MARY J. BLIGE
『Growing Pains』 Geffen(2007)
“Umbrella”は当初私が歌うはずだった……と言っていたメアリーだが、その思いを実現すべく本作では数曲をドリーム製のメロに乗って快唱。シングル曲“Just Fine”や“Come To Me(Peace)”など、特にトリッキー制作曲でのキャッチーなサビが耳に残る。*林
JANET
『Discipline』 Island(2008)
ロドニー・ジャーキンズらにそのスタイルを模倣されたアルバムにおいて、ドリームはトリッキーと共に“Greatest X”をソングライト&プロデュース。彼らしいメロを忍ばせつつ、往年のジャネット感も損なわないバラードに。*林
CHERISH
『The Truth』 Capitol(2008)
トリッキー制作の2曲にて、ドリームはソングライトに関与。バウンシーなミディアム・アップの“I Ain't Trippin'”と“Famed Out”がそれで、サビのクドさがいかにもドリームらしい。*林
MARIAH CAREY
『E=MC2』 Island(2008)
さらなる化学反応を求めたマライアが選んだのはトリッキー&ドリームだった。見立て通りに、本作からの“Touch My Body”は見事に全米No.1を獲得。ただ、ここではドリームらしささえもマライア固有の複雑なヴォーカリゼーションに呑み込まれているような気がする。まもなく届く新作からの先行シングル“Obsessed”もこのコンビの仕事だ。*出嶌
USHER
『Here I Stand』 LaFace/Jive(2008)
ドリーム絡みの曲が連続登場。軽快なダンサー“This Ain't Sex”にミッド・スロウの“Trading Places”ときて、“Moving Mountains”がトリッキーと制作した情熱的なバラード。珍妙なフックを作るだけではない多才ぶりを知らしめた。*林
JESSE McCARTNEY
『Departure』 Hollywood(2008)
ソングライターとしても才気煥発なジェシー君だが、“Leavin'”はトリッキー&ムーヴメントと共同プロデュースしたドリームの曲。不思議な明るさのある魅惑のメロディーで、大人への船出を願う元ティーン・アイドルに初の全米TOP10ヒットを授けた。*出嶌