カスタマーズボイス一覧

Perceive Its Beauty, Acknowledge Its Grace / Shabaka Hutchings

米ニュージャージーの歴史的なR.V.ゲルダーのスタジオでの録音はJazzへの敬意や愛情のようなものを一瞬感じるが、この人は何も感じていないだろう
昨年(2023年)TenorSaxを演奏しない宣言(ただ、Track9の一部で使用してる)で、今作はClarinet、フルート、スラブの木管楽器スヴィレルさらに、すっかりハマってしまっている尺八は漂っているようでハープやTrack9ではインドの民族打楽器の使用などアルバム全体は幻想的で東洋的な見掛け倒しでええ格好しいの感じ。
Track5~7はElectricな傾向が強く前衛的でアンビエントな部分もあり、今作の心臓部のようなTrack7ではアンドレ3000がテオティワカン・ドローン・フルートで参加。その他は編成がシンプルでプラグレスな印象。ただ、長い曲でも7分程度と短く、時々鼻につく一貫性が無い中途半端な作品がただ並んでいる感じで、お前が本当にやりたかったことは、なんちゃってスピリチュアルなジャズかよ!シャバカ!
なお購入時、厚紙ジャケットにそのままCDを挟み込んでいるチェコ製の輸入盤を予約して失敗しましが、ほぼ同じ価格でたぶん解説付きの国内盤がお薦めかと思います。評価も変わるかも・・・
国内盤あるじゃねかタワレコさんよ!タワレコの検索システムは信用できねぇな!

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たか坊さんが書いたカスタマーズボイス

(全76件)

西アフリカが発祥のリュート型撥弦楽器コラ(Kora)の奏者の二人が1997年に録音した当時、短期間で50,000 枚以上を売り上げたが、長年にわたって物理的な形式で入手できなかったこのDiscは当時、若きKora奏者による器楽デュエットの最先端のアコースティック録音と絶賛されていたそうで、今回新たにリマスターした25周年記念盤をフィジカルでリリース!なお、16ページのブックレットにはKoraの起源、録音裏話や楽曲解説が充実している。ただし、邦訳はない。
Koraは平行に2列に並んだ計21本の弦を持つユニークなハープのような音色で、2つのKoraの美しい音色とハーモニーさらに、パーカッシブな音とリズムでBassのような低音も聴こえる。録音はマリの首都バマコ、編集は英ロンドン。このDiscのサウンド・エンジニアのニック・パーカーはクラシック音楽などアコースティック楽器を使用した作品を主に製作しているようで音が美しく良質。弦楽器好きは聴け!

2018年発表の古いアルバムを今更な感じもしますが、シャバカの新譜の影響で過去バンドを率いていた時の作品を聴く。ただ、既に国内盤は注文できない。
曲名が全て“My Queen Is…”で英国女王や特権階級を風刺、皮肉って、否定した結果、全曲は私の女王は歴史上影響力のある黒人女性がタイトルでアフリカンなビートを効かせた重量感溢れるTubaの低音とトム・スキナー他のDrumsなど聴きごたえのある良質で攻撃的な体で感じるような凄く黒く重いサウンドを聴くと他の音楽が空虚に感じる。特にクラシック音楽は!重箱の隅をつつくような聴き方の何が楽しいのか?

米ニュージャージーの歴史的なR.V.ゲルダーのスタジオでの録音はJazzへの敬意や愛情のようなものを一瞬感じるが、この人は何も感じていないだろう
昨年(2023年)TenorSaxを演奏しない宣言(ただ、Track9の一部で使用してる)で、今作はClarinet、フルート、スラブの木管楽器スヴィレルさらに、すっかりハマってしまっている尺八は漂っているようでハープやTrack9ではインドの民族打楽器の使用などアルバム全体は幻想的で東洋的な見掛け倒しでええ格好しいの感じ。
Track5~7はElectricな傾向が強く前衛的でアンビエントな部分もあり、今作の心臓部のようなTrack7ではアンドレ3000がテオティワカン・ドローン・フルートで参加。その他は編成がシンプルでプラグレスな印象。ただ、長い曲でも7分程度と短く、時々鼻につく一貫性が無い中途半端な作品がただ並んでいる感じで、お前が本当にやりたかったことは、なんちゃってスピリチュアルなジャズかよ!シャバカ!
なお購入時、厚紙ジャケットにそのままCDを挟み込んでいるチェコ製の輸入盤を予約して失敗しましが、ほぼ同じ価格でたぶん解説付きの国内盤がお薦めかと思います。評価も変わるかも・・・
国内盤あるじゃねかタワレコさんよ!タワレコの検索システムは信用できねぇな!

2022年にデジタル配信された「ザ・ボーイ・ネームド・イフ」の増補拡張版を来日にあわせてフィジカル・リリース!米メンフィスでのアナログな手作り感のある印象の録音とほぼ一発録りのようで結果、粗く尖がった感じになっている。
さらに、チャーリー・セクストンのBluesyで落ち着いたGuitar で聴けるTrack8の若い頃の名曲や渋い選曲のカヴァー曲(Track4,7,9,10)は毅然とした態度で原曲に敬意を払うような真面目さが感じられる。最後のTrack1のチェルミコ・ヴァージョンを含めただ楽しんでいるだけではなく熱を感じる。
なお、懐かしいEMIの表記が…これはユニバーサルの社内レーベルのEMI Recordsのこと。

ご丁寧に“WARNING NO BARS”の警告ステッカーが貼っています。CD1_Track3,4はギレルモ・マルティネスがデザインし手作りしたコントラバス&マヤ・フルートを使用、CD2_Track1はシャバカ・ハッチングスが尺八で特別参加、その他はデジタル加工してElectricな音になっている。さらに、本人が言ってるように、P.グラスやS.ライヒのようなClassicalな部分とJ.コルトレーンのようなJazzな部分と反復しトライバルで 熱狂的な部分があり警告どおりRAPじゃない。
シダーウッド製フルートを持ち歩いている姿を目撃されたなどを聞くと、この人は今を幸せに楽しんでいるようで、スピリチュアルな作品を製作したこともなんとなくわかるような…CD2_Track4の13分30秒あたりからは聴き入った。しかしなぜ、風に吹かれてこれになった?
なお、世界的なプラスチック削減の影響なのでしょうただ、紙ジャケでCDの出し入れがしにくく、CD記録面に厚紙が擦れて傷が付く。特に輸入盤はこの形式が多いことは残念だ。レコードは高いし⤵しかし、2023年にデジタル配信され、いまではYouTubeでも聴けるが、やっぱりフィジカルが欲しくなる。

