注目アイテム詳細

ショルティ~マーラー:交響曲第1~3番、ドホナーニ~メンデルスゾーン:交響曲全集、モントゥー~ラヴェル SACDハイブリッド タワレコ限定 2025年11月26日発売

ヴィンテージSACDコレクション

タワーレコード・オリジナル企画盤  UNIVERSAL x TOWER RECORDS
"ユニバーサル音源"復刻 SA-CDハイブリッド盤のシリーズ最新作
“VINTAGE SA-CD COLLECTION" 第41弾
一部世界初SA-CD化 新規マスタリング 演奏、音質ともに秀逸な超名盤3点
DEECA、旧PHILIPS音源 優秀録音盤(ステレオ録音)(盤面印刷:緑色仕様)

国内盤SACDハイブリッド


1.ショルティ&LSO他/マーラー:交響曲第1番「巨人」・第2番「復活」・第3番 (3枚組)
<ドホナーニ追悼企画>
2.ドホナーニ&VPO他/メンデルスゾーン:交響曲全集 他 (3枚組)
<ラヴェル&モントゥー生誕150年記念企画>
3.モントゥー&LSO他/ラヴェル:管弦楽作品集~ダフニスとクロエ、ボレロ他 (2枚組)
各税込 7,475円(1,2)、5,677円(3) 限定盤
新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープ(一部を除く)から高品位デジタル化後、
本国の専任エンジニアによる最新のマスタリングを行いました
各新規序文解説付。オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)

2025年11月26日(水)リリース予定
(発売日、仕様は変更になる可能性がございます)
企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:ユニバーサル ミュージック合同会社

2025年9月発売に続く最新のタワー企画盤『ヴィンテージSA-CDコレクション』の第41弾はDECCAとPHILIPSのそれぞれ名演奏・名録音の3点を発売いたします。ショルティのマーラーは以前当企画でシカゴ交響楽団との2種を2017年に復刻して以来のリリースで、今回はロンドン交響楽団との第1-3番を3枚組に集成しました。優秀録音盤としても知られた音源です。そして9月に95歳で亡くなったドホナーニの追悼企画としましてウィーン・フィルとの珠玉のメンデルスゾーン:交響曲全集を、さらにそれぞれ生誕150年となる2025年の記念の年に、「ダフニスとクロエ」の初演者でもあるモントゥーの歴史的録音を含む最晩年のラヴェル・アルバムを復刻します。尚、今回も序文解説は新規で作成し、オリジナルのジャケット・デザイン(一部を除く)を採用しました。各アートワークも含め、パッケージもお楽しみください。

アナログ録音時代(一部を除く)のユニバーサル音源のなかから、SA-CDで復刻するに相応しい演奏、かつ音質的にも優れた名盤を候補のなかからセレクトし世に問うシリーズとして、最新作をぜひお聴きください。粒立ちの良い高解像度の今回の音源は、従来以上に演奏を更に引き立ててくれます。当時の優秀録音盤でもあり、演奏含めの珠玉の録音です。今回もあらためて最新でハイレゾ化された本国のオリジナルのマスターを使用し従来以上の音質を目指しました。SA-CD化により更に素晴らしい響きを堪能ください。音質に関しては従来通り万全を期しており、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープを用いての最新の高品位デジタル化と本国エンジニアによるマスタリングを経て復刻を行っています。名盤に新たな息吹を吹き込むこの再発シリーズはパッケージとして現況での最上の音質復刻を目指しました。

<VINTAGE SA-CD Collectionとは>
高解像度、高音質であるSA-CDの特性を生かした、タワーレコード・オリジナルの企画です。2004年から続く「Vintageシリーズ」と同様、復刻に対するスタンスは従来通りで、極力初出時のオリジナル・ジャケット・デザインを採用し、また、あくまで音質にこだわり、現況での上質の音質を目指しました。それぞれの名盤の魅力をさらに引き出し、加えてこれまでと別の評価や魅力を加えるべく、今後も再創出をしていく所存です。ご期待ください。

