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第85回 ─ J・ディラ、最高の音楽をありがとう!!

連載
360°
公開
2006/04/06   14:00
更新
2006/04/06   21:37
ソース
『bounce』 274号(2006/3/25)
テキスト
文/出嶌 孝次


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 去る2月10日、J・ディラ=ジェイ・ディー(本名ジェイムズ・ヤンシー)が膠原病による合併症で亡くなった。享年32歳。久々のアルバム『Donuts』のリリースから3日後のことだった……と無味乾燥に記しても、事の大きさは変わらない。90年代半ば、彗星のように現れた(ように思えた)彼は、テクノ的とも評された独特の音圧を備えたビートで否定的な意見も集めたが、徐々にその魔法を世に認めさせていった。ウマーやソウルクェリアンズの一員として暗躍した……けど、彼の功績はそれだけじゃない。そのすべてはここで紹介できないけど、言っておきたいのは〈メジャーでもアンダーグラウンドでも通用する才能〉なんて、本当はそういないってこと。そして、ディラにはその賞賛を捧げるべきってことだ。彼がこの世にいようがいまいが、彼のビートは愛され続けていくし、後に続く者が乗り越えるべき壁として君臨し続けるだろう。ご冥福をお祈りします。そして、ありがとう!!