このページの親玉ともいえるロジャー・トラウトマンを輩出し、それ以外にもオハイオ・プレイヤーズやデイトンなどのファンカーたちを生んできた肥沃なファンク名産地、オハイオ州。そんなオハイオのトレドから登場したのがこのウィンフリーだ。トークボックスを操る一方でソングライティングにも長けた彼は、2002年に“One On One”をキース・スウェットに提供し、2006年のソロ・デビュー作『My Diary』でも曲の良さが話題となった。
今回リリースを控えた2作目『Gotham City』ではいっそう曲調を多彩にし、ミニー・リパートン“Lovin' You”を引用した清涼な“La, La, La, La, La”、プリンスばりの美麗なスロウ、ザップ調のヘヴィー・ファンク、“One On One”のセルフ・カヴァーなど盛りだくさん。ドリームを意識した加工ヴォイスの曲もやるなど、トークボックス/ヴォコーダー/オートチューン/地声を曲調によって使い分けているのも意欲的だ。そして今回もとにかく良い曲が多い! 完成度の高い超スムースな名作だよ!