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第87回 ─ トゥルー・ソーツ

第87回 ─ トゥルー・ソーツ(4)

連載
Discographic  
公開
2008/11/13   07:00
更新
2008/11/13   18:28
ソース
『bounce』 304号(2008/10/25)
テキスト
文/青木 正之、櫻井 誠、出嶌 孝次

NATURAL SELF 『The Art Of Vibration』(2008)
ジャズ~ヒップホップ~ラテンにユニークなエレクトロニクスをミックスした独創性が特徴のファースト・アルバム。ほとんどの曲にホーンやギターなどの生音を入れつつ、そこに奇妙な電子音やビートを絡め、古典的な要素とモダンなサウンドがバランス良く配合されている。
(青木)

MILEZ BENJIMAN 『Feel Glorious』(2008)
ソロ作『Blue Eye Blak』やブラウンズウッド周辺の活躍で知られるコロネル・レッドを中心としたトリオのアルバム。アンプ・フィドラーをリードにしたパーラメント……とでも評したい、フリーキーでクールなPのグルーヴが深いところでトグロを巻く漆黒の陶酔盤。これマジで凄いよ。
(出嶌)

QUANTIC PRESENTA FLOWERING INFERNO 『Death Of The Revolution』(2008)
クァンティックがソウル・オーケストラに続いて立ち上げた新プロジェクトの初作は、レゲエやダブをベースに、ラテンやジャズの風味をプラスしたユルい仕上がり。とはいえ曲によってはタイトなビートでビシッと引き締める格好良さもアリ。
(青木)

LIZZY PARKS 『Raise The Roof』(2008)
バーズからデビューしていたロンドンのジャズ歌手が、ベン・ラムディンの手引きでトゥルー・ソーツ入り。77オクテットのリアーン・ヴォスルーが簡素な演奏に壮麗なストリングスを敷き詰めた、劇的な音世界にじっくり浸れる名品です。可憐にさえずる“Soul Bird”など名唱だらけ!
(出嶌)

HINT 『Driven From Distraction』(2008)
同じUKの老舗ヒップホップ・レーベル、オンブレからの移籍作となった、これが通算2枚目のアルバム。基本はレーベル・カラーに添ったファンキーなブレイクビーツだが、ニュー・スクール系を彷彿とさせるブリブリの太いベースラインはトゥルー・ソーツでも異彩を放つものだ。
(青木)

TM JUKE AND THE JACK BAKER TRIO 『Boto And The Second Liners』(2008)
ミー&ユーでも格好良いアルバムを出しているTMさんですが、こちらの名義ではもっと生音メインの作りを披露。パーカッショニストとのコラボによって、世界中の祝祭音楽を一枚のアルバムに集めてグッと凝縮したような、やたら楽しい作品です。
(櫻井)

VARIOUS ARTISTS 『Shapes 08:02』(2008)
定番となったショウケース・コンピの最新弾は、未発表~初CD化曲などを贅沢に盛り込んだ初の2枚組。鬼ファンク時代のクァンティックが残した未発モノの蔵出しも興味深いけど、トラス・ミーやラック・オブ・アフロ、ベースネクターなど参加リミキサーの名前だけでも即買いでしょ!
(出嶌)