高橋悠治『サティ: ピアノ作品集』『ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』SACDハイブリッド 2025年12月17日発売

タワーレコード・オリジナル企画盤 日本コロムビア x TOWER RECORDS
タワーレコード SACD化プロジェクト最新作 The Valued Collection Platinum
「DENON原盤ハイブリッドSACDシリーズ」 最新作 限定盤
ORTマスタリングSACDシリーズ第17回(通算第19弾)
国内盤SACDハイブリッド
70年代の高橋悠治による名盤2種が鮮やかに蘇る
ORTマスタリングでハイレゾ音源として鮮やかに蘇った不滅の名演!原音に忠実に、初SACD化
〈サティ没後100年企画〉日本におけるサティ・ブームの立役者・高橋悠治による名盤
1.サティ:ピアノ作品集(1,2,3)<3枚組>
“プリペアド・ピアノ"の記念碑的楽曲の高橋悠治による演奏が遂に高音質化
2.ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード、
黛敏郎:プリペアド・ピアノと弦楽のための小品<特別収録>(これのみアナログ・マスターを使用)
2025年にORTマスタリングを行いSACD化
各税込 6,380円(1)、2,970円(2) SACDハイブリッド盤
2025年12月17日(水) 発売予定
マスタリング・エンジニア:毛利篤 氏(日本コロムビア)、初出時のオリジナル・ジャケット・デザインを採用
企画・販売:TOWER RECORDS
発売:日本コロムビア株式会社
新規のSACD化企画としてスタートしました2022年4月発売のスウィトナー&SKBによるベートーヴェン:交響曲全集以降、これまで18企画分を復刻してきました(うち2つはSUPURAPHON原盤)。今回の通算の最新19弾は、高橋悠治(1938-)のピアノによる秀逸な名盤2種を最新で復刻します。2025年はサティの没後100年ということもあり、日本におけるサティの火付け役でもある高橋悠治が'70年代から'80年代初頭にかけて収録したアルバム3種と、不朽の銘盤であるジョン・ケージ作品をセレクトしました。初期のデジタル録音ながらその音質は素晴らしく、今回の音源もアナログ録音とは異なる静寂性と鮮烈さを持った日本が誇るべき優秀録音盤です。今回、オリジナル・マスターからORTマスタリング(一部を除く)を採用した上でSACD化を行いました。貴重な音源による最新復刻の効果を存分に堪能ください。
当時の日本コロムビア他で収録された各デジタル音源の名盤が、この度SACDとして新規で復活します。従来、この時期の音源を再生するにはCDスペックが相応しい、もしくは十分であるという意見がほとんどでしたが、日本コロムビアが開発した"ORTマスタリング"技術を用い、高音質音源として発売することにいたしました。SACDとしては初期デジタル音源を復刻する手法は大分前からありましたが、当社では例外を除いてこれまでリリースを行ってきませんでしたが、最新のマスタリング技術向上に伴い、この機会に、ハイレゾ音源としては"失われた時代"とも言える名盤の数々を今後も取り上げていきたいと考えています。"ORTマスタリング"により、楽音本来の豊かな音色やなめらかさ、そしてホールの響き感などが復活、原音に忠実に、名演奏、名録音の魅力をお届けします。尚、CD層も今回の最新マスタリングを反映しています。"ORTマスタリング"の詳細は後述しておりますので、参照ください。
<今回の制作に関しまして>~「ORTマスタリング」を採用したSACDハイブリッド化企画、本格開始
