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第87回 ─ トゥルー・ソーツ

NOSTALGIA 77 至上のジャズを探る鬼才

連載
Discographic  
公開
2008/11/13   07:00
更新
2008/11/13   18:28
ソース
『bounce』 304号(2008/10/25)
テキスト
文/出嶌 孝次


  現代のUKジャズ・シーンを牽引し、いまやクァンティックと並ぶレーベルの代表格とされているのが、ノスタルジア77の名で知られるクリエイター、ベン・ラムディンだ。生ジャズ・ユニットのノスタルジア77オクテットや、ナチュラル・セルフと組んだブロークン・キーズなど、複数の名義を駆使しながらトゥルー・ソーツに長らく在籍している彼は、モーダルでスピリチュアルな意匠を基本にしながらも現代性を含ませたサウンドで、いわゆるニュー・ジャズ的な意味でのクラブ・ジャズとはまた異なるクラブ・ジャズを展開しているとも言える。近年はレーベル外にスピリチュアル・ジャズ専科のインポッシブル・アークを設立し、オクテット作品でも歌うリジー・パークスやエリザベス・シェパードらのプロデュースを手掛けるなど、裏方としての活躍が目立っている彼だが、周期的には自身の新作もそろそろ……?