THE HOUSEMARTINS 『London 0 Hull 4』 Go!/ユニバーサル(1986)
ノーマン・クックの活動出発点であり(ベース担当)、ビューティフル・サウスの前身としても知られるバンドの初作。ジャングリーで軽快なポップ・チューンが多いが、歌詞は皮肉たっぷりの権力批判だったりするヒネた反骨ぶりが最高だ。
(北爪)
THE KING OF LUXEMBOURG 『Royal Bastard』 El/ストレンジ・デイズ(1986)
子役の経験もあるサイモン・ターナーのソロ・ユニット。本作ではモンキーズやPILのカヴァーも織り交ぜながら、毒気たっぷりのポップセンスを披露。英国趣味に貫かれたレーベル、エルの貴公子として人気を誇った。
(村尾)
MAX EIDER 『Best Kisser In The World』 Big Time/Vinyl Japan(1987)
ジャズ・ブッチャーの元ギタリストによるソロ作。アズテック・カメラ好きが悶絶しそうな煌めきのギターが疾走するアップ・ナンバーにも胸が躍りまくるが、ジャジーなロマンティシズム漂うバラードがまたすこぶる沁みるのだ。名盤です。
(北爪)
THE HIT PARADE 『With Love From The Hit Parade』 JSH/Vinyl Japan(1988)
バンド名とジャケがその純粋無垢なサウンドを物語っているデビュー作。60'sポップスや先行ネオアコ組の良質な部分だけを継承したような楽曲はサニーサイドな魅力に溢れているが、どこか過ぎ去った夏のような切なさも感じられて泣ける。
(北爪)
フリッパーズ・ギター 『three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった~』 ポリスター/felicity(1989)
随所に本家からのネタを散りばめながらも、それにも優る質の高い楽曲に昇華させた恐るべき傑作にして初作。提示した音もさることながら、90年代初頭にブームを再燃させた功績も尋常じゃなくデカイ。
(北爪)