このDiscにはオルティスのバロック最初期(ルネサンス末期)から末期までの楽曲が年代順に簡潔に収められている。Track5~7,15~17と意外とTrack11のクラヴィコードが良かった。
最初は「80歳の記念にいろんな古楽器で演奏してみました」くらいの印象で聴き始めたが、年齢的な影響もあるのでしょう黙々とじっくりとした丁寧な演奏が、後世にのこすような静かに刻んでいる感じの音でこの空気感が良質な録音Discだと思います。

前半6曲がズート・シムズのTenor Saxとバッキー・ピッツァレリのGuitarとリズムセクションはBassとDrumsのみのPiano Lessトリオ。Track7からの後半5曲がバッキーとのデュオ。
全体的に軽快で聴きやすい感じでTrack5ではズートとDrumsのバディのVocalも披露⁉白人演奏者の洗練されたお洒落な大人向けBGM的なJAZZの印象で残念ですが聴き終わっても何も残らず軽すぎると感じた。ただ、ズートのオリジナルのTrack6だけはいい。
なお、低価格なのにブックレットの解説は普通。古いパッケージ(2018年)に新たなに帯を付けてビニール袋に入れており、旧盤の売れ残りを低価格で提供しています。

著書自身の絶望と孤独の時ショスタコーヴィッの音楽により救われた体験に基づいた告白と記録。
読み終われば(読んでいる途中でも)ショスタコーヴィチの音楽を聴きたくなる。

BlueNote_4003のFunky Jazzの名盤「モーニン」の厚く重たいTenorの音と収録曲の3分の2がゴルソン作のゴルソン・ハーモニーと呼ばれる美しい響きの印象が強いが、この90年録音のゴルソンのTenorは繊細で哀愁が漂うような感じもあり、全6曲ワン・ホーン作品の大雑把3部構成の印象で、序奏的な軽快でスィングし豪快(Track1,2)、スローテンポで落ち着いたマイナー調(T3,4)、そして聴きどころの最後の自作の2曲はアップテンポで盛り上がり特にTrack6はコード進行が複雑で爽快。コンポーザーとしての特徴はこの最後の2曲のみ。
現在は引退して演奏活動はしていないがまだご健在で1929年1月生まれなので今年(2024年)で95歳。
なお、低価格なのにブックレットの解説は充実。旧帯(2018年)と新帯が2枚重なっており、旧盤の売れ残りを低価格で提供しているようです。

今年初めに先行配信されたTrack5のジョン・スクワイアの長いギターソロを聴いただけで“パブロフの犬„状態に… ポチっとな
ギターの音が前面にでた良質なRock(最初の4曲がいい)にホッとする。ただ、詩を含めジョンが前面にでた作品に感じます。

既にタワーオンラインでは注文できない米Music & Arts 2013年リマスター盤を今さらですかという感じもありますが… 
復刻エンジニア アーロン・Z.スナイダー(Aaron Z.Snyder)氏によるハーモニック・バランシング・プロセス?(Harmonic Balancing Process)を使用した2013年デジタル・リマスタリングに対して感謝と敬意を込めて!
なお、旧CD1203は廃盤しかし、この全集(CD1275)は廃盤ではないのでお取り寄せ可能なWebサイトで注文・購入は可能です。

最初は正直、かび臭い骨董品のようなベートーヴェン交響曲全集を今更という感じでしたが、録音史上2番目のこの交響曲全集に接するとトスカニーニに対する固定観念な評価とは違う。指揮者が演奏会場でも好んだと言われる乾いた音とカンタービレな響きに久しぶりに聴き入った。
音は録音年代を考慮しても当時としては良質でこのレーベルATSの復刻CD特有の中低音を効かせた面白い独特なサウンドだが、若干潰れた音で針音やLP自体か再生機材(レコードプレーヤー)のノイズが酷く残念な箇所もあり、Stereo録音の中庸な演奏が好きな人が気軽に聴けるものでない一方、トスカニーニに限らずこの年代のモノラル録音の音の良し悪しの判断は困難だと思います。
なお、米Music & Arts盤(2013年デジタル・リマスタリングCD1275)はこの全集のCDの中でも評価が高いが今では、注文・購入可能なWebサイトが少なく、お取り寄せに時間もかかる入手困難な希少盤で価格もATS盤の約3倍程度!所有されている方は大切にしてください。また、ATSとM&Aを比べどちらも一長一短があり確かに両方持っていたい。

誰の影響で声を挙げているのか知りたくもありませんが、トイレの落書きのような声(ただの悪口)は不要!

評価はこの復刻CDを企画・製作されたエピタグラフとブックレットの解説者へ

ECMの代表的な一枚。ガルバレクはコルトレーンに影響を受け音楽を始めたこともあって、初めの頃はFreeだったり、Keith Jarrettと活動したりとか…今はアンビエントな感じなのかな?
ここでのヒリヤード・アンサンブルは楽曲を忠実に再現するというより、特殊な唱法を応用し例えばチベット仏教の声明(ホーミー)のような超低音の持続音を作り出すなど柔軟な響きが伝わる中世・ルネッサンスの聖歌が現代的でモダンなWorld Musicのようにも感じこの男声合唱四重奏とJazz Saxの絶妙な溶け具合!
ただ、美しい響きを考慮してSaxを使用したのでしょうが、特にSoprano Saxが前に出過ぎる感じは判りますが…作品の忠実な演奏を求める一部のクラシック音楽好きの方にはSaxだけうるさいなどと予想どおり酷評されている。やれやれクラシック音楽愛好家って生き物は⤵批判がお好きなようで…
なお、16世紀スペインの作曲家デ・モラーレスの「わたしを見逃してください、主よ」が、最初と最後と真ん中(Track8)の3 つ収録され私には判らないが何か意図的に配置されているようです。

ジャズ百貨店 VOCAL編 全50枚うちの1枚。今回もラインナップが素晴らしい。1956年晩夏のL.A.でビリー・ホリデイ41歳のときのモノラル&セッション録音。現在はCDでは入手困難。この良い機会にGetz!
録音技術の進歩により3分程度から長時間の録音が可能になり、ベニー・カーターのAltoをはじめバックの演奏に余裕が生まれてソロもしっかりと歌っている。さらに、アルバムタイトルのとおりホッとするような柔らかい気分でビリーとやさしく会話しているように…。1930年代と比べて声の衰えを指摘されていますが、これも含めて渋いというか晩年のビリーのVocalは味わい深くなっている。
なお、ジャケットの女性はビリー本人ではなく白人女性モデル。当時はこのような演奏者が表にでないジャケットが多いようですが、これには当時レコードの主な購買層が裕福な白人層なことと関連しているのかな?

