Bitter Sweet Memory 音のみならず、精神面もしっかり受け継いだ2000年代のネオ・ネオアコ盤
GOD HELP THE GIRL 『God Help The Girl』 Rough Trade(2009)
ベルセバのスチュワート・マードックによるソロ・プロジェクト。とはいえオーディションで選ばれた2人の女子ヴォーカルやベルセバ全メンバーも参加しての大所帯で、往年のエルの諸作にも通じるような、粋で豊潤なインドア・ポップ盤となっている。
(北爪)
KINGS OF CONVENIENCE 『Riot On An Empty Street』 Source/Virgin(2004)
90年代以降、新たなネオアコの発信地として注目を浴びた北欧。彼らはノルウェー出身のデュオで、美しいハーモニーに加え、エレクトロニカ風のアレンジや緻密な音響センスに新世代の息吹を感じさせる。
(村尾)
THE RUMBLE STRIPS 『Girls And Weather』 Fallout/Island(2008)
テムズ・ビート勢の特徴といえば、生楽器にこだわったプロダクション。なかでもスカ風味溢れるブラス・アレンジにアコギを絡めた彼らの楽曲は、オレンジ・ジュース譲りの泣き虫ソウル・フレイヴァーが満載で、至極ネオアコ的だ。
(柴田)
GALLOW 『TOO VIRGIN!!』 CAPTAIN HAUS(2008)
ヒダカトオルがこの別部隊でめざしたのは、ネオアコの復権! モロにフリッパーズな音と甘い歌声は衝撃度120%で、下北沢周辺に生息するabcdefg*系の若手もこれにはビックリ!? パンクから爽やかかつ華麗なる転身を図った彼に、チーズタルトを差し出そう!
(柴田)
THE STARLETS 『Out Into The Days From Here』 Stereo Tone(2008)
活動歴10年を越えながらもアルバムはたった2枚。そんな寡作なグラスゴーのバンドが5年ぶりにリリースした最新作。時折ストリングスやシューゲイザー風のギターを織り交ぜながら、優美でメランコリックなサウンドを聴かせてくれる。
(村尾)
JACK PENATE 『Matinee』 XL(2007)
近年で登場した新鋭のなかでもっともネオアコという言葉が似合うのは彼じゃなかろうか。闇雲に掻き鳴らされるギターが痛快なつんのめりサウンドと青臭くも熱血な歌唱には、雰囲気重視のネオアコ風なギター・ポップ・バンドとは一線を画した意気込みが感じられて実に頼もしい。
(北爪)
AU REVOIR SIMONE 『Still Night, Still Light』 Au Revoir Simone(2009)
ネオアコに欠かせない存在といえば、キュートな女の子。NYから登場したこのオリーブ少女3人組は、チェリー・レッド~クレプスキュール直系の音で楽しませてくれる。凛とした佇まいと儚げな雰囲気も素敵な、21世紀のマリン・ガールズだ!
(柴田)