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第13回 ─ スケッチブック片手にSKETCH SHOW!

第13回 ─ スケッチブック片手にSKETCH SHOW!(2)

連載
360°
公開
2002/10/01   17:00
更新
2002/10/03   22:57
ソース
『bounce』 236号(2002/9/25)
テキスト
文/小田晶房

SKETCH1:〈オーディオ・スポンジ〉ってどんなスポンジ?


細野「僕の中でスポンジは円いものだと思っていたけど、幸宏は違うみたいだな(笑)」

高橋「四角いと豆腐みたいになっちゃうね」

──スポンジが円い理由って……?

高橋「細野さんは丸顔なんですよ(笑)」

──それぞれの顔形になってますね(笑)。

細野「自画像になっているね」

──今回のタイトル『AUDIO SPONGE』って何を意味しているんですか?

細野「イギリスの音楽家/評論家のデヴィッド・トゥープの本の中に〈ヒューマン・オーディオ・スポンジ〉って言葉があって。何でも吸収していくような現代人を皮肉っているわけですけれど、それを使わせてもらった。僕らはそうやって音楽を吸収してきたし、実際、自分たちがそうだと思うからね」

──ただ、スポンジがまったく吸わない時期っていうのもあるわけですよね。

細野「何だろうな、いっぱいになっちゃうとスポンジって吸えないじゃないですか。絞り出すわけですよ。音楽家が作品を作るっていうのは、それを絞る行為だと思うね。ただ、今回はそれが同時だったかもしれないね」

高橋「うん。いろんなものから影響も受けたし、作りながらね」


画・細野晴臣


画・高橋幸宏