植民地時代はフランス領だった米ルイジアナ州南西部の一部で誕生・発展したケイジャン音楽を、Rhythm&Blues、Blues、Rock ‘n’ Rollの要素を融合した音楽スタイル(ザディコ)の確立者のアーフリー・レコーズに残した65年、69年、70年録音の3つのセッション音源で構成。こういうDiscは直ぐに入手困難にたるため即購入!
米南部の雰囲気が詰まった超ご機嫌で陽気なアルバム。主にBluesとツーステップのダンス音楽は軽快で聴いて幸せになる。特にTrack7と最後のインストルメンタルが気にいった。
現在はLive映像が容易に視聴できるが兄のクリーブランドの担当楽器のウォッシュボード(洗濯板に類似した金属製楽器。両肩にかけ、前掛け状にして演奏する。)の演奏している姿は米南部の哀しい歴史を何故か感じる⤵
なお、B4用紙の表裏に詳細な解説が添付され製作者の丁寧な作りが伝わって来る。

50年(53年書籍化)女性雑誌の付録として文学,美術,演劇,そして音楽を30代後半の吉田氏が執筆。当時の女性の教養として雑誌の編集長が企画されたクラシック音楽の入門書のようだが、単なる楽曲解説ではない今読んでも感心させられる箇所が多い。
現在では恵まれCD等で何回も聴け、ド素人がいい加減に音が良いの悪いのと低レベルで勝手などうでもいい細かいことを言えますが、当時は一次資料が楽譜、二次が実演、当時は数少ない録音記録による批評は限られていたことは容易に想像でき、同曲別演奏や同演奏別音源など現在のような贅沢な選択もできないなか特に、近代の作曲家(当時は現代作曲家。シベリウスがまだ生きていた)からショスタコーヴィチまでは当時良くここまで整理したと頭が下がります。なお、資料収集が困難で既存資料等が乏しかったヴィヴァルディやブルックナー等は言及されていない(ここ渡辺氏の解説に詳しい)。
また、巻末の「著者付記」で寒い中、火鉢!で暖をとりながらこれを執筆した苦労話も何か新鮮。

本作の特に前半(Track4まで)はいいよね~音と演奏やJazzの要素に3人の存在が感じられ、後半4曲(Track5から)はStringsの使用でより非ロック的な印象が強くなりジョニー・グリーンウッドのペンデレツキへの傾倒も影響かオケのアレンジにも関係しているようですし⁉相変わらずトム・スキナーが刻むリズムは曲によってはかなり変則的でギターのリフもベース・ラインも複雑。
過去のトム・ヨークの「ロックは退屈なゴミ音楽」発言のインパクトが強く正直この人の音楽って何なのか?Radioheadの印象から離れられず「KID A」からは正直言うと皆が評価しているのでなんとなくいいんだと思い込み、クラシック音楽愛聴家のように判ったふりをする感じの私です⤵
しかし、これは退屈なゴミ音楽ではない。

1600年より前のバロック音楽より古い中世・ルネサンス音楽の旋法、世を避け深山幽谷に住み世捨て人(今年で89歳)が作るような透明感があるような…利益を求められ商業主義の三流作曲家には作れない音楽(まあ~単なる例えです)。Track1,14は指揮者の編曲、Track11,13がこの盤が初録音、Track2~8の原曲は無伴奏混声合唱でブリリアント・クラシックスのアルヴォ・ぺルト/ザ・コレクション(9CD_BOX)のCD4でレ・ヌオーヴォ・ムジケの静謐な空気感が美しい演奏で聴けます。詳細は私のようなド素人が見当違いなことを書くよりブックレットを読まれるほうがよいかと。
ここに収められた楽曲のほとんどは宗教(キリスト教)の伝統的または近代的なテキストに基づいてぺルトの音楽の特徴である「鈴の声」と呼ばれている静かな響きの音とともに癒される。ただ正直に言うと身体や心が健全で余裕があり宗教などに興味と好奇心や理解がないと聴いていて面白くないが、開き直って上質のアンビエントなBGMとして聴くのもありかと思います。
パッケージは、Discはビニール内袋付き紙ジャケに挿入されブックレットとともにスリーブケースに収納された丁寧な作りで、詩とその出典内容を簡単に確認が容易な国内盤の選択が良いでしょう。さらに輸入CDで、難解な文章(自分だけ判ったふり)を繰り出し読み手を煙に巻く声は不要です!。

日本と西洋音楽の乖離、邦楽と階級社会で発展した西洋音楽との比較や今は亡き音楽評論家の暗部などが語られている。こういう音楽批評書を読んだり発言を聴くと嫌な思いやイラつくことが多いが、この著者には珍しくそんなことは思わなかった。
多大な影響があった音楽評論家が亡くなられ久しい現在、個人的に読む価値があると感じる数少ないクラシック音楽評論・批評家の一人として注目しようと思っていましたが、何かヘヴィーなクラシック音楽愛好家の方にはあまり評判が良くないようで…従来の考えや演奏に乖離があると毛嫌いするクラシック音楽ジャンルはあまり大したものではないような気がする。
まあ~ほっといて、私も他が考え作り出したものをあれこれと批判することは簡単ですけどね~反省。考え作り出すまでが大変!なお、今後また読んでみたい関連書籍としては、最近オープンリールで夢中に遊んでいる平林氏の真面目な文章はまた読みたいし、最近すっかりおとなしくなってしまった許氏&鈴木氏コンビの古典音楽を斜め目線的でCoolさも感じる面白い批評書などそろそろ出してくれないかな~これには嫌がる方々もいらっしゃるでしょうけど。

ジャンル別のリイシュー・アルバム・ベスト10/5。年初め恒例のお楽しみ。
結果は納得。いい選出です。

RVG(ルディ・ヴァン・ゲルダー)コレクションの復刻でヴィレッジ・ヴァンガードでのLiveで当日の録音のうち16曲中の後半の9曲が収録されたコンプリート盤の第2集のほう。
BlueNote_1581の収録曲のオールド・デヴィル・ムーンとチュニジアの夜以外は全て聴ける(T2,3,4,7)。ロリンズが好んだピアノをあえて外したトリオ編成でコード・トーンに縛られない自由度が増した演奏。前年にHardbopの名盤「サキ・コロ」をプレスティッジに録音したばかりのロリンズのテナーは音が太くうまく言えないが歌心のようなものがあり安心して単純だが聴くと元気になる。さらに、粘りっけと重厚さがあるウェアのBassと当時はまだ新人のような繊細さも残るダイナミックなエルヴィン・ジョーンズのDrumsをリズムにのびのびと自由にSaxを吹きまくるロリンズの演奏と音が眩しい。