<当シリーズの制作に関しまして>(デジタル録音である2.メンデルスゾーンの1,4,8を除く)
当シリーズでは制作するにあたり、原則的にかつてDGやDECCAに所属していた海外の専任エンジニアが、厳密に保管されている本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトで高品位のデジタル化を行い、基本的にマスターがマルチ・チャンネルの場合は2chにミキシングした上で、このシリーズ用に綿密な工程で時間をかけて新規でマスタリング作業を行いました。これらの制作過程には細心の注意が払われています。例えば、デジタル化を行うにあたって、オリジナル・アナログ・マスターテープに難があれば都度テープの物理的修復を行っている、といった点も含め、その後高品位のデジタルで取り込まれたマスター音源は、当時の録音エンジニアの意向を十分配慮した上で最適かつ最少のマスタリングを施して商品化されています。尚、DGとDECCA音源では本国のレーベルの方針によりそれぞれ制作過程が若干異なります。デジタル化やマスタリングの工程を含む復刻のプロセスそのものがここ数年進化してきたことにより、たとえ過去にSA-CD化された音源であっても新たな発見を我々にもたらしてくれるでしょう。最近のデジタル技術に関わる機材は常に進歩しており、より高品位で緻密な音源制作が可能になってきました。現在はオリジナルのアナログ・マスターを今だからこそ、より高音質で楽しむことができる環境があります。これまで通常CDの“ヴィンテージ・コレクション+plus"でもアナログ音源に関しましてはその都度、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープより192kHz/24bitでデジタル化した音源をCDマスターに使用してきましたが、このSA-CD企画ではさらに素晴らしい音で皆様にお届けすることが可能になりました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施しておりますので、従来盤の音質とは一線を画しています。
<仕様>
※<DECCA音源に関して>英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作(デジタル録音である2.メンデルスゾーンの1,4,8を除く)
※アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)、 ※通常パッケージ仕様、 ※盤印刷面:緑色仕様
*下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

マーラー

国内盤SACDハイブリッド


マーラー:交響曲第1番「巨人」・第2番「復活」・第3番(2025年リマスター) (SA-CDハイブリッド)
ヘザー・ハーパー、ヘレン・ワッツ、サー・ゲオルグ・ショルティ、ロンドン交響楽団、他
[PROC-2444/6 (3SA-CDハイブリッド)7,475円(税込)] POS: 4988031791080

【収録曲】グスタフ・マーラー:交響曲第1番「巨人」・第2番「復活」・第3番
<DISC1>
1. 交響曲 第2番 ハ短調 《復活》
<DISC2>
2. 交響曲 第3番 ニ短調 第1楽章-第5楽章
<DISC3>
2. 交響曲 第3番 ニ短調 第6楽章
3. 交響曲 第1番 ニ長調 《巨人》
【演奏】
ヘザー・ハーパー (ソプラノ) (1)、 ヘレン・ワッツ (アルト) (1,2)
アンブロジアン・オペラ・コーラス (合唱指揮:ジョン・マッカーシー) (2)
ワンズワース少年合唱団 (合唱指揮:ラッセル・バージェス) (2)
ロンドン交響合唱団 (合唱指揮:ジョン・オールディス) (1)
ジョン・ジョージアディス (ヴァイオリン・ソロ) (2)/ウィリアム・ラング (ポストホルン・ソロ) (2)
ロンドン交響楽団
サー・ゲオルグ・ショルティ (指揮)
【録音】
1964年1月17日-2月5日(3)、1966年5月21-26日(1)、1968年1月1-6日(2)
ロンドン、キングズウェイ・ホール
【Original Recordings】
Recording Producer: John Culshaw
Balance Engineer: Gordon Parry
【原盤】
Decca
【Remaster】
DSD Remastered by Classic Sound, 10/2025
英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作
【First LP Release】
SXL6113 (No.1) / SET325-6 (No.2) / SET385-6 (No.3)

