こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

NEWS & COLUMN ニュース/記事

第139回 ─ 映画「コントロール」から振り返る、ジョイ・ディヴィジョンの軌跡

ジョイ・ディヴィジョンをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ その1

連載
360°
公開
2008/03/27   14:00
更新
2008/03/27   18:07
ソース
『bounce』 297号(2008/3/25)
テキスト
文/冨田 明宏、村尾 泰郎、山西 絵美

DAVID BOWIE
『Low』
RCA(1977)
ジョイ・ディヴィジョンの前身となるバンド名の由来となった“Warszawa”を収録。パンク全盛期において、シンセを大胆に導入したここでの音響センスは、シーンに衝撃を与えた。ブライアン・イーノと作り上げた実験的なサウンドの向こうに広がるのは、ドラッグ中毒のリハビリでボウイが向き合った心の闇。本作がポスト・パンクに与えた影響は大きい。
(村尾)

THE KILLERS
『Sawdust』
Island 
ニュー・オーダー“Crystal”のプロモ・クリップに登場する架空のグループからバンド名を拝借したほど、生粋のチルドレンだ。映画「コントロール」では監督直々のオファーで、(本作にも収録されている)“Shadowplay”のカヴァーを提供。何でも、依頼を受けた日は嬉しすぎて眠れなかったんだとか!?
(冨田)

THROBBING GRISTLE
『D.O.A』
Mute(1978)
インダストリアルの始祖として悪名高い〈脈打つ男根〉のリーダー、ジェネシスP・オーリッジはイアンが生前に電話をかけた最後の相手だったとか。後にサイキックTVで“I.C. Water”をイアンに捧げていたりも。
(冨田)

FALL OUT BOY
『My Heart Will Always Be The B-Side To My Tongue』
Fuled By Ramen(2001)
太めのアイラインで影のある男を演出している(!?)ピート・ウェンツ君ですが、そのルーツはなんとJDにあった模様! なぜかって? 理由を知りたければ、エモい“Love Will Tear Us Apart”を聴かせてくれる本EPをいますぐチェック!
(山西)

MOBY
『I Like To Score』
Mute 
大のJD好きで知られる彼は、“New Dawn Fades”のカヴァーにて原曲を凌駕するほど鬱屈としたギターを披露……だけに飽き足らず、自身が主催したフェスでニュー・オーダーを招いていっしょに演奏。あっ、サムナーさんよりもウマイ……なんて指摘は厳禁です。
(山西)

THE VELVET UNDERGROUND
『White Light/White Heat』
Verve(1968)
メンバー共通のアイドルだったこともあり、本作収録の“Sister Ray”をカヴァーしていたジョイ・ディヴィジョン。同曲が持つパンキッシュな暴力性、そして何より、退廃の匂いはしっかりとJDにも受け継がれている。
(村尾)