ベートーヴェンとの会話帳を中心に勝手に作曲家を崇拝していた元秘書のシンドラーのベートーヴェン像の捏造に関した内容を面白く記述した書籍。
シンドラーが捏造に至った経緯は悲劇的であるが、ベートーヴェンに酷い態度をされても変わらないシンドラーって奴は精神的に危ないかどころかキレていてアナーキー。
音楽関連では、運命交響曲の冒頭の「運命の扉を叩く音」は演奏の解釈上の比喩に過ぎないが、どこかの三流音楽家が言っていた交響曲第8番の第2楽章はメトロノームの音に由来した作品の件はシンドラーの捏造で、最終的にこの人の作った事が長い間残って受け入れられシンドラーの嘘が音楽史に残ったことは逆にすげぇ!本書でベートーヴェンを愛しすぎた男の哀しい人生を知ることができる。

ブルーノートのレコーディング・エンジニアRVG(ルディ・ヴァン・ゲルダー)コレクションの復刻!今回もラインナップが素晴らしい!
ソニー・ロリンズも好んだPianoを含まないBassとDrumsのみのトリオ編成によりコードノートから解放され自由に演奏できるようになって…というよりかなり自由!これがFreeか😌♬Vol. 1と比べるとVol. 2は入手困難。この良い機会に早速購入。
ただこのゴールデン・サークルはオーネット・コールマンの作品の中では最もJazzっぽい名演だそうで…本当に😲!
一曲目から休養中に習得したViolinとTrumpetによる演奏う~んFree😮

1976年11月マルツィ最晩年の唯一のステレオ録音。スイス放送のLive録音。
過去のモノラル録音では残念ながら硬質聴き取れなかった濃厚で激しい高音が美しい😲!
良質な録音と相まって明るく澄み切って美しい端正な演奏のモーツァルト。たが、第2楽章の中間部(2分20秒~)の箇所は、豪エロクエンスが復刻した「DG録音全集」に収録の1952年7月のモノラル録音が音の特徴を良く録らえた感じがします。なお、ジャケットに記載されている第24番K.376は第32番では?さらに演奏の表現が豊かで熱い同郷のバルトーク。シューベルトのデュオは気品がある。
しかし、全体的に過去のモノラル録音の記録と比べ角がとれ丸みを帯びたことで若干であるが淡泊に感じましたが、最初で最後のStereo録音が貴重だと思います。

この曲集の中では第1番が最もブラームスの特色があり全体を悲劇的な部分が占めているが若い時代でもあり美しさや明るい印象的で希望がある楽想もみられ魅力的な作品で、第3番も新保氏の著書にも書かれていた逸話のことが判るような暗い雰囲気が全曲を覆い、特に第1楽章のピアノに続く弦楽器はブラームス自身がイメージした悲愴感が前面にでている。第2番は他2曲と比べるとブラームスの特徴が控えめで古典的な優雅な感じでこれはこれでいい。
抒情的や感傷的といった言葉が良く似合うこの演奏を聴くとこの作曲家はやはり室内楽,器楽曲の人だなあと感じさせられ、これがブラームスのロマンチズムなのでしょう。このちょっと恥ずかしさがあり頭で聴くような感じがこれまでブラームスの音楽を真面目に聴けなかった要因かなと感じました。
音は国内盤のモノラル復刻の良く言えば聴きやすいが、高音の硬さや豊かな中低音などの特徴が少ない軽い音の印象。

このDiscにはシゲティが交流から理解を深めた作曲家の作品が収められている。
演奏はシゲティの独特な運弓法やヘッドアクセントによるフォルテでのスクラッチノイズが曲の美しさを損なっている感じがする。
しかしシゲティは一部の熱狂的なファンには熱く礼賛され「たとえ技巧は弱くとも、音楽の革新に鋭く切り込む姿勢がある。」と神がかりな言われ方をされおり、私もヴァンガード盤の無伴奏ソナタの緩徐楽章の深い祈りのような演奏には共感したくなりますが、この演奏家は教え子たちにわざわざハイフェッツの無伴奏のレコードを聴かせ、演奏の批判をしていたとか⤵
このような自分と合わない嫌いだけで批判するような演奏家の演奏や作品とこれらの表現者には疑念しかない。
さらに、三流音楽家や似非評論家などの無責任な評価を疑いもせずその輩の信奉者やナイーヴな人が信用し勘違いしているのは滑稽で哀れ🤪!

ヨハンナ・マルツィはミシェル・オークレールと並んで凛とした美しいシューベルトを聴かせてくれる。二人に共通していることは数少ない録音を丁寧に聴けることさらに、いい共演者(ピアニスト)に恵まれ大事にしたくなる演奏記録です。
全体的にゆったりとしたテンポで特に幻想曲はこの作曲家の独特の悠久の美を感じ、デュオでのアレグロ・ヴィヴァーチェも急ぎ過ぎない演奏です。
なお、3曲のソラチネは先にオリジナル・ジャケットのグリーンドア盤のほうが硬質で明瞭な音でこれに比べるとテスタメント盤は音の情報量が若干少ない感じがする。また、デュオは76年Stereo録音のヴァイトブリック盤は角がとれ丸みを帯びたことで若干であるが淡泊に感じ、これに比べるとテスタメント盤(針音あり)のほうが曲の特徴を良く録らえた感じで、楽器に近いオンマイクな感じと55年録音は残響が少なく結果、全体を通して音は良質なモノラル録音です。
シューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品を全て聴けることの幸せをこのDiscは感じさせます。

RCA/BMG音源からの復刻ではなく弦楽器に精通、特化した歴史的音源専門のレーベル英ビダルフ・レコーディングスが初期LPから復刻。
練習に裏付けられた真面目さにJ.S.Bachへの敬意が感じられ、硬質な美しいヴィブラートと適度なポルタメントには歌を感じ、快速に駆け抜けるパルティータ第1番の各舞曲に置かれたドゥーブルは爽快感もあり、同第2番の深遠なシャコンヌは味わい深く、ソナタの緩徐楽章(第1番シチリアーナや第2番アンダンテなど)はハイフェッツに対する一般的な評価「技巧ばかりで冷たく人間味のない無機的な演奏」という印象から程遠い表情の豊かさが感じられる。全体的にひと昔前の巨匠的な演奏は各声部の構造が明瞭でじっくりと安心して聴ける。また、パルティータ第3番の第1と第2のメヌエットのTrackを分けられていることに好感が持てます。さらに、ボーナストラック的なバッハのヴァイオリン協奏曲の2曲は2つヴァイオリンのための協奏曲の録音と同じ楽団と指揮者なのでこれも米の録音手法らしく多重録音かと思います。なお、オンマイクで残響が殆ど無い無伴奏の好録音に比べヴァイオリン協奏曲の2曲は音が硬めで聴くのが辛く感じた。
音は代り映えしないRCAのマスターデープの音源を使用しなかったことは評価され、LP初期盤は良質な状態の盤を使用出来たのか針音(プチノイズ)は皆無に等しい。いい復刻だと思います。ただ、板起こしの復刻に抵抗がありCDなのに少しでもプチノイズが聴こえると騒ぎ出すナイーヴな方は購入しないほうがいいでしょう。

