まだ7〜10番までしか聴いてませんが、「千人」ベルリンフィルとの9番、10番(クック版)は超名演です。ベルティーニの様に曲自体に語らせる演奏ですが、随所にラトルの個性が光り、惹かれます。
特に9番の熱気と浄化を見事に調和させた演奏はラトルしか出来ないでしょう。「千人」では、ベルティーニの温かい靄に包まれて昇天する様な高揚感も素晴らしいのですが、ラトルはグイグイ天へ導いてくれる力を感じます。優劣はつけられませんが、こんなに内容の深いセットが手に入り到福の一刻を過ごしました、1〜6番を聴くのが今から楽しみです。