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第85回 ─ J・ディラ、最高の音楽をありがとう!!

故郷・デトロイトに向けられ続けた眼差し

連載
360°
公開
2006/04/06   14:00
更新
2006/04/06   21:37
ソース
『bounce』 274号(2006/3/25)
テキスト
文/出嶌孝次

 スラム・ヴィレッジ脱退後もディラは制作に関わるなどしていたが、地元にシーンがなかった80年代末からがんばってきた仲間同士、縁切りなどありえなかったのだろう。そんな地縁の濃さは、アンプ・フィドラーやプラティナム・パイド・パイパーズ(ラップで参加)、ドゥウェレらクロスオーヴァー寄りの面々との間でも確認できる。古くはファット・キャットから最近のロウレス・エレメントまで、新人MC勢との積極的な交流も地元愛の強さゆえだろう。また、あまり語られないが、エミネムやプルーフを中心とするD12との関係も想像以上に深い。ディラは96年にプルーフを、98年にはビザールをプロデュースするなど、地下世界ではしっかり繋がっていたのだ。そのプルーフが自主リリースしたばかりのミックステープ・アルバム『Hand 2 Hand』は有名無名問わず地元アクトを集めたコンピ仕様盤だが、そこにも当然ディラの名前はある。


ミックステープ・アルバム『Hand 2 Hand』(Iron Fist)