メンバーズレビュー一覧

ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」 / ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、他

ウラニア盤の復刻ではなく、テープ系の音源を使ったCDとしては、最高の音質ではないだろうか。1944年のフルトヴェングラーの「エロイカ」の決定盤としたい。

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ヤキーノさんが書いたメンバーズレビュー

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(全29件)

針音が大きく音質が悪いという評価もあるようだが、初期盤の再生は難しい。しかし私はあまり気にならなかった(ウラニア盤の復刻CDでは、もっとパチプチが盛大なものもかつてあった)。むしろ、ブラジル盤を聴くことができたことに満足である。平林氏にはさらに頑張ってもらって良質のフランス盤の復刻にもチャレンジしてほしい。音の傾向から、後期のマトリックスを使用したものだろう。コロン歌劇場のオーケストラとのハイドンは久しぶりに聴いたが、重々しい雰囲気はあるが、私としては意外と響きはモダンに感じられ、名演だと思う。音質は悪いが鑑賞には支障はない。以前、Disque RefrainでCD化されたものと音質は同程度。

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ヨッフムは、ブルックナー、ベートーヴェンも素晴らしいが、バンベルク響とのモーツァルトもそれらに劣らず素晴らしい。オルフェオの後期3大交響曲集とともに、愛聴している。ベームより評価したい。もっとも、このセットは、ヨッフムが晩年に同じくオイロディスクに録音したベートーヴェン序曲集やリヒャルト・シュトラウス管弦楽曲集も加えるべきであった。

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ウラニア盤のURLP7095の初期マトリクス盤と後期マトリクス盤をピッチ修正の上、音質比較が容易になるようCDに収めたユニークな盤。解説の平林直哉氏が書いているように音質差は歴然。前者が重心が低く豊かな音質であるのに対し、後者は引き締まったやや硬い音質。旧盤のGS-2005も高音強調の引き締まった音だったので、後者のマトリクス盤の復刻だったかもしれない。比較する限り初期マトリクス盤の音が落ち着いて聴くことができ、こちらが本来の音なんだろうと思わせる。ただし、第4楽章では音が大きな箇所では歪もあり、盤の状態が影響しているのだろう。OPUS蔵盤の復刻も良質な盤を使用した見事な復刻だったが、低域強調で残響も気になる。多少の加工を施しているようにも聴こえる。URLP7095は、マトリクスの違いだけでなく、そもそもの盤の状態、再生、収録の技術の差など、復刻盤にそれぞれ特徴がある。いろいろ購入して聴き比べるのも、この演奏の魅力を探るうえで楽しみの一つだ。

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平均律の最高演奏。リヒテルにあっては、高音質で聴くことができることが非常に重要。購入したい。収録時間からすると確かにSACDシングルレイヤー2枚組でも良さそうだ。AltusやTower、またソニーもヴァントのベートーヴェンやブルックナーも高音質のSACDシングルレイヤー盤は長時間収録で枚数を減らしていることだしちょっと疑問。リマスター音源は、2016年頃にEurodiscでLP6枚組で出た復刻盤でも使われたものと同じ高橋幸夫氏によるもののようだ。

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既にSACD版を持っており、マスターもそのSACDと同じで、LP化される録音もベートーヴェンの4、6、7、9番、ブラームスの4番、シューベルトのグレイトなどの名演が含まれていないなど、購入をためらったが、全8枚を聴いて、やはりアナログ盤は別次元に素晴らしい音質で大変感動してしまった。全奏時も濁ることなく分離も良く、弦楽器は艶っぽく、管楽器は巧く、全体に力強く豊潤な音でフルトヴェングラー/ベルリン・フィルの名演を楽しめた。音質の優れた録音を選りすぐったことに納得。auditeのセットのような盤反りや傷もなく素晴らしいプレス。LPを聴いた後では、SACDですら音が固く、モノクロ的で安っぽく聴こえてしまう。全体的に詰め込まないようにゆったりとカッティングされているが、「運命」は2~4楽章を1面に詰め込むことなく、この1曲だけで2面使ってほしかった。音源のせいか音質も他よりいくらか劣るようだ。特典のハイレゾ音源は試していないがまた別の魅力があるかも知れない。

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発売時にあっという間に廃番になってしまったので、再発売を心より歓迎します。SKDがヨッフムの棒に慣れていないといった理由でDGの全集よりも劣るといった評価もありますが、だからこそ化学反応を起こし別次元での高みに達した演奏内容になっていると思います。EMIからの発売時からの馴染みのあるジャケット写真、舩木氏の渾身の解説、ヨッフムの小論文、そして何より故杉本氏の手によるリマスタリングと最高のパッケージ商品、セットとして多くの人に手にしていただき、聴いていただきたいと思います。

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ウラニア盤の復刻ではなく、テープ系の音源を使ったCDとしては、最高の音質ではないだろうか。1944年のフルトヴェングラーの「エロイカ」の決定盤としたい。

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待望の再発売だが、確かに価格が高いなぁ。ネットオークションや中古店でも高額で取引されていたので、メーカーも強気で出なのかな。亀山郁夫氏執筆のライナーノートは読んでみたい。

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ラジオにかじりついてフルトヴェングラーの実況放送を聴いているかのような感動があり、またこの録音のディスク化に貢献した関係者には敬意を表したいと思いますが、長年、聴き慣れ親しんできたせいもあり、演奏、音質の点でレッグ編集版の演奏を私は推したいと思います。

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フルトヴェングラーほどベートーヴェンの楽譜に真摯に切込み、表現した演奏家は知らない。改めてライヴではないスタジオ録音を聴くと、この演奏家の多面的な姿が浮かび上がってくる。この第5番は、2021年の新しいリマスターによるアナログ盤だが、昨今の傾向を反映しているのか、派手目の音になっているものの、低音もズシリと響き、かつウィーン・フィルの美質もよく聴きとれ、重量盤で製盤に問題もなく、大変好ましいディスクだと思う。

