚を受ける。それに対しこのヘルビッヒ盤は、快速なテンポなのに 音に体重を感じ、ファンタジー性に欠け、楽器が見えてしまう。だが、クレンペラー盤と比べさえしなければ、録音も鮮明だし、充分に及第点。
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アルブレヒトは、演奏会で聴いた「英雄」があまりにもソッケなく、思わず「金返せ!」と言いたくなった。 ブラ1は、聴けば聴くほど こっ恥ずかしくて 聴きながら赤面してしまう曲である。 このCDは、演奏者の薄情さが、作曲者の過剰な自意識とみごとにブレンドした,感動の名演である。
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北国の凛としたクウキを期待するリスナーには向かないかもしれないけれど、森の中の霧がかった神秘性をシベリウスに求めたなら、この上ない名全集です。 個人的にはとりわけ2番と3番が好きなのですが、それぞれの曲でも、この演奏以上のディスクを見つけるのは至難の技なのではないでしょうか?
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