PLAID 『Double Figure』 Warp/BEAT(2001)
エド・ハンドリーとアンディ・ターナーのコンビで、ブラック・ドッグなどの名義でも活躍してきたプラッドの通算5作目。柔らかく肉感的なブレイクビーツからシンセティックでけたたましいものまで、全19曲/70分に及ぶ長さも飽きさせない手札の多さが魅力か。(柚木)
PREFUSE 73 『Vocal Studies Uprock Narratives』 Warp/BEAT(2001)
スコット・ヘレンの本名義でのデビュー作は、デジタル・ヒップホップの代表作にして傑作! さまざまな電子音やカットアップされたヴォーカルが飛び交い、またジャズ・サンプリングによってメロウで有機的なグルーヴを獲得している点も魅力。(青木)
TWO LONE SWORDSMEN 『Further Reminders』 Warp/BEAT(2001)
アルバム『Tiny Reminders』収録曲を、キャレキシコ、ディキャル、DRY & HEAVY(!)ら一筋縄ではいかない連中がリミックスした好企画盤。ハード・ミニマル、ポスト・ロック的音響作品、ダブ、エレクトロなど、まさにやりたい放題です!(青木)
SQUAREPUSHER 『Go Plastic』 Warp/BEAT(2001)
驚異的なペースで作品を次々に送り出すトム・ジェンキンス。機材を一新し、よりエレクトリックな印象を受ける本作は、忙しない高速ブレイクビーツや歪んだ音使い、常人の想像を越えた破天荒な曲展開など、非日常的な世界が相も変わらず繰り広げられている。(青木)
CHRIS CLARK 『Clarence Park』 Warp(2001)
エイフェックス・ツインを思わせる先鋭性と牧歌的なムードがキリキリした冷たさのなかで入り混じる、デジタルの針葉樹林。美しいのに不安感を孕んでいるのは、ジャケットを飾る写真からもわかる。いい意味で実にワープらしいアルバムだと言えるだろう。(柚木)
VINCENT GALLO 『When』 Warp/BEAT(2001)
世界有数のヴィンテージ機材コレクターでもあるヴィンセント・ギャロ初のソロ・アルバムは、コレクションを駆使した、美しくも儚いセンシティヴな作品。フォーク、ジャズ、プログレをミックスして昇華させた音からは、彼の音楽に対する造詣の深さが滲み出ている。(青木)