flowerを主宰する高宮永徹のライフワーク的なコンピ・シリーズこそ、現在第7弾までリリースされている〈HOUSE THINGS〉だ。〈聴くダンス・ミュージック〉という部分にも重点を置き、メジャーもアンダーグラウンドも分け隔てなく、すべて〈高宮目線〉にて良質な楽曲をセレクト。ヴェテランDJでもある彼の選曲だけに、信頼性と説得力は毎回抜群なのだ。また、あえてDJミックスを施さずに、12インチ・ヴァージョンを1曲ずつ丸ごと収録するという、まるで〈Loft〉のようなこだわりのスタイルも特徴だろう。また、収録音源は初CD化となるものも多く、ハウス・ファンにとってはそのあたりも嬉しいシリーズなのだ。
同年の『HOUSE THINGS VOL.2』(flower/キューン)