クラシック
CDアルバム

レスピーギ:ローマ三部作 [XRCD]

4.7

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在庫状況 について

フォーマット CDアルバム
発売日 2009年04月07日
国内/輸入 国内
レーベルJVC XRCD24、トスカニーニ・オリジナル・エディション
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 JMM24XR-01
SKU 4975769349911

構成数 : 1枚

【曲目】
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):
1. 交響詩「ローマの松」
2. 交響詩「ローマの噴水」
3. 交響詩「ローマの祭り」
【演奏】
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC 交響楽団
【録音】
1)1953年3月17日 2)1951年12月17日 3)1949年12月12日
 ニューヨーク、カーネギー・ホール
[モノラル]
オリジナル・プロデューサー:リチャード・モア
オリジナル・レコーディング・エンジニア:ルイス・レイトン
リマスタリング・エンジニア:杉本一家(JVC マスタリング・センター)
マスターテープ・トランスファー:アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ)

  1. 1.[CDアルバム]

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商品の紹介

『今回のXRCD化の最大の美点と成果は、モノクロの歴史的名画がカラーになって蘇った衝撃に似ているとでも言えばよいのか、まさに驚くべきものがある。今回のマスター・テープは従来のLP用のマスターではなく、さらに一世代さかのぼったオリジナルマスターに拠っているという。その原テープのクォリティの素晴らしさもさることながら、XRCD化により、トスカニーニ率いるNBC交響楽団が誇っていた、目も覚めるような色彩感と傑出したヴィルトゥオジティが空前の華やかさと繊細さをもって見事に蘇っており、聴き手はほとんどクラクラとするばかりの感動をもってトスカニーニの名演に釘付けにされてしまう。ことに衝撃的なのが、このNBC交響楽団がいかに名手ぞろいのヴィルトゥオーゾ・オーケストラであったかという事実の再認識であろう。テクニックそして音色はいうに及ばず、各パートあるいはセクション相互で重なり合う表現の味わいの豊かさと情報量の精密さには本当に驚かされるし、オーケストラ・サウンドがパノラマのように拡がっていく響きの奥行き感と空間性にも心打たれてしまう。その結果、トスカニーニの演奏が特徴としていた厳格な情熱の背後に、実に柔軟で、さらにふくよかですらあった指揮芸術の妙味と素顔が浮かび上がってきているのである。これは音質改善といつた次元などではなく、新しいトスカニーニの演奏と言いたくなるほど感動的である。』(諸石幸生、ライナーノーツより)
タワーレコード(2009/04/08)

没後50年記念リリースXRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディション[1]
これぞ録音の「世界遺産」――トスカニーニの「ローマ三部作」、XRCD24に登場。

 2007年10月、ついに待ちに待ったトスカニーニのXRCD24化が実現!RCA所蔵のオリジナル・モノラル・マスターテープ(76cm/30ips)を使用して最高の状態で復刻する「XRCD24 RCAgスカニーニ・オリジナル・エディションの第1回発売は、トスカニーニの数多い録音遺産の中でも最高の名演とされるレスピーギの「ローマ三部作」(1949年~1953年録音)とドヴォルザークの「新世界より」(1953年録音)が登場。
 1918年にトスカニーニが「ローマの噴水」を初めて指揮して以来、レスピーギとは深い友情で結ばれ、「ローマの松」アメリカ初演(1926年、ニューヨーク・フィル)、「ローマの祭り」世界初演(1929年、ニューヨーク・フィル)を手がけ、「ローマ三部作」はトスカニーニにとって重要なレパートリーとなった。そして、1949年から1953年にかけてNBC交響楽団と録音された「ローマ三部作」の録音こそが、トスカニーニ最高の名盤として不動の価値を獲得し、LP~CDとメディアは変遷しても一度もカタログからは消えたことがない。
 トスカニーニの「ローマ三部作」は、まず「祭り」が10インチ盤として単独で発売され、続いて1953年に「松」「噴水」の2曲のカップリングでLP化(LM-1768)。その後「祭り」は、1956年になってコダーイ「ハーリ・ヤーノシュ」組曲との組み合わせで再発売されている。「松」「噴水」の2曲は、1961年には、ステレオ機器の普及にともなって企画されたトスカニーニ最初の擬似ステレオ(Electronic Stereo)加工された復刻シリーズのライナップにも加えられている(LME-2409)。LP時代の1978年に日本企画で復刻された「偉大なる芸術トスカニーニの真髄」シリーズ中で「祭り」「松」「噴水」の3曲が1枚にまとめられるという画期的なカップリングが誕生し、以後1984年の「ハーフ・スピード・マスタリング」シリーズLP(イタリアRCA主導による新たな擬似ステレオ復刻)、翌1985年のトスカニーニの世界初のCD復刻に際しても同一カップリングで登場し、もちろん1990年の82枚組のCD全集にもこの形で含まれていた。
 以上のように多様なマスタリングによって発売されてきた経緯がある「ローマ三部作」だが、今回のXRCD24での復刻に当たっては、これまでのXRCD24の原則通り、最もオリジナルなアナログ・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢行している。それにより、リビングステレオ・シリーズでRCAの録音黄金時代を築き上げたリチャード・モアとルイス・レイトンの名コンビが捉えたトスカニーニ=NBC交響楽団の輝かしいサウンドが、前代未聞の明晰 さと色彩感を伴って瑞々しくよみがえっている。3曲とも名録音として知られるが、殊に1949年12月収録の「祭り」は、RCAによる最初期のテープ録音であることが信じ難いほどのクオリティである。 [コメント提供;BMGジャパン]
発売・販売元 提供資料(2009/04/08)