ショルティ&LSOによる最初の記念碑的なマーラー録音!第1-3番の3曲を3枚に集成。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープより最新復刻。世界初SA-CD化!J.カルショーとG.パリーによるDECCA至高のアルバム!優秀録音盤
 
ショルティが英Deccaに収録した「リング」に匹敵すると言って良い全レコード史上の金字塔のひとつである一連のマーラー録音の中から、初期にロンドン交響楽団と録音を行った、交響曲第1番から第3番までの3曲を3枚に集成しました。ショルティはアナログ録音時代にまず第4番を1961年にロイヤル・コンセウトヘボウ管弦楽団と、第5-8番&「大地の歌」を'70年代にシカゴ交響楽団、第9番を1967年にロンドン交響楽団と収録し3つのオーケストラによるマーラー:交響曲全集を完成させていました(その後、デジタルでシカゴ交響楽団と第1-4番&第9番を収録しシカゴ交響楽団としての交響曲全集を完成)。第4番の録音の後、ロンドン交響楽団との録音は1964年の第1番からスタートし、1966年に第2番、そして前年の第9番を挟んで1968年に第3番の計4曲が残されました。これらの演奏はマーラー・ブームの前に収録された音源とは言え、ステレオ初期における重要な録音かつDeccaレーベルでの優秀録音としてリリース以来人気を博しています。当企画では2017年にシカゴ交響楽団との第5-7番の3枚組をSA-CDハイブリッド盤としてリリースしました(PROC2079)。また、同年翌月には第8番と「大地の歌」も復刻しています(PROC2105)。尚、今回の復刻ではジャケット・デザインに以前の第5-7番の際にも採用した英盤の3曲セット発売時のものを使用しました(各曲のオリジナル・ジャケット・デザインは解説書とトレイ下にカラーで掲載)。当時のデザインにも注目ください。
 後のシカゴ交響楽団との再録音と比較して初期のロンドン交響楽団とのこれらの音源は、早めのテンポや当時のショルティの一連の録音に通じる切れの鋭い指揮によりアグレッシヴな演奏となっているのも特徴のひとつですが、音質の優秀さでも認知が高い録音です。また、ハイレベルな技術が要求されるマーラーのスコアに対して、当時として完成度の高い演奏が行われているのも特筆すべき点でしょう。現在では伝説的となった管楽器を中心とした名手が揃ったロンドン交響楽団を、マーラーで起用した意図がわかる出来と言えます。マーラー初期のそれそれの作品が持つ魅力を鮮烈に記した各アルバムはその後多くの録音が出現した現代においても十分魅力的であり、むしろ高音質化された今回の最新復刻によって、ショルティと当時の制作陣が目指したスケールの大きなマーラー像がより説得力を持って我々の眼前に迫ってくる様は圧巻です。今回のリリースがこれらの録音のさらなる評価拡大に繋がることを期待します。

※ 限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音。世界初SA-CD化
※ 歌詞対訳付(1,2)
※ 2025年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※ オリジナル・ジャケット・デザインを使用(英盤3曲セット「7BB 173/177」)(ブックレット内に各単売時のジャケット・デザインもカラーで掲載)
※ マルチケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ 一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:木幡 一誠氏(新規序文解説)他、解説書合計20ページ

ショルティ
【参考画像】LP初出時のアートワーク

メンデルスゾーン

国内盤SACDハイブリッド


メンデルスゾーン:交響曲全集 他 (2025年リマスター) (SA-CDハイブリッド)
クリストフ・フォン・ドホナーニ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ソナ・ガザリアン、エディタ・グルベローヴァ、ヴェルナー・クレン、他
[PROC-2447/9 (3SA-CDハイブリッド)7,475円(税込)] POS: 4988031791097

