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第10回 ─ 70'sフュージョン

70'sフュージョンはまさにネタの宝庫!!

連載
Discographic  
公開
2003/02/20   16:00
更新
2003/04/09   12:48
ソース
『bounce』 239号(2002/12/25)
テキスト
文/神代辰夫

 古くからヒップホップの〈ネタ〉として使われてきたフュージョンの名盤たち。が、その作品の多くはごくフツーにレコード・ショップに並んでいた、いわば定番アイテムばかりでした。つまり、DJ/トラックメイカーたちはお宝を血眼になって探してフュージョンに辿り着いたわけではなく、すぐそこにあった盤たちを使ってフレッシュなビートを作りだしたわけです。そんな彼らのアンテナにもっともキャッチされたのがボブ・ジェイムス。彼の“Nautilus”はゴーストフェイス・キラー、オニクスら、“Take Me To The Mardi Gras”はエリックB&ラキム、パブリック・エナミー、ランDMC、ビースティー・ボーイズなどなどに使われてきた大ネタ中の大ネタ。また、クルセイダーズもクイーン・ラティファ、ロスト・ボーイズなどが使用。2パックはジョー・サンプルの“In All My Wildest Dreams”を名曲“Dear Mama”のなかで使っていました。また、MUROはロイ・エアーズ、ハービー・ハンコックをネタに……と、ホント挙げていけばキリがないのです!!