無編集盤は過去にいくつか発売されていますが録音70周年記念の年に24bitリマスタリングで聴けるとは😲!従来のアルバムオリジナル(CD2)は、今回の復刻で全体の響きがよく解像度・低音域の情報量が増し、角がとれ聴きやすくなった印象。CD1のオーバーダビングなしはやはりミンガスのbassは聴きづらい。録りなおした気持ちもわかる気がするがまあ~気難しい人ですからほっといて、Track7からパーカーとガレスビーが抜け、先ずマックス・ローチの「ドラム・カンバセーション」、さらにTrack8からピアノ・トリオの演奏が収録され、特にTrack11からは前半以上に演奏が前に出てくるような一体感のある演奏に聴こえるのがいい。しかし観客空くね~😂
しかし、なぜこんな古臭いJazz作品を今も聴いているのか。参加しているメンバーを一緒に聴けるのはこの一枚だけでbebop最後の輝きが聴けるからか。ただ、お洒落な大人のためのBGM化したJazzでは聴けない熱のこもった粗削りな音楽が聴こえてくるから今でも聴き続けている (^^♪
なお、世界的なプラスチック削減の影響か紙ジャケのCD差し込みタイプなので出し入れがしにくい!特に輸入盤はこの形式が多い。さらに、デジパック仕様でもしてくれたらCD記録面と厚紙が擦れて傷が付く可能性がなくなるのだが😞またプラケースを買わなければ⤵このため減点1!

J-WAVEの例の朝におすすめのジャ~ズでTrack15が流れてこれいいな~と好きになった。ビョークがこんなアルバムをリリースしていたとは😲!偶然に見つけられてうれしくなっちゃいました。ポチッとな。即購入!
簡単には説明できないエキセントリックなVocalは控えめだが既に感じられ、若い時のちょっと尖がってる感じがあり、これが逆に、Jazzに対する純粋で正直で真面目に取り組んでいることが感じられる魅力的なVocalになったと感じます。大好きになりました😍すごくいい~!
リズム・セクションは一部を除きほぼベースとドラムスの一般的なピアノ・トリオです。緩やかで落ち着いた素朴な感じ(^^♪ ただ、全体はTrack15を超える良さは残念ながら感じられなかった。まあまあ価格は安いからいいか⤵ただ、¥796で購入しましたが何故か価格が高騰してますね。
1990年ビョークが25歳の時、ソロ・デビューする前に地元アイスランドで録音。

1964年にジョン・コルトレーンが「至上の愛」を発表後、皆が去っていくなか晩年のコルトレーンとともに活動していたので、コルトレーン音楽,演奏の継承者、フリーの伝道者で難解,堅物の印象で、この1977年の作品もアンビエントな感じでバックがギター、ハーモニウムやキーボードでたまにパーカッション(鐘)が鳴っているころはこの傾向が強くなっている印象。ここでのファラオは自然体で誠実な演奏に感じます。
Track1のタイトルだけでも晩秋にじっくり聴けるような感じの楽曲です。Track2は真面目に唄っておりPopな感じ。Track3は宗教色が感じられスピリチュアルな印象。アルバムを通して弦が緩んだBassがいい味を出しています。CD1がオリジナル。CD2がハーベスト・タイムの未発表のLiveの 2Take。ただ、2曲続けてハーベスト・タイムはね😞⤵なおLiveではピアノも聴ける。ただ相変わらずの最後のソロはいつまでやっているのっと言った気分になる⤵さらに63ページのブックレットは読み応えがありますが、日本語訳のライナーノーツはありません。今年初秋の発売予定の国内盤がやっと発売され、ここまで発売を待たせるくらいなら全訳を付けると思うが、輸入盤本体に帯とメモのような解説一枚だけを付けて発売とは⤵手抜きかな?まあ~この国内盤CDの価格が一番安価なので良しとしましょう。ただ、マニアやコレクターの方はハーベスト・タイムの楽譜、スナップショット写真やコンサートポスターとチケットの複製品など付属品が豊富な輸入盤のLP_BOXの選択が良いでしょう。

先行シングルのTrack1は相変わらず乾いたラフで黒っぽく重厚さを感じられるような独特で特徴がある音を聴いただけでこのバンドの音とわかりここまでくると伝統芸能の域に達した感がある。さらに、Soulfullなゴスペル調のセカンドシングルTrack11で新たな聴き手を貪欲に取り込もうとするような感じは、もう新譜は出ないと勝手に思ってたこのバンドの新しい作品が発表されたことだけで凄いというのに、この作品の柔軟性と製作したエネルギーにただ驚くばかりです😲! いつもいい味を出しているクラシカルなカントリー・ミュージックやブルース、さらにワッツのドラムスも聴けます😌♪
食えない音楽評論家気取りで、このアルバムはストーンズの長い歴史のどこに位置づけられるのかなど寝ぼけたこと言うなかれ。そんなことはどうでもいいこと。音楽を聴いて楽しんでカッコいい音だなあと感動すれいいだけです(^^♪‼
パッケージ形式はデジパック仕様も同時発売。価格と耐久性に優位なジュエルケース仕様を購入。

某レコード店の店主がこの2曲の演奏が入ったALTUSのLPについて、「あまりに素晴らしくて、音色の素晴らしさとメロディーの歌いまわしの表情の上品さにすっかり魅了されてしまった。このような気品を感じさせる音楽には、今後なかなか出会うことは難しいかな?なんて考えてしまった。それ程素晴らしい。ぜひ聞いていただきたい!」こう言われると聴きたくなる😍♪
マルツィ後年のスイス放送用録音(1972年11月25日、スイス・チューリヒ放送 スタジオ2)年代的に普通にStereo録音では?
彼女がAudioの前で煙草片手にレコードの再生操作を行っている写真が残っておりレコードを鑑賞する楽しみや、さらに、カール・フレッシュが指揮者クリップスと共演したオランダのロッテルダム・フィルとのベートーヴェン、ブラームスの30年代半ば頃と想像される抜粋録音が彼女によって保存されていたことからも録音技術には興味はあったのではなぜモノラル録音なのか?(一説にはテレビ放送用の録音だったとか)
音は楽器に近接したような音で解像度が高く、モノラル録音のことは全く気にならないこの演奏に愛着を覚え大切にしたくなる気持ちを抱かせるが、逆に硬質で濃厚な激しい箇所もありCDでは特にブラームスのほうは高音域がかなりキツイと感じる😞…しかし、この演奏からは芯が一本通っていて気が強そうな感じで力強くバリバリ弾いているところは聴いていて清々しく気持ちがいい。

