ME AND YOU 『Floating Heavy』(2007)
トゥルー・ソーツの共同経営者でもあるロブ・ルイスとTM・ジュークによるユニットの初作は、ラテンやレゲエ、ファンクなどをゴッタ煮にした陽気なブレイクビーツ集に。ロニ・サイズ・レプラゼント“Brown Paper Bag”のレゲエ調カヴァーがイイ味出してます。
(青木)
HOT 8 BRASS BAND 『Rock With The Hot 8』(2007)
マーヴィン・ゲイ“Sexual Healing”の賑々しいカヴァーが話題となってロブ・ルイスが発表に漕ぎ着けた、レーベルでも異色の一枚。95年に結成されたニューオーリンズ産ブラスバンドの2005年作を再構成したもので、ラップも交えた当世流のフォンクがザワザワと楽しめる。
(出嶌)
QUANTIC SOUL ORCHESTRA 『Tropidelico』(2007)
看板アーティストによるバンド・プロジェクトでの4作目。これまでのソウル~ファンクな作風はやや控えめになり、コロンビア移住&ソロ名義作のラテン化も大いに影響してか、トロピカルなクンビアやブーガルー、サルサを採り入れるなどラテン風味をグッと増しています。
(櫻井)
NOSTALGIA 77 OCTET 『Weapons Of Jazz Destruction』(2007)
ノスタルジア77のライヴ・プロジェクトによる3枚目のアルバム。神秘的なスピリチュアル・ジャズから美しいモーダル・ナンバーまで、本格的なジャズがプレイされ、トゥルー・ソーツのファン以外でも堪能できる。前作以上に増した緊張感も聴き応え十分だ。
(青木)
SARAVAH SOUL 『Saravah Soul』(2008)
どの曲を聴いてもトリビュートかと思わせるほどJBマナーなアルバム。でも、ポルトガル語のヴォーカルとか時折ひょっこり飛び出すパーカッションのブレイクがブラジル音楽っぽくて、バンダ・ブラック・リオとかガーソン・キング・コンボの名前も頭に浮かんできますね。
(櫻井)
UNFORSCENE 『Fingers And Thumbs』(2008)
10年以上も前からブリストルを拠点に活動してきた兄弟ユニットの、トゥルー・ソーツ移籍第1弾。シネマティックでジャジーなチルアウト・サウンドを披露したDisc-1と、若干フロアを意識したようなアップテンポの変則ビートで聴かせるDisc-2……これは大作です。
(櫻井)
KYLIE AULDIST 『Just Say』(2008)
バンブースの声を担うカイリーのソロ作は、丸ごと参加のランス・ファーガソン以下、バンドの面々がフル援護。お得意のノーザン調より、ハイ風の“Still Into You”などのサザン風味が声質的には馴染む。ブルージーなジェフ・バックリー曲なども含め、エイミー現象の一環としても聴けます。
(出嶌)