SKETCH3:シーンに革命を起こす(!?)未来の楽器を発明してください
画・高橋幸宏
細野「(高橋さんの絵を見て)何だ、これ。おもしろいなあ。〈イレーザーヘッド〉みたい(笑)」
──コレは脳に直結っていうか……。
高橋「そうそう。考えていることがそのまま音になればいいなぁって。口があって、そこから音が出る(笑)。すごくアナログなの。いや、一応配線があって、そこからデジタルで録れるようにもしよう(笑)」
──口からマイクで拾えるわけですね。
細野「幸宏が頭だったら、僕は心から音が出る感じかな」
──基本は同じなんだけれども、ロジカルに考える高橋さんが脳からで、細野さんが心から音が出ているっていうのがおもしろいですね。
高橋「逆だと思う人もいるかもね」
細野「2人に共通するのは楽器を書かなかったことだね(笑)」
──それは、演奏はしたくないってこと?
細野「そうだね。そのうちしたくなるんだろうけれど、いまはそうじゃない」
画・細野晴臣
高橋「新しい音楽を作るために、練習しなくちゃいけない楽器ってイヤですよね」
細野「そうだよね。そのとおりだ」
──細野さんのは幸せな感じで……。
高橋「そう。牛の天使がラッパを吹いている。いや、何だかわかんない(笑)」
細野「ネズミですね、これは(笑)」