カスタマーズボイス一覧

ブラームス: チェロ・ソナタ集 / アレクサンドル・クニャーゼフ、他

きれいな美しい音だけが音楽じゃない。このことを常に教えてくれるのがクニャーゼフです。ブラームスのチェロ・ソナタを選ぶならこのCDです。心に突き刺さる壮絶な音、うめくような歌でチェロが良い意味で絶叫しています。チェロ・ソナタ2曲も壮絶ですが、ヴァイオリン・ソナタ第3番のチェロ編曲も熱演です。

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Pastoraleさんが書いたカスタマーズボイス

(全157件)

ブラームス没後100年の記念演奏会をウィーン・フィルでなくベルリン・フィルがウィーンに行って演奏した。命日の演奏会ということで聴衆の拍手はないが、心のこもった演奏。終演後、ホルンのドールがソプラノのボニーにブラボーと静かに伝えている姿が映っているのが印象的。

洗練という言葉を超えた透明度の第1楽章。躍動しまくる2、3楽章を経て、静寂と無の世界へ足を踏み入れる第4楽章。静かで穏やかな終結はアバド以外には体験できない無の世界です。

トランペットのフリードリヒ、ホルンのドールのソロがすごい。マーラーはこんなに楽々演奏して良いのか、とすら思ってしまう。フィナーレへの突進は空前絶後の迫力。アダージェットは透明度抜群。

推進力抜群。洗練されたスポーティーな復活。コリヤ・ブラッハーがコンサートマスターで、パユ、アルブレヒト・マイヤー、ザビーネ・マイヤー、フックスらの木管セクション、ドール、フリードリヒなどのブラス、マーラーを楽々と吹いています。弦楽セクションの躍動も見どころ。

木管パートが鮮明に浮かび上がり、第4楽章開始のトランペットの強弱の付け方も特徴的です。全体に流麗で丸みを帯びた優美で柔らかい音楽でした。若い指揮者ながら顕微鏡を覗くような繊細緻密な音創りが光ります。

きれいな美しい音だけが音楽じゃない。このことを常に教えてくれるのがクニャーゼフです。ブラームスのチェロ・ソナタを選ぶならこのCDです。心に突き刺さる壮絶な音、うめくような歌でチェロが良い意味で絶叫しています。チェロ・ソナタ2曲も壮絶ですが、ヴァイオリン・ソナタ第3番のチェロ編曲も熱演です。

名手たちが気品あふれる音色で、アンサンブルの妙技を聴かせています。洗練の極みと言えるシューベルトの歌心を実現している点も注目です。ザビーネ・マイヤーのクラリネットが仄暗い落ち着いた音色で、存在感の大きさを感じさせます。

女優のマリオン・コティヤールのジャンヌ役が壮絶で、語りを聴くCDと言っても過言ではないです。ジャンヌの少女期を振り返る時に民謡を口ずさむ場面の哀しみ、一人死へ立ち向かう場面の怒気迫る演技など、コティヤールのすごさを実感しました。壮絶なジャンヌの熱演に演奏も応えています。

オーケストラの筋肉質で透徹した響きが印象的です。チェロ、コントラバスの充実した演奏で、引き締めています。木管の細かなパッセージも決まいます。「トゥオネラの白鳥」の神秘的な音や「レンミンカイネンと島のおとめたち」や「レンミンカイネンの帰郷」のスピード感と高揚感が良かったです。録音が少ない「レンミンカイネン」を選ぶならこの演奏がおすすめです。

リントゥが伴奏したスティーヴン・ハフのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集が素晴らしく、リントゥを聴こうとこのCDを見つけました。キレのあるリズムと気持ち良い流れがマーラーでも発揮されていました。オーケストラの見通しの良いひんやりした響きが第1楽章にあっています。第3楽章の旋律の間のとりかたが特徴的です。金管楽器がハイレベルでフィナーレで高らかに気持ちよく歌っていて快感でした。

旋律を太く逞しく歌わせてぐいぐいと引き込まれました。このオーケストラのマーラーや、ベートーヴェンピアノ協奏曲の演奏では爽やかに弾ませた音楽創りでしたが、お国もののシベリウスでは一変して密度の濃い音色で表現しています。これまで聴いたクレルヴォの中で1番良かったです。