これまでタワーレコードによるSACD企画は、アナログで収録されたアナログ・マスターテープを使用して最新でハイレゾ化を行ったマスターを元に復刻してきました。例え過去にSACD化されたことがある音源でも、マスタリング含む工程を最新で行うことにより、従来を超える音質や鮮度を獲得してきたことはご存知の通りです。しかしながら、1970年代後半から徐々にスタンダードとなったデジタル録音時期、特に巨匠と呼ばれた指揮者や演奏者がまだ多く存在していた最盛期にも多くの名盤が存在します。特に晩年の最高のパフォーマンス時期に収録された盤が、ちょうどデジタル録音の最初期に当たっていたというケースが多いことに(音質的に)愕然とする方も多いのではないでしょうか。録音史的には最盛期とも言えるこの時期の録音スペックは、現在では物足りない(捉えきれていない)のではという指摘があることは確かです。その時期の音源を再生するにはCDスペックが相応しい、もしくは十分であると考える方も少なくありません。
一方、ハイスペックで聴くことができないその"失われた時代"の音質を何とかして向上できないか、という試みもこれまでマスタリングや物理的なプレス過程等では多く行われてきました。しかし、元々収録されたスペックや録音状態からアナログ音源を最新で復刻した時と比較すると、アナログ録音の最新復刻のような劇的な改善とまでは至らないと言えます。そのような中、2015 年に主に配信用として日本コロムビアさんが“画期的なハイレゾ・アップコンバート技術"の実用化を行っていたことがわかりました。CDへの応用はほぼない状況でしたが、2020年の当社の企画盤でスプラフォン原盤のノイマン/マーラー:交響曲全集(TWSA1070)をSACDで復刻するにあたり、どうしても3曲あるデジタル録音も入れた全集にするべく、テストケースとして「ORTマスタリング」を採用しました。その結果は良好で検証も行った結果、元の録音状態にもちろん左右されるものの、概ねハイレゾに耐えうる可能性があることを確認できました。その後、この技術を使った新規企画の音源を模索し、さらなる検証とテストを行った結果、正式に「ORTマスタリング」を採用したSACDハイブリッド化企画をスタートすることにしました。
この技術的内容に関しては他のページに後述してありますが、効果は予想以上でした。「ORTマスタリング」を行ったデジタル初期音源は、個々の音質差以上に音場間の向上や音離れが良くなり、解像度が高まりました。また、ステージが従来より近く感じられ緊密感も増しています。SACD層に限らずCD層でも「ORTマスタリング」を反映させていますので、その効果を確認できると思います。程度は元の録音状態によることや、最も成功したアナログ録音の最新復刻時のような劇的な変化とまでは言えないものの、従来の復刻に勝るとも劣らない音質を獲得できることを確信し、本格的に企画を進行して行くことにした次第です。
これにより初期デジタル録音をより良い音でお届けできることになりました。"失われた時代"の名盤を失われた音楽に決してさせない、むしろ音楽的に恵まれた時代の音源を積極的に復刻するひとつの重要な方法として今後も様々なチャレンジを図りつつ、豊かな時代の素晴らしい音源をリスナーの元へお届けして行く所存です。(今回、2.の2曲目「黛 敏郎」のみアナログ・マスターテープよりマスタリング)
<“ORT Mastering" に関しまして>
<ORT Mastering とは>
日本コロムビア・スタジオ技術部が開発した「倍音再構築技術:ORT」とMaster Sonic 64bit Processing技術による高精細な演算処理を用いたマスタリング手法です。日本コロムビアでは1972年に世界初の実用PCM録音機を開発、デジタル録音の先駆者として、数多くの名演奏を録音、高い評価を博しました。これら過去の音源を、現在のハイビット・ハイサンプリング環境で再生するための一手法としてORTが開発されました。
“ORT Mastering"では、ORTの技術を駆使するマスタリング・エンジニアによって、楽音本来の豊かな音色やなめらかさ、そしてホールの響き感などが復活、原音に忠実に、名演奏、名録音の魅力をお届け致します。
<倍音再構築技術:ORT>
日本コロムビアで開発した、倍音再構築技術(Overtone Reconstruction Technology:ORT)のことです。アナログ/デジ
タル変換時に失われてしまった楽音の高域成分を、低域部分の倍音を利用して予測、再構築します。