面白くて気分が良くなるいい演奏を聴けました。
学術的な研究による演奏のようで、私のようなド素人が見当違いなことを書くより、ブックレットを読まれるほうがよいかと。一聴した印象は、表現力が豊かなレガートとポルタメントおよびヴィブラートと相まって柔軟性があるテンポの演奏に前世紀から現在ではほとんど忘れられていた古風で趣のある音を感じました。これには1857製作のピアノの使用と高解像度サラウンド録音の影響が大きいかと…なお、ヴァイオリンは1619年アマティ兄弟製作(クレモナ)を使用。こう書くと、この演奏を後期ロマン派の香水を振り撒いた某女流ヴァイオリニスのような濃厚な印象と思われそうですが、ご安心を静かな語り口で深く品のある演奏です。ただ、一方で特徴がない普通の演奏と感じる方も😶
なお、ブックレットの最後には、5.1サラウンド・サウンド規格で全て全周波数帯域のラウド・スピーカーの使用はもちろん、この録音の音質を最大限に活かすには、40Hz以下の超低域用にサブウーファーを追加することをお勧めしますとのこと。

面白いベートーヴェン交響曲全集&序曲集を聴けた。20年代後半から指揮者晩年の30年代にかけての録音記録。良質な復刻です。
伝説の指揮者ニキシュの8歳下、トスカニーニの3歳上。このことからも現代の演奏と比較して近代的な前世紀の古式的なスタイルの優雅な演奏といった感じだが、当時は個性がない中庸な演奏だったとか。しかし、一人の指揮者によるベートーヴェンの交響曲全集を世界で初めて録音した演奏は録音時間の制約や繰り返しがないなど全体的に演奏時間は短く、これが古い演奏様式と相まって角とれ深刻さが無い感じが長所になり、いつでも気軽に聴きたくなる印象です。
音は、状態がいい原盤(音源)を選定されているようで鑑賞には全く支障はない音以上の良質な録音で、SP原盤の古風な趣のあり柔らかさや低音も豊かな感じで例えば、第9番第4楽章のテノール独唱前のコントラ・ファゴットの音が明瞭(Disc5_Track4の9分7秒~)!ただ、第7番などのティンパニーは奥に引っ込んでいる感じと、使用した原盤のうちUS Pressの一部の音は他の使用原盤(UK,Japan,France Press)と比べ若干高音が硬い印象です。
このDiscのように良質な音でも歴史的な録音の音に対して抵抗があり高音がうるさいと感じたり慣れていないまた、楽しめないナイーヴな方は聴かない購入しないほうかいいでしょう。
なお、商品の取扱いが雑な発売・販売元が取り扱っている商品でしたので不安でしたが、今回は大きな問題はなさそうです。

この指揮者にとって大戦後の幸せな時期の爽やかな晩夏のザルツブルクでのLive録音。
両端楽章はこの指揮者の特徴や解釈が確認でき心身が充実している演奏。一方、中間楽章はブラームスの室内楽的なオーケストレーションと相まってリラックスした優しさに包まれた牧歌的な感じがする。この年の11月にHMVセッション録音された同曲の端正な演奏とは比較にならない演奏内容かと思います。
音は、2台以上の録音装置でシェラック盤による録音と思われる再生ノイズ、それをテープ等へ編集時の接続痕(特にTrack4の8分28秒~一時、音飛びのような欠落がハッキリクッキリ)が確認でき、最後は余韻も無くいきなりプッツンされている。残念ながら放送局に保管してあったオリジナルテープ等が失われているらしく、いまは私的にコピーされた音源のみしかないため時代相応の音以下と感じます(特に第4楽章は酷い)。だがブラームスの音楽を久々に楽しめました。
なお、独ハンブルクでの荒れ狂ったレオノーレ序曲第2番も秀演。同曲のベルリン・フィルとのリハーサルは内容も音も⤵。

某レコード店主の紹介でこの曲の最終楽章について『実に美しい。この配置こそは作曲家にリスペクト尊敬の念を表明した配置採用であり、機能主義とは一線を画している』で、その採用された配置は、『古典配置で弦楽アンサンブルを指揮している。ヴァイオリンとチェロ、コントラバスが舞台下手に配置され、ピュアトーンというゆらぎのない、純正調のピッチによる和声ハーモニーが奏でられている。舞台上手にアルトと第2ヴァイオリンのボウイング弓遣いが揃えられる』こう言われると聴きたくなる😍♪
亡くなる2日前の1960.10.31のLiveモノラル録音。
ただ、この時の指揮者の病状は思わしくなく、ケルン放送のプロデューサーは第1楽章を終えた時点で続行を断念するよう求めたほどで、この影響か第2~3楽章当りで覇気が乏しく淡泊に感じられ、第5章の合唱の入りが唐突すぎて大部分入り損ねている。しかし、最終楽章ではこのことを浄化させるようなマーラーの田園とも呼ばれる音楽は、現在の細部を詳細に表現した機能的で端正な演奏からは聴くことができない音が感じられる貴重な記録と感じました。こういう体験ができるからこそ音の情報量が少ない昔の録音を今でも聴く価値がある。さらに、このマーラーの一週間前に収録されたドビュッシーの「海」も秀演。これがまたいい😌♪
なお、復刻CDでは20年以上前からターラなどでこの録音は聴くことができたが約60年以上前のLive録音の明瞭度に欠け評価は良くなかったようです。このDiscは西部ドイツ放送(WDR)から提供された音源からの復刻で、一聴した印象は、鑑賞には支障はない音以上の良質な録音と思います。この英レーベルICAは放送局の音源を丁寧に復刻し最近ではBBCレジェンズを再発などいい印象です。
なお、何方かように古い録音を直ぐ高音がキンキンするやデジタルリマスタリングが駄目などと誰でも当たり前に感じていることや、いい加減で出鱈目などうでもいいことをいちいち書かなくてもよいのでは?何を基準に何を目的に何が楽しくてお金を出してまでもヒストリカル録音を聴いてなぜ評価するのか不可解に感じるときがある。

