78年のバンド結成以来、ジョイ・ディヴィジョンと並んでニューウェイヴ史のダーク・サイドを開拓し、いまもゴシックやポスト・パンク勢へ多大な影響を与え続けているバウハウス。83年作『Burning From The Inside』を最後に解散し、一度は暗闇の彼方へと消えていった彼らが、このたび25年ぶりのスタジオ・アルバム『Go Away White』を完成させた。ライヴ音源『Gotham』でお馴染みの98年のNY公演を挿み、2005年の〈コーチェラ〉で奇跡の復活を遂げた不動の4人は、以降の活動のなかで書き溜めた曲たちを、カリフォルニアのスタジオにてわずか18日間でレコーディング。彼らのルーツであるグラム的でサイケデリックなポップのエッセンスを随所に散りばめ、得意の呪術的アレンジで〈21世紀型バウハウス流ロック〉を現世に見事召喚してるじゃないか! ピーター・マーフィーのネチッこいドラクル歌唱もモチロン健在! 本作がラスト・アルバムとの話だが、4人の高貴な吸血鬼たちは果たして本当にこのまま白い陽炎のように去り行くのだろうか!?
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