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ボーンのヴィオラとマヒューラのチェロ目的で買いました。ハイティンクの実に丁寧な描写は他に追従を許さない境地だと思います。出すべきものの的確な提示、バランスの良さ、テンポの操作等。これを聴いて無能と言える人が信じられません。おおかた演奏の現場を知らないで書いているのだと思います。両ソリストとも実にていねいに主従を演じている。ボーンのふくよかなヴィオラは理想的。第3変奏のとぼけた表情も上手い。スコルダトゥーラが少し音程に影響し惜しい。純音楽的なシューマンの協奏曲で有名なマヒューラですが、ここでの語り口は非常にロマンティック。それは最後の場面、諦めの境地で終わるかと思いきや、一度現実への執着を見せながら死を迎える。なんとも人間的な表現に背筋が寒くなりました。こんな表現はフルニエでもロストロでも聴いたことがない、みごとな解釈だと思います。ハイティンクはクラリネットに「〜だとさ」と言わんばかりの表情で終わらせる。感動的な演奏でした。 これに続くヨッフムの演奏は劇的で手に汗握らされる。これはこれで凄い演奏ですが、ドン・キホーテの余韻が吹っ飛んでしまいました。別に聴けばよかった😅
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