RASHEEDA
『Dat Type Of Girl』 D-Lo(2007)
ニヴェア作品でも絡んだATLラッパーのローカル作で、ドリームは2曲を制作。“Flawsin”は没個性なミニマル・クランクだが、自身のか細い歌声とスクリュー声を交錯させる“Give It To Me”ではドリーム節が完成寸前!? *出嶌
RIHANNA
『Good Girl Gone Bad』 SRP/Def Jam(2007)
世界的なビッグ・チューンとなった“Umbrella”の衝撃的な〈エラ~エラ~エ、エ、エ〉にて、歌を声ネタのように扱う執拗なリフレイン唱法を確立。トリッキー&ドリームはそれ以外にも3曲を手掛け、年内に出る彼女の次作にも大幅関与の予定だとか。*出嶌
J. HOLIDAY
『Back Of My Lac'』 Capitol(2007)
リアーナ“Umbrella”と並んでドリームの名を一躍世に知らしめた“Bed”をソングライト(制作はLOS・ダ・マエストロ)。サビの執拗なリフレインは彼の専売特許となった。アルバム中では他にも“Laa Laa”や“Suffocate”を書いており、ドリームらしい甘いメロディーも聴ける。*林
CELINE DION
『Taking Chances』 Epic(2007)
女帝がアーバン勢とのコネクトを図った意欲作。空疎な心境をLAの空に例えて孤独を歌った“Skies Of L.A.”がドリームのペンによるもので、ピアノ主体のバラードに仕立てたトリッキーの手捌きも異色のカントリー調。抑えめなセリーヌ節が光る佳曲だ。*出嶌
CHRIS BROWN
『Exclusive』 Jive(2007)
J・ホリデイの“Bed”は当初俺が歌うはずだった……と言っていたクリス・ブラウンだが、今作では同じくLOS・ダ・マエストロ&ドリーム作となる“Bed”直系の“You”をすかさず披露。80年代のプリンス風味も少々アリ。*林
THE-DREAM
『Love/Hate』 Radio Killa/Def Jam(2007)
トリッキーとLOSに半分ずつの制作を委ね、わずか9日で仕上げたというファースト・アルバム。“Fast Car”などでプリンス好きをさっさと暴露しつつ、変な声芸と美メロを完璧に両立させてアーバン音楽の人懐っこい未来型を提示した傑作だ。シメの“Mama”が美しい。*出嶌