指揮者フランツ・シャルクの音楽遺言遺産。ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番、交響曲第8番を収録。 (C)RS
JMD(2017/09/14)
指揮者フランツ・シャルクの音楽遺言遺産
ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番、交響曲第8番&シューベルト:「未完成」
「ブルックナーの改竄者」との烙印を押されているフランツ・シャルクは1900年にマーラーのもとでウイーンフィル(ウイーン国立歌劇場)の指揮者に就任し、1918年から1929年まで芸術総監督を務めて1931年に死去するまで30年間に亘ってウイーンフィルに尽くしたオーストリアを代表する名指揮者です。シャルクが指揮者として活躍を始めた頃、レコードが音楽ビジネス化して著名な音楽家達がその演奏を残す様になりましたが、ビジネスの拠点はニューヨークとロンドン、そしてベルリンに限られていて、音楽文化都市ウイーンは、その保守的な風土もあってこのビジネスでは全くの後進地でした。ベルリンフィルによるベートーヴェンの"運命"の録音から遅れること15年、やっとウイーンフィルが3曲のベートーヴェンの交響曲と序曲の録音に踏み切りました。その任を果たしたのがシャルクでしたが,出来上がったレコードは技術的には失敗作、しかしながら当時の蓄音機で聴く限りはそれが致命的には聞こえなかったので発売に踏み切られ、好評を博しました。その後シャルクは他界して、残したレコードはワルターやフルトヴェングラー、メンゲルベルグ等のレコードの中に埋没してしまい,第2次大戦後はブルックナーの改竄者との汚名のもとに完全に忘れ去られてしまいました。そのシャルクのレコードを偶然入手する事が出来て、先ずベートーヴェンの『運命』と交響曲第8番そしてシューベルトの『未完成』にGHA処理を施して技術的失敗をリカバーし、KSHKO-35としてリリースしました。続いてベートーヴェンの『田園』が入手できたので、先の『運命』とカップリングしてKSHKO-45としてリリースすることができました。それから3年ほど経った先日,どうしても入手できなかったベートーヴェンの『レオノーレ序曲第3番』が入手できて彼の録音が総て揃いました。そこでKSHKO-35が品切れになった事に鑑みて、先のベートーヴェンの交響曲第8番とシューベルトの『未完成』に新バージョンのGHA処理を施し,それに『レオノーレ序曲第3番』を加えてKSHKO-66としてCD化し、シャルクの生涯の全録音を完結させました。これらの演奏は"ご当地直送のウイーン特産音楽"とも言うべき自然体で流麗・高雅なものであり,滅多に聴けない稀少かつ貴重な音楽をお楽しみ戴きたいと願っています。
発売・販売元 提供資料(2017/08/30)
<制作者紹介>
村岡輝雄
1967年九州大学大学院を終了。日本ビクター(株)研究所・音響情報研究室長、武蔵工業大学・教授、東京大学先端科学技術研究センター・客員研究員を歴任し、2017年現在は日本女子大学文学部・客員研究員。高校時代よりオーディオに取り組み、大学・大学院で電子通信工学を学んで日本ビクター(株)に入社後はプロ研究者に転向。入社後10年以上に亘って録音スタジオやレコード技術部門と連携して音楽録音技術とアナログレコードの研究に取り組み、4チャンネルレコードCD-4の基本設計とレコードカッティング/トレシング歪みの研究で工学博士を取得。殊にスタジオで録音技術習得後は独自の研究によってCMS recordingを開発、非調和周波数解析GHAの研究と併せて学会発表と実践を行なってきた。大学時代から吹奏楽とオーケストラに参加し、業務で修得した録音技術を駆使して200枚を越えるCDを制作して今日に至っている。
発売・販売元 提供資料(2017/08/30)