メンバーズレビュー

3件のレビューがあります
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生まれは1867年。マーラーの7歳年下、R.シュトラウスの3つ年下。偉大な作曲家らと同世代のトスカニーニは長生きしてくれたおかげで数多くの録音を残してくれました。今を生きる我々にとってはまさに時代の証人。極度の近視から楽譜を見ながら指揮ができないということで、何百とあるレパートリーの楽譜をすべて暗譜し、奏者らに対しても厳格、楽譜に厳しかったトスカニーニですが、そのリズム、パッション、カンタービレに満ち溢れ、鮮血迸るほど情熱的な音楽解釈は、今も並ぶ者なしの偉大な大指揮者です。多くの名盤があり、ヴェルディやプッチーニのオペラなど、私の大好きな演奏が多々ありますが、どれか一枚!と考えた時に真っ先に思い浮かぶのは、やはりこのレスピーギの交響詩3部作です。トスカニーニはレスピーギとも親交があり、中でもローマの祭りはトスカニーニが初演しました。そういった面からもこの3部作の録音が残ったのは本当に幸せなことで、ぜったに外せない一枚と言えるかと思います。演奏はどれも推進力に満ち溢れた生きたリズム、強靭なカンタービレに貫かれ、凄まじいほどの情熱が籠った大名演。中でもやはりローマの祭りはこれ以上のものは今後も出てこないだろうと思うほど凄まじいです。徹底的にしごかれているNBC響の全力を傾けた演奏!レスピーギの3部作を曖昧さのないこれほどのクオリティで演奏するのは、今のオケでも相当に難しいと思います。どのセクションも凄まじいのですが、中でも特にトランペット。トスカニーニにすべてを捧げているかのようなこの尋常ならざる吹きっぷりは筆舌に尽くしがたいです(特にローマの祭り!)。録音はモノラル録音ですが、バランスが良く(これはトスカニーニが作るオーケストラのサウンドバランス自体の良さも充分にあったのではないかと思います)とても聴きやすいです。ステレオ録音に慣れている方々も、しばらく聴いていれば耳が慣れて、充分にその音楽の素晴らしさを楽しめることでしょう。ちなみにyoutubeで検索すると、このコンビによるローマの松の動画がありました。トスカニーニがいかにしてローマの松を振っていたのか、NBC響がいかにしてこの作品を演奏していたのかを実際に見ることが出来ます。ご興味のある方々はぜひ!
2024/05/02 やまとさん
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人気の曲で、たくさんの録音が存在しますが、中でも好きなのが最も古い録音に属するトスカニーニの演奏。とことん鍛え上げたオーケストラから繰り広げられる強くて色彩豊かなサウンドはモノラル録音でありながら鮮烈で強靱。トスカニーニのパッションあふれるリズムも加わり聴く者圧倒する名演奏です。
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