<ORT Mastering の特徴>
・マスタリング・エンジニアによる繊細な倍音復元
・広いダイナミックレンジと周波数帯域を活かす高品質マスタリング
*下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

サティ:ピアノ作品集 (2025年ORTマスタリング) (SACDハイブリッド)
高橋悠治
[TWSA1193/5 (3SACDハイブリッド) 6,380円(税込)] POS: 4549767360515
国内盤SACDハイブリッド3枚組
【収録曲】エリック・サティ:ピアノ作品集
<DISC1>
1. ジムノペディ I/II/III
2. グノシエンヌ I/II/III
3. 天国の英雄的な門への前奏曲
4. ジュ・トゥ・ヴー(あんたが欲しいの)
5. 冷たい小品(逃げださせる歌) I/II/III
6. 冷たい小品(ゆがんだ踊り) I/II/III
7. ノクチュルヌ I/II/III/IV/V
8. ラグ=タイム・パラード(編曲:アンス・ウルディーヌ)
<DISC2>諧謔の時代より
9. (犬のための)ぶよぶよした前奏曲
10. (犬のための)ぶよぶよした本当の前奏曲
11. 自動記述法
12. 乾からびた胎児
13. 右と左に見えるもの(眼鏡なしで)
14. 嫌らしい気取り屋の3つの高雅なワルツ
15. スポーツと気晴らし
16. 最後から2番目の思想
17. 官僚的なソナチネ
<DISC3>四手のためのピアノ作品
18. バレエ『パラード』 ~ジャン・コクトーのテーマに基づく1幕の現実的なバレエ
19. シネマ ~《本日休演》の交響的幕間(ダリウス・ミヨー編)
20. 梨の形をした3つの小品
21. 不愉快な概要
22. 風変わりな美女
【演奏】
高橋悠治 (ピアノ)
水野佳子 (ヴァイオリン) (13)、 アラン・プラネス (ピアノ) (Disc 3)、 村井祐児 (クラリネット) (22)、 岡崎耕治 (バスーン) (22)
【録音】
1976年1月28日~29日 日本コロムビア第1スタジオ(Disc 1)、 1979年3月12日~13日 日本コロムビア第1スタジオ(Disc 2)、
1979年11月13日~14日 荒川区民会館、1980年1月20日 日本コロムビア第1スタジオ(Disc 3)
【Original Recordings】
制作担当:川口義晴
録音担当:林 正夫
【原盤】
日本コロムビア

DISC1、DISC2の初出LPレコードのアートワーク
〈サティ没後100年企画〉日本におけるサティ・ブームの立役者・高橋悠治による名盤。
1976年から1980年までに収録された3枚のオリジナル・アルバムを集成。独自の雰囲気を見事に捉えた日本コロムビアによる優秀録音盤!ORTマスタリングを用いたハイレゾ化による初SACD化!
1970年代の日本にサティ・ブームを巻き起こした高橋悠治。そのきっかけとなった3枚のサティアルバムはいずれも名盤といわれます。日本コロムビアが独自に開発したORTマスタリング技術によりハイレゾ化を行い、初SACD化。音場・音質が鮮やかに向上しています。CD層も今回のマスタリング音源を使用しています。
高橋悠治(1938-)が最初にDENONレーベルでサティを録音したのは、サティの生誕110年にあたる1976年でした(DISC1)。収録作品はピアノ・ソロと初期&後期作品から選ばれ、掲題は付いていません。続いて3年後に2作目として1979年3月に録音されたのがDISC2で、この時はアルバム・タイトルとして「諧謔の時代より」が記され、第1作に続きピアノ・ソロ作品と、ヴァイオリンを伴う「右と左に見えるもの(眼鏡なしで)」を含め1912年から1915年という限られた期間の作品のみが収録されているのが特徴です。そして3作目が「四手のためのピアノ作品」とタイトルが付き同年11月と一部が翌1980年1月に収録されています。このアルバムではアラン・プラネスのピアノが加わった四手の作品がメインですが、アルバムの最後にはクラリネットとバスーンが加わった「風変わりな美女」が加えられました。クラリネットは今年(2025年)4月に亡くなった村井祐児と収録当時NHK交響楽団首席奏者の岡崎耕治という日本を代表する奏者が参加していることからも、当時のレーベルの意気込みが伝わってきます。尚、このDISC3では第1ピアノと第2ピアノが曲によって入れ替わっているのが興味深いです。