【収録曲】フェリックス・メンデルスゾーン:交響曲全集 他
<DISC1>
1. 序曲《静かな海と楽しい航海》作品27
2. 交響曲 第1番 ハ短調 作品11
3. 交響曲 第5番 ニ短調 作品107 《宗教改革》
<DISC2>
4. 序曲《フィンガルの洞窟》(ヘブリディーズ諸島)作品26
5. 交響曲 第2番 変ロ長調 作品52 《讃歌》
<DISC3>
6. 劇付随音楽《アタリー》作品74 - 序曲、司祭の戦争行進曲
7. 交響曲 第3番 イ短調 作品56 《スコットランド》
8. 交響曲 第4番 イ長調 作品90 《イタリア》
【演奏】
ソナ・ガザリアン (ソプラノ )(5)、 エディタ・グルベローヴァ (ソプラノ) (5)、
ヴェルナー・クレン (テノール) (5)、 ヨーゼフ・ベック (オルガン) (5)
ウィーン国立歌劇場合唱団 (5)(合唱指揮:ノルベルト・バラッチュ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
クリストフ・フォン・ドホナーニ (指揮)
【録音】
1978年12月(1,4,8)、1976年6月(2,3)、11月(5)、9月(7)、1979年9月(6) ウィーン、ゾフィエンザール
【Original Recordings】
Recording Producer: Christopher Raeburn
Balance Engineers: James Lock (2,3,5,6), Colin Moorfoot (1,4,7,8)
【原盤】
Decca
【Remaster】
DSD Remastered by Classic Sound, 10/2025
英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープ(1,4,8を除く)からダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作
【First LP Release】
SXL6818 (No.1), D133D 2 (No.2), SXL6954 (No.3, Op.74), SXDL7500 (No.4, Op.26&27)

<<ドホナーニ追悼企画>>

ドホナーニ&ウィーン・フィルによる至高の名盤!DECCAによる著名な優秀録音盤。今回の発売のために本国のアナログ・マスターテープより最新復刻。世界初SA-CD化!

 2025年9月6日に95歳で亡くなったクリストフ・フォン・ドホナーニ(1929-2025)が40代後半から50代始めにかけてウィーン・フィルと収録したメンデルスゾーンの一連の作品の中から、交響曲全5曲と3曲の管弦楽曲を3枚に集成しました。1973年にウィーン・フィルとDeccaに録音をスタートさせて以来、デジタル録音以降も比較的まとまった録音を両者は行ってきましたが、このメンデルスゾーンの交響曲全集は代表的名盤として評価が高いアルバムです。また、現況で唯一のウィーン・フィルによるメンデルスゾーンの交響曲全集録音ということでも知られており、そのしなやかな演奏と、アナログ録音末期からデジタル録音最初期にかけての優秀録音ということでも魅力があり、これまで何度も再発が行われてきました。交響曲の録音はまず1976年6月に第1番と第5番が行われ、続いて11月に第2番、9月に第3番が収録された後、1978年12月にDECCAとしてはウィーン・フィルとの初のデジタル録音(当時は18bit/48kHzとの記録あり。発売は1979年1日1日のボスコフスキーとの「ニュー・イヤーコンサート」が先)として、第4番と2曲の序曲が録音されています。ドホナーニはクリーヴランド管弦楽団とかなりの録音をDecca他に収録しており名演も数多くありますが、ウィーン・フィルとの各音源も定評があり、代表的な録音と言えばこのメンデルスゾーンを第一に挙げるリスナーも多いと思われます。各曲の演奏は真摯な指揮とウィーン・フィルの伝統に根差した上での楽曲を重視した音楽作りがされており好感が持てる一方、第2番のソリストであるグルベローヴァを始めとした充実した声楽陣、そしていずれの曲も出来不出来の差が少なく演奏レヴェルが高い等、全体の水準が高いことも人気のある所以でしょう。今回、初SA-CD化音源として更なる音質のブラッシュアップを図りましたので、追悼企画での発売となりましたが、ドホナーニとウィーン・フィルの素晴らしさを再発見する機会のひとつとなることを願っています。尚、このアルバムの復刻は元々9月を予定していましたが、制作上の都合により延期となった関係で期せずして追悼企画としてのリリースとなったことをお知らせしておきます。

