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第13回 ─ スケッチブック片手にSKETCH SHOW!

SKETCH SHOWの青春をスケッチしよう!

連載
360°
公開
2002/10/01   17:00
更新
2002/10/03   22:57
ソース
『bounce』 236号(2002/9/25)
テキスト
文/川島健次

 今回のSKETCH SHOWのアルバムには細野晴臣、高橋幸宏の2人のベテランがちょっとルーツを振り返る(Return)ことで新生を思案する姿が見え隠れしている。たとえば“Flying George”はジョージ・ハリソンに対する、“Wilson”はブライアン・ウィルソンに対する二人の敬愛が、これまでにないほどはっきりと。“Wilson”で聴ける、〈教えてよ、ウィルソン/夢ばかり見てないで〉なんてフレーズには泣けてくる。サークル“Turn Down Day”のカヴァーなんてのも、そのフォーキーなテイストとタイトルに含まれた〈TURN〉という言葉が印象的。また“Gokigen ikaga 1,2,3”のミニマルでファンキーなリズムに耳を傾けた時、思い出すのが二人の出会い。学生時代に軽井沢のダンパでそれぞれのアマチュア・バンドが対バンしたのが始まりというが、その時、高橋のバンドが演奏していたのが、スライ&ザ・ファミリーストーン“Dance To The Music”(!)で、そこに細野は共通のセンスを感じたとか。以来ウン十年、2人はこの先にどんな風景を見ているのだろうか。