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第182回 ─ 赤いアーバン彗星! これがホントのドリーム・ワークスだよ!

あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい……ドリームのお仕事歴を厳選して紹介! (その2)

連載
360°
公開
2009/07/22   18:00
ソース
『bounce』 312号(2009/7/25)
テキスト
文/林 剛、出嶌 孝次

RASHEEDA
『Dat Type Of Girl』
 D-Lo(2007)
ニヴェア作品でも絡んだATLラッパーのローカル作で、ドリームは2曲を制作。“Flawsin”は没個性なミニマル・クランクだが、自身のか細い歌声とスクリュー声を交錯させる“Give It To Me”ではドリーム節が完成寸前!? *出嶌

RIHANNA
『Good Girl Gone Bad』
 SRP/Def Jam(2007)
世界的なビッグ・チューンとなった“Umbrella”の衝撃的な〈エラ~エラ~エ、エ、エ〉にて、歌を声ネタのように扱う執拗なリフレイン唱法を確立。トリッキー&ドリームはそれ以外にも3曲を手掛け、年内に出る彼女の次作にも大幅関与の予定だとか。*出嶌

J. HOLIDAY
『Back Of My Lac'』
 Capitol(2007)
リアーナ“Umbrella”と並んでドリームの名を一躍世に知らしめた“Bed”をソングライト(制作はLOS・ダ・マエストロ)。サビの執拗なリフレインは彼の専売特許となった。アルバム中では他にも“Laa Laa”や“Suffocate”を書いており、ドリームらしい甘いメロディーも聴ける。*林

CELINE DION
『Taking Chances』
 Epic(2007)
女帝がアーバン勢とのコネクトを図った意欲作。空疎な心境をLAの空に例えて孤独を歌った“Skies Of L.A.”がドリームのペンによるもので、ピアノ主体のバラードに仕立てたトリッキーの手捌きも異色のカントリー調。抑えめなセリーヌ節が光る佳曲だ。*出嶌

CHRIS BROWN
『Exclusive』
 Jive(2007)
J・ホリデイの“Bed”は当初俺が歌うはずだった……と言っていたクリス・ブラウンだが、今作では同じくLOS・ダ・マエストロ&ドリーム作となる“Bed”直系の“You”をすかさず披露。80年代のプリンス風味も少々アリ。*林

THE-DREAM
『Love/Hate』
 Radio Killa/Def Jam(2007)
トリッキーとLOSに半分ずつの制作を委ね、わずか9日で仕上げたというファースト・アルバム。“Fast Car”などでプリンス好きをさっさと暴露しつつ、変な声芸と美メロを完璧に両立させてアーバン音楽の人懐っこい未来型を提示した傑作だ。シメの“Mama”が美しい。*出嶌