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朝比奈のワーグナーと言っても正直あまりピンとこなかったが、その流儀はベートーヴェン、ブルックナーを振るときと全く同じ。頑固一徹で押し通し、独自の境地を示し存在感がある。曲の解説は金子建志氏。珍しい氏のワーグナー解説が約40頁にわたって読めるのも貴重。

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復刻がうまくいっていないようだ。鑑賞するには音が悪すぎる。

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SACD化になったので、コンヴィチュニーのベートーヴェンを初めて聴きました。これまで聴いていなかったのが恥ずかしくなります。自然でありながらも活き活きとまた繊細な演奏で、愉しくなります。大きな体躯、大酒飲みといった指揮者の印象をひっくり返されました。

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本当にそうですねぇ。価格が上がっても全集として出すべきですよ。中途半端なので、購入の意欲がそがれる。

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リヒャルト・シュトラウス管弦楽曲全集に続き、ケンペの名盤がSACD化されるのは、実に嬉しい!当シリーズでマスタリングを担当された杉本一家氏が昨年、惜しくも逝去された。氏は別メーカーで5年前にこのアルバムのSACD化を担当され、高い評価を受けていた。今回、それを超えるのがスタッフからの最大限の追悼になるのではないか。

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CDも素晴らしい音質での復刻でしたが、それを上回る音です!アナログ盤では、広い音域が自在に、ヴァイオリンの音が豊潤に響き、これに比べると、CDはいかにもコンパクトにまとまった感じがします。英コロムビアの初期盤は聴いたことがありませんが、1曲に1枚を充て、最新盤であることから、現在望みうる最高のディスクだと思います。これでこの価格ならば断然お買い得だと思います。次回のアナログ作品を期待したいです。

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海外盤のコロンビア・コンプリート全集も発売予定ですが、両方買ってしまうんだろうなぁ。日本向けのSACDは、どうせならシングルレイヤー盤で出してほしかった。昔はソニーもシングルレイヤー盤を出していたのに。

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シューリヒトのベートーヴェン全集に続いて、ブルックナーがSACDハイブリッドで復刻されるのは嬉しいです。これまでもこのシリーズの復刻盤は、EMI(現ワーナー)のSACD(ハイブリッド、シングルレイヤー)よりも、鮮明で音質が優れていたように思います。第3については、私も、ヴァント、ヨッフム、ベーム、ザンデルリング盤に比べるとかなり落ちると思います。減点1。

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コレッリ、シミオナート、シッパーズらによる名盤がSACDで復刻されるとは、この上ない喜び。マスタリング・エンジニアに杉本一家氏が復帰していることも嬉しい。

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音質が向上し、困難な時代ながらもフルトヴェングラーの指揮芸術の頂点というべき演奏が堪能できることは格別の喜びである。もっと早く出してくれれば、無駄な出費が省けたのではないかと恨み節も出てしまうが。解説書も読み応えがあり、SACDということで素晴らしい商品であるが、私もこのディスクが、盤面を指でつまんで指紋を付けないと取り出せないのには閉口した。これが減点星一つ。

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これまでの復刻CDの中では、最高に素晴らしい音質だと思います。初期盤がものすごく高額で取引されるなど、演奏とは別のところで関心が高いアイテムですが、虚心坦懐となって、このグランドスラム盤でマルツィの至芸に耳を傾けたいと思います。

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CDも音が良く、これで十分満足していましたが、やはりSACDで聴いてしまうと、もうCDには戻れません。価格相応だけのことはあると思います。ケースは、通常のプラケースになってしまいましたが、個人的には、前回のようにデジパックの方が高級感があったような気がします。

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既出の協会盤、M&A盤、Tahra盤とは次元を異にする鮮明な音質での発売を心より喜びたい。是非、アナログ盤でもリリースしてほしい!

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既出盤を上回る音質。細部が明瞭となり、また迫力も増している。情報が豊富である。このことはフルトヴェングラーの演奏を理解する上で、重要なことである。特にベートーヴェンは多くの人に聴いてもらいたい。

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タワーレコードの旧EMI録音のSACD化は、実に素晴らしい。このシリーズ、杉本氏の仕事により音質が向上しているのは言うまでもないが、オリジナル・ジャケット・デザインでさらにデジパックも高級感があってよい。通常パッケージは安っぽくて。ただし、ライナーノートの執筆者には私も疑問。やはり、ヨッフムを聴き込み、その至芸をよく理解している熱烈なヨッフム・ファンの人物に執筆をお願いすべきでは。

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ドイツ・グラモフォンの正規録音から、プライベートなオープンリール・テープを使った復刻盤だが、これまでにグラモフォンが出したCDより音が良いと思いました。特に、シューベルトは超名演で、この曲の最高の演奏だと思います。

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クラシック音楽を聴き始めた頃、セラフィムの廉価盤LPで聴き込んだ懐かしい録音。素晴らしい音質で蘇り、嬉しい!

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オケはお世辞にも上手いとは言えないが、オケの人数が少ないせいか音がやせているものの各パートが明瞭に聴こえ、当時のマタチッチの解釈を知るのに格好の録音。ライヴ録音だが、50年代のスタジオでのモノーラル録音並みで音質は悪くない。LPは、10枚にゆったりとカッティングされており、このような貴重なアルバムが発売されたことに感謝したい。

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アルトゥスのアナログ盤にしては、音の生々しさが伝わってこない。雰囲気を重視したマイルドな仕上がり。個人的にはマスターテープに残されたノイズを含めてすべての音が刻み込まれた音を期待していたのでちょっと残念!

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