ピアノ・トリオの最高峰、キース・ジャレット・トリオ。トリオでは復帰後初の日本ツアーとなった2001年4月、伝説となっている上野・東京文化会館公演が8年のときを経て遂に銀盤化!1990年代後半に、難病で長らく演奏活動を中断していたキースにとって、このときの来日公演はトリオとしては実に5年ぶりとなるものでした。満員の聴衆の大きな期待が注がれる中で繰り広げられた伝説のパフォーマンスです!収録曲は、ジャズ・ファンにお馴染みのスタンダード・ナンバーがずらり。中でも「ストローリン」「イエスタデイズ」「スリーピン・ビー」の3曲は、キースにとって今回がCD初収録となります。さらに、最後に収められた「星影のステラ」は、渋谷オーチャード・ホール公演のサウンドチェック時の演奏。サウンドチェック時の演奏がCD化されるのは、キースにとって今回が初めてという貴重な音源です。
タワーレコード(2009/04/08)
One of the longest-lived jazz bands in history is the Keith Jarrett Trio, often referred to as Jarrett's Standards trio. Pianist Jarrett, bassist Gary Peacock, and drummer Jack DeJohnette have a musical empathy that can only emerge from a group with a 25-year history (or further since both Peacock and DeJohnette have played with pianist Bill Evans). YESTERDAYS finds the big three going to town on classic bebop ("Shaw'nuff") and classic balladry ("You've Changed", "Stella By Starlight"), proving once again that done-to-death standards can be given a new lease on life. Everyone is at the top of their game, especially Peacock, whose nimble bass gets a little more-than-usual space here.|
Rovi
キース・ジャレットの故障に続き、ゲイリー・ピーコックの不調が伝えられ、いったいこのトリオの音楽はどうなることかと心配でたまらなかった。しかし、その不安は突如の来日で払拭。われわれは、今もこの不滅のトリオの音楽を楽しんでいる。人の手仕事としての音楽の絶え間なく続くこの不思議な営みを、これほどまでに愛おしく、美しく感じさせてくれるジャズもそうはないだろう。このアルバムは、2001年キースの復帰を祝福するはつらつとした三人の演奏を収録、三人の安堵の声が交差するかのような、愛おしい記憶の記録。
intoxicate (C)押塚岳大
タワーレコード(vol.77(2008年12月20日発行号)掲載)
もう感動を通り越して至福感、高揚感に浸れる素晴らしい演奏です、96年の東京ライヴ盤と双璧の愛聴盤になりそうです。
ラストの「星影のステラ」に入っている彼らの肉声もチャーミングです。