このBOXを買うようなひとは、もともとヴェルディのファン、マニアでしょう。収録されている、5つの演目は、すでにおなじみの定評があるものばかり。それでも、音質が改善されていると聞けば、カラス、ジュリーニのトラヴィアータが、どのくらい良くなっているか?気になって、買います。この値段ですから。
トラヴィアータは、大昔買ったKINGのGTシリーズよりは、多少マシにはなってますね。
このBOXの問題は、そこじゃない!(笑)
このBOXは、CDの収録時間を最大限に有効活用?しようというのか、曲の途中で!!ガンガン、ボーナストラックを突っ込んでくるのです。たとえば、CD1,2のリゴレットで、1枚目で第一幕が終わったとき、いきなり、例の「四重唱・美しい恋の娘よ」が始まるんですよ!別の演奏なんです!
えええ?なんで?気を取り直して、2枚目に行きます。
バスティアニー二のリゴレットの嘆きで、オペラはおしまいですね。
しかし、そこから、またまたボーナストラック3つ、別々の歴史的録音の「四重唱・美しい恋の娘よ」がつづいて始まるんですよ。いやあ、参った。
最終幕のあとに、ボーナス入れるのは、まあサービスとしてわかる・・。しかし、1枚目の終わり、曲の途中にボーナス、入れなくて良いだろう。聞く方は本当に混乱してしまいます。
もっと混乱させられるのは、トロヴァトーレです。CD1枚目で第二幕が終わったと思ったら、突然、第一幕の「静かな夜」と「この世に一人残されて」のアリアが、また始まるんですよ。あれれ?また第一幕にもどったのか?
と、こんなふうにすべてのCDの余白?にバンバン、「ボーナストラック」が入っているんです。
というわけで、よほど集中して聴いてないと、一つの演奏で全曲を通して聴けないんです。
サービス(ボーナス)と、この編集を呼ぶのは、う~んという感じですね。