北欧情緒あふれる名盤中の名盤だと思います。以前のラハティ交響楽団との録音も素晴らしかったですが、このミネソタ管弦楽団との演奏はさらに円熟と自信を備え、響きもより深くなっていると思います。個人的な話ですがヴァンスカのシベリウスは2009年に本拠地フィンランドはラハティで第4、5番を聴いておりまして、今でもよく覚えております。うわさ通りハーモニクスを抑えた透明感あふれ、それでいて強弱の振幅・スケールの大きいドラマティックな演奏ができる才能を持った指揮者だと思いました。現在最も望みうるシベリウスの名手だと思います。 ミネソタ管弦楽団について思い出したことですが、ミネソタ州を含む五大湖周辺は以前から北欧系の移民が多いそうで、ミネソタ管弦楽団の特徴もここに関係しているかと思います。