※ 限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音。世界初SA-CD化
※ 歌詞対訳付(5)
※ 2025年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープ(1,4,8を除く)からダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※ オリジナル・ジャケット・デザインを使用(一部)
※ マルチケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ 一部オリジナル・マスターに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:満津岡 信育氏(新規序文解説)他、解説書合計28ページ

ドホナーニ
【参考画像】LP初出時のアートワーク

モントゥー

国内盤SACDハイブリッド


ラヴェル:管弦楽作品集~ダフニスとクロエ、ボレロ 他(2025年リマスター) (SA-CDハイブリッド)
ピエール・モントゥー、ロンドン交響楽団、他
[PROC-2450/1 (2SA-CDハイブリッド)5,677円(税込)] POS: 4988031791103

【収録曲】モーリス・ラヴェル:管弦楽作品集~ダフニスとクロエ、ボレロ 他
<DISC1> Deeca音源
1. バレエ《ダフニスとクロエ》
2. スペイン狂詩曲
3. 亡き王女のためのパヴァーヌ
<DISC2> Philips音源
4. ボレロ
5. バレエ《マ・メール・ロワ》
6. ラ・ヴァルス
【演奏】
コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス合唱団 (合唱指揮:ダグラス・ロビンソン) (1)
ロンドン交響楽団
ピエール・モントゥー (指揮)
【録音】
1959年4月27-28日 (1)、1961年12月11-13日 (2,3)、ロンドン、キングズウェイ・ホール
1964年2月 ロンドン、ウェンブリー・タウン・ホール(4-6)
【Original Recordings】
Recording Producers: John Culshaw, Michael Bremner (1), Erik Smith (2,3), Vittorio Negri (4-6)
Balance Engineers: Alan Reeve (1), Kenneth Wilkinson (2,3), Vittorio Negri (4-6)
【原盤】
Decca(1-3)、Philips(4-6)
【Remaster】
DSD Remastered by Classic Sound, 10/2025
英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作
【First LP Release】
SXL2164 (1), SXL2312 (2,3), 835258 (4-6)

<<ラヴェル&モントゥー生誕150年記念企画>>
晩年のモントゥー&LSOがDECCA(DISC1)とPHILIPS(DISC2)に遺した重要なラヴェル録音!モントゥーが初演者である「ダフニスとクロエ」は世界初SA-CD化。今回の発売のために本国のアナログ・マスターテープより最新復刻。優秀録音盤

