CAT POWER 『You Are Free』 Matador(2003) ソニック・ユースのスティーヴ・シェリーに見い出されたNYインディー界の歌姫、ショーン・マーシャル。メランコリックな表情を浮かべたその哀歌には、子守歌のような慈愛も滲んでいる。そこに惹かれてか、デイヴ・グロール、エディ・ヴェダーも参加した最新アルバム。(狩野)
HOLE 『Live Through This』 DGC(1994) カート・コバーンの妻であり、現在は女優としても知られるコートニー・ラヴ率いるホールが94年にリリースしたセカンド・アルバム。怒りと狂気がうごめく様は、赤裸々というよりズル剥け。皮肉にもアルバム・リリース直前にカートが、リリース後にベーシストのクリスティン・ファーフが他界。(石田)
QUEEN ADREENA 『Drink Me』 Rough Trade(2002) もはや伝説的存在となりつつあるデイジー・チェインソーの初代ヴォーカリスト、ケイティ・ジェーン・ガーサイドが結成したバンド。おどろおどろしい黒雲のごとき音塊を、ケイティの特殊スクリーミング・ヴォイスがズッタズタに切り裂いていく様がカ・イ・カ・ン(北爪)
THE MUFFS 『The Muffs』 Reprise(1993) キム・シャタック嬢のドキッとするような凄みを内包しつつもシッカリ一直線に弾んでいくヴォーカルと、力強く歪んだギターが快走する心底タフでポップなロックンロール! メーターが振り切れた瞬間の衝撃や、飾り気よりも茶目っ気を優先したような明朗メロディーが大放出の好盤。(北爪)
ELASTICA 『Elastica』 DGC(1995) 女3人、男1人のエラスティカによるデビュー・アルバム。当時のブリット・ポップ・ブームを横目に、気怠げに歌うジャスティン・フリッシュマンはクールな女そのもの。パンク/ニューウェイヴ臭漂うサウンドのなかにまんまクラッシュやワイヤーを引用し、したたかさも見せています。(有馬)

L7 『Bricks Are Heavy』 Slash/Warner Bros.(1992) 〈グランジ世代のランナウェイズ〉と勝手に決めつけたい、ライオット・ガール魂爆発の轟音キルキル・ロック。現ガービッジにしてオルタナ界最高の仕事師、ブッチ・ヴィグのプロデュースも冴えまくる本作は、あばずれ姉御ロックの金字塔ともいうべき大名盤!(北爪)
SLEATER-KINNEY 『The Hot Rock』 Kill Rock Stars(1999) アメリカで絶大な支持を集める3ピース・バンド。ベースレスのタイトでキレのあるクールな演奏と、フェミニズム思想の色濃い歌詞にヴィブラートがかった叫びは真にライオット! 熱い激情がほとばしるガレージ・パンク。CMJチャートの首位を独走し続けた傑作。(小坂)