今回の解説書は初出時の各解説ではなく、2016年に市販CDで3枚組に編成された際に書き下ろされた、小沼純一氏による文章を再掲しました。サティの研究進行状況に準拠した曲名表示等を反映したもので、各アルバムの詳細や曲目解説、さらに各アルバムの特徴や意図に深く踏み込んだ文章は秀逸です。録音は既に当時の日本コロムビアにより確立されていたデジタル録音で行われており、当時としても優秀なS/N比や実体感のあるピアノの音色など、今聴いても技術力の高さに驚かされます。これら優秀音源を、最新のORT技術により高音質化を図り、SACD層では更なるニュアンスの深さの体現化を目指しました。
尚、今回高橋悠治による「ジョン・ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード他(TWSA1196)」を同時発売しますが、ケージもサティとのかかわりがあります。1963年ニューヨークでの「ヴェクサシオン」の演奏(世界で初めてサティの指定する840回の反復を行い、演奏は18時間に及んだ)は伝説となっており、またサティの「ソクラテス」(ケージによる2台ピアノ版編曲もあり)の再構築・オマージュとも言える「チープ・イミテーション」を作曲しています。
今回のORTマスタリングは、従来以上に間接音や倍音の豊かさ、個々の録音の特筆が把握できますので、その意味でも演奏の楽しみ方がより拡がる復刻となっています。'70年代のデジタル録音は当時の日本コロムビアには既にいくつもの経験とノウハウがあり、元々音質自体は良く、安定感がありますので、マスタリングにおいては従来以上に鮮やかな音質を心掛けました。これらの最新復刻により、蘇った名盤の評価が一層高まることを期待します。
※ 世界初SACD化。ステレオ録音。限定盤
※ 日本コロムビア所有のオリジナル・マスターより2025 年にハイレゾ・マスタリングを行いSACD化
※ マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(他ジャケットを解説書に掲載)
※ 解説:小沼 純一氏(2016年再発時のCOCQ-85298-300解説を転載)。解説書合計16ページ
※ マルチケース仕様。盤印刷面:緑色仕様
※ 一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープに起因します(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録)。ご了承ください。

ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード、
黛敏郎:プリペアド・ピアノと弦楽のための小品<特別収録> (2025年ORTマスタリング) (SACDハイブリッド)/高橋悠治
[TWSA1196 (1SACDハイブリッド) 2,970円(税込)] POS: 4549767360522
国内盤SACDハイブリッド
【収録曲】
1. ジョン・ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード
2. 黛 敏郎:プリペアド・ピアノと弦楽のための小品 <特別収録>
【演奏】
高橋悠治 (ピアノ)
植木三郎 (ヴァイオリン) (2)、 板橋 健 (ヴァイオリン) (2)、
江戸純子 (ヴィオラ) (2)、 矢島三雄 (チェロ) (2)
【録音】
1975年12月 (1)、1969年10月 (2)、 日本コロムビア第1スタジオ
【Original Recordings】
制作担当:川口義晴 (1)
録音担当:林 正夫 (1)
【原盤】
日本コロムビア
“プリペアド・ピアノ"の記念碑的楽曲の高橋悠治による演奏がここに初SACD化!
