JACKSON & HIS COMPUTER BAND
『Smash』 (2005)
変則的なビートとカオティックなムード、どことなくファンキー。まだまだ未知数なトコが恐ろしい脅威の才能による初作。リッチー・ホウティンや2メニーDJs、ジャイルズ・ピーターソンといった多方面なシーンのDJにプレイされたことからも彼の特異性が窺える。*池田
JAMIE LIDELL
『Jim』 (2008)
前作『Multiply』で開眼したプリンス調のプラスティック・ソウル路線に、ここではさらなる大衆性を加味。ノー・フューチャー一派の実験ミニマル野郎という過去を想像できないほど、堂に入った歌バカぶりが明るく楽しいんです。こんな作風の恐るべき変化を受け入れるワープも懐が深いですね。*出嶌
JIMMY EDGAR
『Color Strip』 (2006)
デトロイトの新しい潮流を担うジミー・エドガーは、サグなビートをエクレクティックに打ち鳴らし、クールなシンセ・サウンドで彩ってみせるヤリ手。オールド・スクールなエレクトロ流儀が見事にアップデートされている。音数も少ないんだけどこの説得力……ビシビシのキレキレです。*池田
LEILA
『Blood, Looms & Blooms』 (2008)
リフレックスやXLからのリリース後、8年の歳月を経て復活!! 哀愁漂うメロディーにノイズを重ねて描かれた情景エレクトロニカは息を呑むほどに美しく、不気味なグリム童話のようにミステリアスな音世界にもハマる可能性大。ビートルズ“Norwegian Wood”のカヴァーが暗い! *小泉
LONDON SINFONIETTA
『Warp Works & Twentieth Century Masters』 (2006)
現代音楽において名高い室内楽団が〈人間と機械の関係を追及する〉というコンセプトのもと、ワープの名曲を演奏した模様を収めたライヴ盤。裏を返せば彼らが〈音楽でいかに機械的になれるか〉に挑戦しているわけで、飽くなき探究心を感じさせる。*小泉
MAXIMO PARK
『A Certain Trigger』 (2005)
ワープが初めて契約した正統派ギター・バンドのファースト・アルバム。デビュー前から話題だったダイナミックな演奏とUK産らしいひねくれたポップセンスは、ワープが欲したのも納得の水準だ。いまや普通になったレーベルのロック路線も今作がきっかけとなったのは言うに及ばず。*青木
NIGHTMARES ON WAX
『In A Space Outta Sound』 (2006)
最初期はブリープ・テクノだったものの、ドープなサウンドに移行してからはワープきってのスモーカーとして名を馳せてきたNOWの面目躍如たる一発。レゲエ~ソウルといったルーツへの思いを煙で燻して燻して旨さを封じ込めてます。ジャケが物語る通りの逸品! *池田