DAVID BOWIE
『Low』 RCA(1977)
ジョイ・ディヴィジョンの前身となるバンド名の由来となった“Warszawa”を収録。パンク全盛期において、シンセを大胆に導入したここでの音響センスは、シーンに衝撃を与えた。ブライアン・イーノと作り上げた実験的なサウンドの向こうに広がるのは、ドラッグ中毒のリハビリでボウイが向き合った心の闇。本作がポスト・パンクに与えた影響は大きい。
(村尾)
THE KILLERS
『Sawdust』 Island
ニュー・オーダー“Crystal”のプロモ・クリップに登場する架空のグループからバンド名を拝借したほど、生粋のチルドレンだ。映画「コントロール」では監督直々のオファーで、(本作にも収録されている)“Shadowplay”のカヴァーを提供。何でも、依頼を受けた日は嬉しすぎて眠れなかったんだとか!?
(冨田)
THROBBING GRISTLE
『D.O.A』 Mute(1978)
インダストリアルの始祖として悪名高い〈脈打つ男根〉のリーダー、ジェネシスP・オーリッジはイアンが生前に電話をかけた最後の相手だったとか。後にサイキックTVで“I.C. Water”をイアンに捧げていたりも。
(冨田)
FALL OUT BOY
『My Heart Will Always Be The B-Side To My Tongue』 Fuled By Ramen(2001)
太めのアイラインで影のある男を演出している(!?)ピート・ウェンツ君ですが、そのルーツはなんとJDにあった模様! なぜかって? 理由を知りたければ、エモい“Love Will Tear Us Apart”を聴かせてくれる本EPをいますぐチェック!
(山西)
MOBY
『I Like To Score』 Mute
大のJD好きで知られる彼は、“New Dawn Fades”のカヴァーにて原曲を凌駕するほど鬱屈としたギターを披露……だけに飽き足らず、自身が主催したフェスでニュー・オーダーを招いていっしょに演奏。あっ、サムナーさんよりもウマイ……なんて指摘は厳禁です。
(山西)
THE VELVET UNDERGROUND
『White Light/White Heat』 Verve(1968)
メンバー共通のアイドルだったこともあり、本作収録の“Sister Ray”をカヴァーしていたジョイ・ディヴィジョン。同曲が持つパンキッシュな暴力性、そして何より、退廃の匂いはしっかりとJDにも受け継がれている。
(村尾)