今回<特別収録>としてケージ作品に触発された黛敏郎の「プリペアド・ピアノと弦楽のための小品」(1957年初演)をカップリング。ORTマスタリングを用いたハイレゾ化による初SACD化!ジョン・ケージ研究に関しての第一人者である白石美雪氏による新規解説を掲載
20世紀を代表する現代音楽家ジョン・ケージ。彼の《プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード》をデジタル録音初期の1975年に高橋悠治は録音していました。今回は、アナログ録音時代の1969年に録音された黛敏郎の《プリペアド・ピアノと弦楽のための小品》をカップリング。日本コロムビアが独自に開発したORTマスタリング技術によりハイレゾ化(2を除く)を行い、初SACD化。音場・音質が鮮やかに向上しています。CD層も今回のマスタリング音源を使用しています。
ジョン・ケージは20世紀を代表する現代作曲家としてとりわけ実験音楽の分野で世界的影響を与え、日本においても聴衆のみならず同じ作曲家に強烈なインパクトを与えました。音楽の新たな可能性を拡げ、ケージにより音楽自体の定義もより広範囲になったと言えます。今回高音質で復刻を行った"プリペアド・ピアノ"の分野においてもピアノの弦に異物を挟むという発想自体がユニークかつ当時唯一であり、打楽器的な使い方は傾倒していたガムランからの影響も伺えますが、その手法により、新たな領域が増えたことは確かでしょう。"プリペアド・ピアノ"の手法に関しては今回<特別収録>としてカップリングの黛敏郎がいち早く作品に取り入れるなど、その後も武満徹をはじめ採用する日本の作曲家が出ています。尚、60分近くに及ぶ《プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード》の演奏自体は非常に高度で技術的にも困難ですが、既に'60年代から当時の若手演奏家や作曲家を中心に最先端の音楽を演奏する土壌は日本にあり(小澤征爾や若杉弘他)、ピアニストとしての最先鋒のひとりに高橋悠治がいました。
この時の録音時を振り返っての後日談として、録音を行うための準備がかなり大変だったとのこと。弦へのセッティングにかなりの時間と労力がかかり、若かったとは言え、疲弊の度合いはすさまじかったようです。演奏自体できるピアニストはかなり限定されますので、ここに残った音源自体非常に貴重なものです。曲としては多くのケージ作品の中でも繊細さと躍動感のレンジが幅広く、スケール感豊かな作品として非常に魅力的なのですが、元々録音自体が少ないこともあってこのアルバムはCD時代でも人気があり、何度か再発されてきました(最近では北村朋幹による新録もあり)。一部のファンにとってはかけがえのないこの録音は元々当時最先端のコロムビアによるデジタルで明晰に録られており、ピアノの細部まで捉えた優秀録音盤としても良く知られています。今回、ORT技術を用いバランスにも留意しながらこの名演・名録音のSACD化を行いました。これにより更なる曲の再発見に繋がることを期待します。尚、今回の解説はケージ研究の第一人者である白石美雪氏による新規解説を掲載しました(「ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー」(武蔵野美術大学出版局)が第20回吉田秀和賞受賞)。詳細な解説と、特に今回カップリングの黛作品の解説は資料が少ない作品でもありますので貴重です。尚、<特別収録>の「プリペアド・ピアノと弦楽のための小品」はデジタル化以前の1969年のアナログ録音で収録されておりましたので、ORTではなく従来のアナログ・テープからの最新復刻を行いました。
今回のORTマスタリング(1のケージ)は、従来以上に間接音や倍音の豊かさ、個々の録音の特筆が把握できますので、その意味でも演奏の楽しみ方がより拡がる復刻となっています(2の黛 敏郎は日本コロムビアが厳重に保管していたオリジナルのアナログ・マスターテープより新規でハイレゾ化を行ったマスターを使用)。'70年代のデジタル録音は当時の日本コロムビアには既にいくつもの経験とノウハウがあり、元々音質自体は良く、安定感がありますので、マスタリングにおいては従来以上に鮮やかな音質を心掛けました。これらの最新復刻により、蘇った名盤の評価が一層高まることを期待します。
※ 世界初SACD化。ステレオ録音。限定盤
※ 日本コロムビア所有のオリジナル・マスターより2025 年にハイレゾ・マスタリングを行いSACD化 (1)
※ 日本コロムビア所有のオリジナル・アナログ・マスターテープより2025年にリマスタリングを行いSACD化 (2)
※ マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)
※ 解説:白石 美雪氏(新規解説)。解説書合計8ページ
※ ジュエルケース仕様。盤印刷面:緑色仕様
※ 一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープに起因します(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録)。ご了承ください。
カテゴリ : タワーレコード オリジナル企画 タワー限定 ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2025年11月21日 12:00