B2K
『Pandemonium!』 T.U.G./Columbia(2002)
トリッキーも3曲を手掛けたヒット作ながら、それとは別にドリームはレイニー・スチュワートやサム・ソルターらと“Everything”を共作。詞曲のどこを担ったのかは不明だが、これが表舞台における夢の第一歩となった。*出嶌
BRITNEY SPEARS
『In The Zone』 Jive(2003)
新旧ポップ女王のコラボで話題を撒いたマドンナ参加曲“Me Against The Music”のソングライトに参加。制作を手掛けたトリッキーにとっても一皮剥けるきっかけとなった重要曲だが、ドリームいわく〈上手く仕上がらなかった素材を俺が夜中にフィニッシュさせた〉ってことで、クレジットはその功績か? *出嶌
SHAWN DESMAN
『Back For More』 Uomo/Sony Canada(2004)
早すぎたニーヨ系ともいえるカナダの清涼シンガーを、トリッキー以下のレッドゾーン軍団が援護。ドリームは4曲のソングライトに関与し、後のコルビー・オドニス仕事にも通じるスマートな旋律を提供している。*出嶌
NIVEA
『Complicated』 Jive(2005)
ニヴェアとの新婚時代の共同制作盤。ソングライトやプロデュースなどに関与し、アルバム全体を仕切ったブレイク前の大仕事だ。レディオ・キラーなスタイルはまだ登場しないが、表題曲などでのメロディアスな作風は彼ならではだろう。ドリーム名義でラッパーとしても客演。*林
BROOKE VALENTINE
『Chain Letter』 Virgin(2005)
ジャーメイン・デュプリも援護した歌姫の処女作で、ビンク制作の“Ghetto Supastarz”にソングライターとして参加。曲を書いただけだが、派手なシンセ音が畳み掛ける感じは後のドリーム・サウンドに通じるか。*林
NIVEA
『Animalistic』 Formula(2006)
結果的に日本でしか出なかった夫妻の独立作。ここでは〈ビッグ・ドリーム〉と名乗って全曲をプロデュースし、ニューウェイヴ趣味やテクノ的な音遊びも交えて、2年後の流行を先取り。完成度は必ずしも高くないが先鋭ぶりに恐れ入る。*出嶌