針音が大きく音質が悪いという評価もあるようだが、初期盤の再生は難しい。しかし私はあまり気にならなかった(ウラニア盤の復刻CDでは、もっとパチプチが盛大なものもかつてあった)。むしろ、ブラジル盤を聴くことができたことに満足である。平林氏にはさらに頑張ってもらって良質のフランス盤の復刻にもチャレンジしてほしい。音の傾向から、後期のマトリックスを使用したものだろう。コロン歌劇場のオーケストラとのハイドンは久しぶりに聴いたが、重々しい雰囲気はあるが、私としては意外と響きはモダンに感じられ、名演だと思う。音質は悪いが鑑賞には支障はない。以前、Disque RefrainでCD化されたものと音質は同程度。