Track1の冒頭からサンダースのサクソフォンの爆音で魂を鷲掴みにされるよう。バックはファブリークLive録音と同じメンバー。
一聴した印象はLive録音より精密に加工された聴きやすく若干おとなしい印象😌。バックはジョン・ヒックスのピアノがいい感じでこのピアノ・トリオとの相性が良かったと考えたくもなります。ここら辺は私のようなド素人が見当違いなことを書くより、ブックレットに簡潔に面白く解説されてますので参考にしてください。ただ、Track2のコルトレーンのバラードは、コルトレーン・ミュージック継承者と言われることも判る気がします。このような音楽と出会えたことに幸せを感じます。
もうすぐ発売される予約済みの「ファラオ」のリマスター(未発表ライヴ音源収録の2枚組限定ボックス)これはお堅いフリージャズでスピリチュアルな印象ですが、早く聴きたい(^^♪

やっと聴き終わりました(何方か発売前のSACDを平気で評価してましたが私は聴いていないDiscに対していい加減で出鱈目なことは書けません)。
このBOX中で古い録音(Disc1)のシューベルトは録音年のわりには音が良い。 本当かどうかは知りませんが生前、フルトヴェングラー自身が録音してきたものの中で気に入っていると言われたシューベルトの「グレート」、シューマンの第4番などもレーベルを超え収録され、さらに先の大戦で1945年ドイツ降伏の前日(ヒトラーが自決した翌日)のハンブルクのラジオ局が流したワーグナー「ジークフリートの葬送行進曲」、ブルックナー第7番の第2楽章アダージョの音源も一括で聴けることにこのBOX_SETの価値があるものと思います(ブルックナーについてはベーム指揮、ウィーン・フィル、1943年の説もあるようです)。また、Disc14の英雄(1947年録音)と当時の機器で再生できない問題で、1949年に第2楽章第1面のみを速いテンポで再録音した音源が収録されており貴重な演奏記録です。ただ第2楽章で木管のヴィブラートは音源のエラー&劣化による音の変化と思われる。なお、Disc16の1947年のウィーン・フィルとのブラームスの第1番から戦後のCD22の未完成までは録音年代から考えても音は良質と感じるが、1950年代にしては録音技術が他レコード制作会社と比べ低い旧EMIのセッション録音は当時から音は悪いようで、例えばベートーヴェン交響曲全集の第7番はSP録音の音源でした。さらに、50年代セッション録音の代表的なワーグナーの2作品は晩年の落ち着いた演奏に感じますが、繰り返しじっくり楽しむことを考えればこれはこれで良かったのでは😌。ただ、この録音集大成などのCDと音源や全く演奏が違うSACDを平気で比較していい加減で出鱈目なリマスタリングの技術的評価をする意味はないと思います。
なお、今年(2023年)リリースされたSACDベートーヴェン交響曲全集のLive録音以外はこの2021年リマスター音源を使用しています。ただ、ブックレットの裏表紙に食べカス(チョコレートかキャラメルぽい)のような汚れがあり輸入盤特有の取扱いが雑に感じる。

発売から5年程度、再々プレスをしない可能性もあり、入手が困難になる前にようやく手に入れました。ずっしりし重量感のあるSET。戦中の帝国放送局で製作された音源をまとめて高品質で聴けることに感謝します。
ドイツ帝国放送の現存するオリジナル(オープンリール)と呼べるテープまたはそのコピーなど3種から厳選して、うちCD1とCD2のTrack9までの音源はシェラック盤(SPレコード)で、これらの音源に対して最低限のノイズ除去を行っていると思われ音楽への影響は少ない印象です。特に1991年返還テープが良質。次が1987年返還テープ>他コピーの順かと感じますが中には酷い音もある(楽章ごとでも違う感じで、テープのノイズもある)。しかし、このマスタリングは労作と感じました。
また、このSETの中のいくつかは既発CDでも聴けますが、復刻に使用した音源が全く違うのにCDとSACDを平気で比較していい加減で出鱈目なリマスタリングの技術的評価をすることに意味はないと思います。
なお、当初発売時にCD21のSACD層の不具合があり良品Discを外付けされてたようですが、今回購入したSETは再プレスのため外付けDiscはありませんでした。
1939年から1945年の演奏会をラジオ放送されたのに録音なしの曲目も記載もされた解説書は興味深い話も多くこれだけでも価値があります。
この指揮者の晩年のEMIセッション録音からは聴けない個々の音楽に対する取り組み方が感じられ有意義な時間を過ごせる。

ジョン・コルトレーンにエリック・ドルフィーでお堅いお勉強Jazzかと思うなかれ。この二人の真面目な感じがいいと思います!。さらに、エルヴィン・ジョーンズの派手で迫力があるドラムスとマッコイ・タイナーのビアノやベースを含んだリズム・セクションが心地いいグルーヴ感をだしている。
Liveらしい原曲(Track1とT4)の崩し方、T2のドルフィーのバスクラリネットに酔い、自身作のT3とT5は改めて名曲と感じた。さらに27ページのライナーノーツは読み応えがあります。
ただし、この録音記録は、機材のチェックのために試しに録音されたようで演奏途中から録ったり最後は途中でプッツン!まともなのはT3とT5だけかと😮⤵
国内盤はSHM-CDとSACDの同時発売でどっちを購入するか迷いましたが未発表音源でLive音源、60年代のアナログ録音などを考慮すると音質的にSACDの長所はないと感じCDを購入しました。
ただ最近NYの図書館で発掘された忘れられていた音源なので全体の音は貧弱で、いつもより音量を上げて聴いています。正直SACDの音はどうなのか気になりだしました😞が録音記録がいい加減なのでCDで十分です!この演奏を聴けば細かい音質のことはどうでもよく気にならない🤪♪

興奮させられる1980年6月独ハンブルグのファブリークでの未発表ライブ録音😲!
昔のサンダースは、お堅いフリージャズでスピリチュアルな印象でしたが、ソウルフルで迫力ある音に圧倒されると同時に、演奏は面白く素晴らしいの一言。究極のブラックミュージックまたは音楽ジャンルの壁を超越した音楽にも感じる。
T1の8分以降のジョン・ヒックスのピアノのグルーヴ感をはじめ、イドリス・ムハンマドのドラムスも最高!オーディエンスはGoodmoodですが最後の小音くらいは静かに聴いてよ😌zzzなお、アナログ録音なのでしょう田中伊佐資氏も推薦してましたLPも同時発売!
今年初秋にも「Pharoah」のリマスター(未発表ライヴ音源収録の2枚組限定ボックス)がデヴィッド・バーン主宰レーベルLuaka Bopから復刻されるようで今から楽しみ☺♪

