オウテカ、LFO、エイフェックス・ツイン、スクエアプッシャー、プレフューズ73……多くの才人を輩出して、リスナーの意識をあっちこっちにワープさせてきたレーベルも、ついに設立20年! 今回はその歩みを回顧しつつ、ここ何年かで大きな転換を迎えたレーベルの現在を再確認しよう。過去から未来へ、サウンドからサウンドへ、ワープするスケールはどんどん大きくなるばかりだ!
89年にスティーヴ・ベケットとロブ・ミッチェルの2人によって設立されたワープは、セカンド・サマー・オブ・ラヴやテクノのムーヴメントが大きくなっていくのと歩調を合わせて、90年代に入るとUKのエレクトロニック・ミュージックを牽引する一大レーベルへと成長していった……というのは、もう昔の話です。今年で20周年を迎えた現在のワープには、ロック・バンドやフォーク系アクトも含むヴァラエティー豊かなアーティストたちが在籍しています。そんな変節を指して〈専門ブランド〉から〈単なる百貨店レーベル〉になったと捉えることもできますが、その品揃えに変わらぬ審美眼が貫かれているのもまた事実! bounceでは2003年にもレーベル紹介を行っていますので、今回は2004年以降のタイトルから、フレッシュな顔ぶれによって更新され続ける現在進行形のワープを切り取ってみましょう。*編集部