ヴォロドス編曲の「トルコ行進曲」が素晴らしい。日本にもこの曲を弾きこなせるピアニストが出てきたことが嬉しい。

シャイーならではの楽譜にこだわった世界初録音のホグウッド校訂の「ルイ・ブラス」が骨太の快演。「夏の夜の夢」も色鮮やかな演奏で、ゲヴァントハウス管弦楽団の音色が明るくなったことに驚かされる。ピアノ協奏曲も粒立ちの良い音で、流麗。快活なメンデルスゾーンでした。

アバドの一番元気な頃の名演。ヴェルディオペラ合唱曲集はアイーダの行進曲が圧倒的に力に満ちています。アバドがスカラ座の監督就任時に録音された気概にあふれたアルバム。ハンガリー舞曲は、デッカが録音していたウィーンのソフィエンザールを使用して録音され、音が良くウィーン・フィルの弦の濃厚な歌が響いています。第4番がおすすめ。ロッシーニは弾力あるリズム感と呼吸の良さが光ります。

シャイーの数々の録音の中で、突出した名演。キレッキレの行進曲をはじめショスタコーヴィチのウィットに富んだ音楽を躍動させる。ブラウティハムがピアノ協奏曲を弾いている点も注目。

ソナタのテンポの遅さと沈鬱な表現の第1楽章と第2楽章に驚かされる。敢えて言うならリヒテルの演奏のような暗さがある。ブニアティシヴィリにこのような暗いシューベルトを弾くとは予想外。音色は達観した透明なもので、低音のトリルにはゾクッとする怖さがある。後半はいつもの快活な素晴らしい技巧の演奏に転換する。ちょっとホッとした。

ビエロフラーヴェク3つ目、映像を含むと4つ目の「わが祖国」です。真面目なイメージの指揮者ですが、この演奏は燃えています。オーケストラも帰ってきた「おらが街の指揮者」を信頼して格調高い音を奏でています。「高い城」の盛り上がりの頂点には心熱くなります。素晴らしい音質でした。

ビエロフラーヴェク3つ目、映像を含むと4つ目の「わが祖国」です。真面目なイメージの指揮者ですが、この演奏は燃えています。オーケストラも帰ってきた「おらが街の指揮者」を信頼して格調高い音を奏でています。「高い城」の盛り上がりの頂点には心熱くなります。素晴らしい音質でした。

「ズロニツェの鐘」が白眉です。速いテンポで押し切る第1楽章や第4楽章、夢中になって聴いてしまいました。ビエロフラーヴェクはチェコ・フィルの音を大切にしつつ、埋れがちな旋律を浮かび上がらせて、スマートに聴かせます。加えておすすめは交響曲第6番です。ビエロフラーヴェクには是非これら作品を日本でも演奏して欲しかったです。

泣き喚き歌う、喜怒哀楽を前面に押し出したシューベルトでした。心を切り裂くような音も敢えて奏でて、もがくシューベルト像を感じさせます。エラス・カサドの勢いを感じる快演でした。

バイエルン放送交響楽団があたたかい明るいの音色で、このオーケストラの演奏ではかつて聴いたことないようなすばやい軽やかな演奏をしています。エラス・カサドは例えばフライブルク・バロックオーケストラ相手ではエキセントリックな音色での表現を引き出します。一方でオーケストラの特質を大切に生かして、自らのスマートなメンデルスゾーンを実現させる包容力もあることを実感させます。

バイエルン放送交響楽団があたたかい明るいの音色で、このオーケストラの演奏ではかつて聴いたことないようなすばやい軽やかな演奏をしています。エラス・カサドは例えばフライブルク・バロックオーケストラ相手ではエキセントリックな音色での表現を引き出します。一方でオーケストラの特質を大切に生かして、自らのスマートなメンデルスゾーンを実現させる包容力もあることを実感させます。

私がエラス・カサドを知ったCDです。「冬の日の幻想」好きで、発売されれば必ず聴いていますが、これは圧倒的な素晴らしさです。ロシア的演奏の真逆のやり方で、ベタつかない音楽で快活に進行します。第1楽章やフィナーレも良いのですが、第2楽章の歌心と音楽の流れの良さを聞いて頂きたいです。「テンペスト」もドラマをギュッと凝縮した名演でした。