2015年香港・ロンドン録音の名作「ザ・マジック・ウィップ」から8年ぶりの新作を聴けることを素直に喜びたい。
前作が上質で素晴らしい作品だったので少し緊張しながら再生。いい意味で円熟した音と気分が沈むような詩が良い。今回も良質な作品でした。ただ、全体的にノイジー(noisy)な音とVocalはあまり聴きやすいとは言えず何か意図があるようにも感じた。
詳細な解説、詩の対訳のほか輸入盤CDではデラックス盤のみ収録されているT11,12と、日本盤ボーナスTrack(詩訳あり)が1曲付きなので、国内盤がおすすめです。

この大戦中の演奏は昔からの名盤・名演奏だそうですが、ピッチの修正の有無など、この演奏Discの初心者にはよく判らない問題もあり、私のようなド素人が見当違いなことを書くより、ここ最近、「ウィルヘルム・フルトヴェングラー研究」でこのCDについていろいろと検証中ですので詳細はそちらを参考にされることをお勧めします。(同時に発売されたブルックナー第8番についても参考になると思います。)
ただ、CDプラケース裏と背に収録された印刷物が同時に発売されたブルックナーの第8番!。商品として取扱いがいい加減です。この発売・販売元が取り扱っている商品は必ずどこかに問題がある。商品をなぜ普通に作れない?なぜ出荷前にチェックをしない?がっかりする。本当に痛い。信用できない。

このアーチストの年齢を考えるとこの作品のクオリティに驚かされます。アコースティックでアンビエントな音と私的で宗教的な詩を聴く33分間。
1曲目のザ・ロードは4曲目の前と最後の7曲目の前(詩を一部変え)で重要なコネクトになっているようです。また、パーカッション群は主に現代音楽系の楽器を、さらにバロック期の木管楽器のシャリュモーや撥弦楽器のテオルボなどの使用楽器を含めて、音作りに凝った作品になっている。サイモンのボーカルは年齢もあるが弱々しく聴いていて落ち込むが、奥さんのエディ・ブリケルのボーカルに救われる。なお、この作品は解説や詩訳が重要と感じ価格も安価な国内盤を推薦します。
ただ、「The Covid virus is the Lord(コロナウィルスは主だ)」の詩は老人の戯言。また、世界的なプラスチック削減の影響で紙ジャケにCDを差し込むので出し入れがしにくいと同時にCD記録面と厚紙が擦れて傷が付く可能性があるのでCDのみ市販のプラケースに変え収納。さらに、もう一つ重大な欠点があります。
一つの組曲?連なる七つの楽章で構成?このため収録時間約33分のCDのTrack表示が「1」となっている。アーチストの意向なのか知りませんがTrackは「7」に分けるべきだが、Track分けができなければブックレットに、再生時間を曲ごとの時間のほかに1曲目からの累計した時間を表記するべきです。
しかしこのような痛いところを含めて、この作品を理解できるか今後もじっくり聴いていくDiscになりそうです。

1966年にシカゴ響に復活したクーベリック52歳のときのLive録音で、しかもATS(アルトゥーロ・トスカニーニ協会?まだ協会あるの?)のUHQCDでブルックナー第8番。これは聴かなければと購入。
一聴してブルックナー特有の書法があまり感じられない演奏はテンポが速めで淡泊な印象。これは、ブルックナーは指揮しないと公言していたマルティノン時代後期の影響と当時のオケの特徴も考えられますが、この状況でこのような演奏が生み出されるとは。各楽器の音は後の巨大なオーディオ装置と揶揄されたりしたショルティ&シカゴ響のライナー以来の黄金時代の到来を予感させられるが、このクーベリックの演奏はショルティのメカニックな演奏とは違うのでまた聴きたくなる。
音はこのホールの特徴がでた残響がない音と中低音の情報量が少ない硬く乾いた感じは、このCD復刻に使用された音源の経年劣化も考えられます。

このSETは過去に同レーベルで発売されたCDを寄せ集めたように感じるが、ドイツ各地の放送局やオーケストラに信頼されたこのレーベルの強みがあり、オーケストラ提供のオリジナルマスター音源よりCD化された良質な音と相まってブルックナーの音楽の世界にどっぷり浸れる。北ドイツ放送響(NDR)との第3・7・8番は信頼を寄せていたオケとの演奏。一方これ以外のミュンヘン・フィルとは90年代前半までのチェリビダッケに影響を受けた曲の細部への理解度(こだわり)が高い素晴らしい演奏、貴重な記録と感じました。
良くも悪くも真面目なブルックナー。オーソドックスな音や演奏と稿なのでブルックナー入門、さらには、異なる版や稿との比較を行う場合に規準(スタンダード)となる演奏と思います。最晩年のベルリン・フィルとの演奏よりは好感を持てます。
だだ、紙ジャケ(薄い紙で糊付けされ自分で開封しなければならない)でCD再生には影響は無いようだが細かい傷があり輸入盤特有の取扱いが雑と感じる。

昔のアナログ録音をSACD化して再収益を得る商法を礼賛しませんが評判が良いので今回、確認する絶好の機会と思い限定数30%オフセールで購入しました。
各楽器群の輪郭が鮮やかで重厚な響きが良質な音と感じ、某音楽誌の海外盤レヴューで某音楽学者が言った立体感の表現もなんとなく分かるが、これが分かるためには音量をいつもより若干上げる必要があると感じる。ただ音量を上げても従来のCDのようにうるさくない。
しかし高音域が少し弱く感じ響きや音色はCDと乖離があると感じました。特に第5番が顕著。逆にコントラバスやティンパニーなどの低音部の弱音が聴こえることに感心しました。素晴らしい良いDiscです。
これまでのコメントの評判が良いので期待が大きかったが(他でも見当違いでいい加減な怪獣の「音質良好」のどうでもいいコメントは無視です。)、一聴してクラシックによくみられる昔のアナログ録音をSACD化した印象。SACDは聴きやすく情報量が多いと感じたと同時に、最近のリマスタリングCD(プロフィル盤)でもこの演奏や音楽の良さは十分理解でき、旧CD(アカンタ・ピルツ盤)と比べ音の潰れ,割れ,ぼやけが少ない音が聴けて悪くはない。(自称ケンペの大ファンのド素人の楽友協会が単純にこの某音楽学者の海外盤レヴューを盾にした筋違いなコメントだったことを確認出来た。)

これはフーベルマンのヴァイオリンでチャイコフスキーを聴くためのCDと感じます。
柔軟でなめらかなポルタメントは繊細でやさしく、終楽章におけるスピッカートは生き生きと弾み心を動かされる。この演奏は感情豊かな人間味と温もりを感じます。なお、ベートーヴェンはヴィブラートを効かせた活発なテンポのでときめくような演奏です。
音はデジタル変換や技術的な編集に問題があるようですが90年以上前の録音なので取るに足らない。モノラルの古風な趣のあり私はいい音に感じますが、ここら辺は個人の好みでしょう。

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