私がエラス・カサドを知ったCDです。「冬の日の幻想」好きで、発売されれば必ず聴いていますが、これは圧倒的な素晴らしさです。ロシア的演奏の真逆のやり方で、ベタつかない音楽で快活に進行します。第1楽章やフィナーレも良いのですが、第2楽章の歌心と音楽の流れの良さを聞いて頂きたいです。「テンペスト」もドラマをギュッと凝縮した名演でした。

怒濤の勢いで開始される交響曲。正直この作品はこんなに訴えるものを持ったドラマチックなものだったか、と空いた口が塞がらない迫力です。ベザイデンホウトの弾力ある音楽と、オーケストラとのアンサンブルも見事です。メンデルスゾーンの優しいイメージを覆してくれました。

怒濤の勢いで開始される交響曲。正直この作品はこんなに訴えるものを持ったドラマチックなものだったか、と空いた口が塞がらない迫力です。ベザイデンホウトの弾力ある音楽と、オーケストラとのアンサンブルも見事です。メンデルスゾーンの優しいイメージを覆してくれました。

エラス・カサドの刺激的なリズム感とほどよい歌が魅力です。「スコットランド」の第2楽章やイタリアの活力にあふれた冒頭部分など、何度も聴いてしまいました。「スコットランド」はベルリン・フィルでも指揮して、映像を見ましたが、素晴らしい演奏で聴衆総立ちになっていました。

エラス・カサドの刺激的なリズム感とほどよい歌が魅力です。「スコットランド」の第2楽章やイタリアの活力にあふれた冒頭部分など、何度も聴いてしまいました。「スコットランド」はベルリン・フィルでも指揮して、映像を見ましたが、素晴らしい演奏で聴衆総立ちになっていました。

これまで聴いた録音で、この演奏ほどリズムのキレとスピード感がある演奏に出会ったことはありませんでした。エラス・カサドはメンデルスゾーンを好んで聴いてきましたが、その凄さを改めて実感しました。「恋は魔術師」で歌うマリーナ・エレディアは初めて聴きましたが、その歌唱の感情移入の凄さに圧倒されっぱなしでした。

この演奏は会場で聴くことができました。ハイティンクの指示で自然な流れを生み、音楽が輝いていました。オルガンのように荘厳に、光が差すようなブラスや、弦楽セクションのピアニシモの緊張感がCDでも伝わってきました。個人的に大切な思い出のCDです。

流麗で活力がみなぎる演奏で、初めて「バガデル」を楽しんで聴くことができました。聴きだすと止まらない、次はどうなるのだろうと聴き続けていました。

音の立体感と光沢に圧倒されるリストがピアノに編曲したワーグナーです。厳かで清らかな空気がピアノで伝わってきます。「タンホイザー」序曲の演奏が至難な巡礼の合唱の旋律を支える演奏至難な伴奏もかつてない流れの良さで弾かれていて、びっくりしました。

アンドラーシュ・シフがNHK教育テレビに出演し、ベートーヴェンのピアノ協奏曲のレッスンと解説をしている番組を見て、作品をより深く聴けるようになりました。そのシフによる録音は私にとって軸となる演奏です。特に第4番の第2楽章の明暗の対比や、神々が優雅に踊るような「皇帝」の第3楽章のリズム感が聴きどころです。

「トーマス・タリスの主題による幻想曲」はバルビローリの音楽の特徴である弦楽セクションによる、濃厚で聴き手を包み込むような歌心ある音楽がたっぷり聴くことができます。弦楽四重奏と弦楽オーケストラの対比も見事です。私はこの作品はバルビローリ盤で初めて聴いて、聴き続けています。

自分が初めて買ったカラヤンのCDがロッシーニ・スッペの序曲集でした。「ウィリアム・テル」序曲が目当てでしたが、これ以上にスッペの「軽騎兵」が気に入って、よく聴いていました。高校生の頃でした。この演奏はベルリン・フィルの金管セクションが輝かしく朗々と響いて、大満足です。

自分の小遣いで初めて買ったCD。マーラーという名前に不気味さと宇宙的なものを、「復活」という名前に格好良さを感じた。中学3年時だった。80分近い曲のことはよく分からず、通して聴いたことはなかったが、第5楽章、フィナーレの大合唱、大オーケストラの壮大さに魅せられこの部分は毎日のように聴いていた。今聴いても小澤さん随一の渾身の迫力演奏であると思う。

小澤征爾さんの演奏を1枚選ぶならば、このレスピーギで間違いないです。キラキラと洗練された鮮やかな音色で爽やかな青空と太陽のような音楽です。音楽がよく流れて気持ち良いです。「松」「祭り」のブラス・打楽器セクションの迫力も申し分ありません。

小澤征爾さんの演奏を1枚選ぶならば、このレスピーギで間違いないです。キラキラと洗練された鮮やかな音色で爽やかな青空と太陽のような音楽です。音楽がよく流れて気持ち良いです。「松」「祭り」のブラス・打楽器セクションの迫力も申し分ありません。

エルスナーが声だけでコミカルなお菓子の魔女が思い浮かぶ巧みな歌いっぷりで抜群の存在感を示しています。この作品久々の新録音は、歌手とオーケストラのバランスは完璧、全ての音が意味をもって明確に響きます。ヤノフスキはこの演奏会をもってベルリン放送交響楽団の指揮者を退任しました。このコンビの集大成にふさわしい出来です。

アダム・フィッシャーによる「モーツァルト:交響曲全集」も推薦しましたが、どれか一つということであれば、この第9集です。切れ味に富んだ衝撃的な演奏です。「パリ」では凝った内声部の表現が聴きどころです。第33番はフィナーレのトランペットの強奏に驚かされます。34番も素晴らしい推進力に富んだ演奏です。

モダン楽器を使用してキリッとしたモーツァルト演奏です。「ジュピター」ではリピート指示に従っていて、演奏時間40分となっていますが、全く飽きさせず音楽が生き生きと響いています。40番もほぼリピートを行なっているように思います。

マンゼによる颯爽とした躍動する音楽が全体を牽引しています。合唱も優秀で完璧です。このCDの注目はソプラノのアンナ・ルチア・リヒターです。第7曲 合唱「夜は過ぎ去れり」の終盤から第8曲へつなげる渾身の歌唱は感動させられます。

マンゼによる颯爽とした躍動する音楽が全体を牽引しています。合唱も優秀で完璧です。このCDの注目はソプラノのアンナ・ルチア・リヒターです。第7曲 合唱「夜は過ぎ去れり」の終盤から第8曲へつなげる渾身の歌唱は感動させられます。

ペレーニのチェロによる、シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」の隠れ名盤として聴いて頂きたい録音です。これぞチェロ!という人間味あふれるあたたかい音色で聴かせてくれます。

1992年10月、ウィーンでのセッション録音です。ウィーン・フィルとの相性が抜群だったプレヴィンの滴る美音のR・シュトラウスのオペラからのオーケストラによるハイライト集となっています。

カルロス・クライバーも手本にしたというクラウスのウィンナ・ワルツです。2枚組でまとまって、モノラル録音ですが、音質は大変向上していておすすめです。リズムの弾ませ方、ウィーン・フィルの澄んだ気品に満ちた音色の引き出し方など見事です。この音色を聴くと、現在のウィーン・フィルは重厚な音に変化していることがわかりました。

「家庭交響曲」をこれほどスマートに鮮やかに音にした演奏があったでしょうか。軽やかさすら感じ、鳴っている音は全て耳にできる内容です。全体の構成感も見事で、この作品第一の名盤と思います。第3楽章は各楽器が透明に分離して響くとオペラ「ばらの騎士」にも似た空気感が感じられました。音の良さも特筆されます。

ソプラノのアンナ・ルチア・リヒターは注目株です。ヴィブラートが少ない優しい歌声で、発音もはっきりしていて気持ち良いです。その上声量もあります。このシューベルトでも至福の時間を体験できます。おすすめはトラック2の「小人」とトラック15「岩上の羊飼い」です。

歌声に癒され、深い感動を与えてくれます。オルガンの厳かな伴奏によるマーラー「原光」、ペルト「わが心はハイランドにあり」やヴァイオリンとハープの伴奏のR・シュトラウス「あした!」が絶品です。

ルネ・クレマンシックによる1974年録音の衝撃を与えた「カルミナ・ブラーナ」です。当時まだ古楽に対する認知度は高くなく、その中で成し遂げた演奏のレベルの高さは脱帽です。

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