 「ダフニスとクロエ」の初演者であるモントゥーがジョン・カルショーの発案に応じて1959年にロンドン交響楽団と録音を行った記念碑的演奏が初SA-CD化!その後、1961年に収録された「スペイン狂詩曲」と「亡き王女のためのパヴァーヌ」を加えたDECCA音源3曲をDISC1に、そして結果としてモントゥー最後のセッション録音となった1964年2月収録のPHILIPSへの3曲をDISC2に配置し、モントゥー最晩年のラヴェル:管弦楽録音集を、両者同じく生誕150年となる2025年に最新復刻盤としてリリースします。ラヴェルとモントゥー、両者の強い結びつきによる歴史的録音を、新規で本国のアナログ・マスターテープよりDSD化された高音質でお楽しみいただけます。
 これらは同じ1875年に生を享け、フランスを代表する作曲家と指揮者として盟友関係にあったモーリス・ラヴェルとピエール・モントゥーの輝かしい成果を、最優秀のアナログ・ステレオ録音で収めた“世界遺産級"の名盤です。ラヴェルのようにオーケストレーションの極致を追求し、複雑なリズムと繊細な音のバランスを備えた作品には、オーケストラを内側から理解し、その意図を具現化できる指揮者が不可欠でした。その意味で、パリ音楽院でヴァイオリンとヴィオラを学び、オーケストラや弦楽四重奏団のヴィオラ奏者として約20年のキャリアを積み、内側から楽曲の構造を掴んだ上で指揮者となったモントゥーは、ラヴェルにとって作品紹介の最高の担い手でした。
 公式記録の中で、ラヴェルとモントゥーの芸術上の最初の交流は1908年1月11日、パリのサル・エラールでラヴェル臨席のもと、ジェローソ四重奏団のヴィオラ奏者として《弦楽四重奏曲》を演奏したときに始まります。翌1909年にラヴェルが「国民音楽協会」を脱会して「独立音楽協会」を立ち上げた際には、1910年4月20日の第1回演奏会でジェローソ四重奏団の一員としてカプレの七重奏曲を演奏し、1911年3月21日の同協会演奏会ではフローラン・シュミットのピアノ五重奏曲にヴィオラ奏者として参加するなど、ラヴェルへの賛意を旗幟鮮明に示しました。
 ふたりの協力関係の頂点は、1912年6月8日、パリ・シャトレ座におけるバレエ《ダフニスとクロエ》の初演でした。1911年、モントゥーはストラヴィンスキーの信頼を得てロシア・バレエ団の指揮者に抜擢され、《ペトルーシュカ》の初演を指揮しました。これが好評を博したため、モントゥーは翌シーズンからロシア・バレエ団の首席指揮者となり、1912年の《ダフニスとクロエ》の初演の指揮をとりました。
 ラヴェルとモントゥーの協力関係はその後も続き、1924年10月19日にはアムステルダムのコンセルトヘボウで《ツィガーヌ》の管弦楽版を初演(ソロはサミュエル・ドゥシュキン)し、1931年2月26日のパリ、サル・プレイエルでのパリ交響楽団「モーリス・ラヴェル・フェスティヴァル」ではラヴェルと分担で彼の作品を指揮、後半では《ダフニスとクロエ》全曲を披露しました。ラヴェルが1937年に脳疾患のため亡くなった後は、欧米でラヴェルの音楽を積極的に演奏し紹介に努め、戦前からレコード録音も行っていました。1950年代中頃にステレオ録音が実用化されると、ラヴェルのオーケストレーションの妙を忠実に捉えることができるようになり、英DECCAのプロデューサー、ジョン・カルショーは、かねて実現したいと考えていた初演者モントゥーによる《ダフニスとクロエ》全曲のステレオ録音を立案し、モントゥーがロンドンかウィーンのオーケストラを希望したことから、1959年に録音が実現しました。この演奏はバレエの舞台が思い浮かぶほど雰囲気豊かで詩情にあふれ、同時に生命力に満ちたリズムとシンフォニックな迫力も素晴らしく、この作品を語る上で欠くことのできない名盤として永遠の生命を誇っています。
 1961年録音の《スペイン狂詩曲》と《なき王女のためのパヴァーヌ》のプロデューサーは、大指揮者ハンス・シュミット=イッセルシュテットの子息、エリック・スミスでした。スミスもカルショー同様にモントゥーを敬愛し、夏季休暇にはモントゥーから指揮法を授けられるなど、親密な関係にありました。モントゥーはこの時、86歳でしたが、ロンドン交響楽団との長年の良好な関係から、25年間の更新オプション付き契約で首席指揮者に任命されました。これは首席指揮者就任後の最初の録音にあたります。
 1964年2月22日から26日にかけて、PHILIPSレーベルに録音された《ボレロ》《ラ・ヴァルス》《マ・メール・ロワ》の3曲は、結果的にモントゥーの最後の録音となったものです。《ボレロ》の演奏は、冒頭から弱すぎないピアニッシモとゆったりしたテンポが、現代の演奏解釈とは大きく異なり、作曲当時(1928年)の時代精神を今に伝えるものとなっています。本録音のプロデューサーは、指揮者であり音楽学者としても知られるヴィットリオ・ネグリでした。カルショーやスミスと同様に、ラヴェルと親交のあったモントゥーによる「同時代人としての演奏」を後世に遺そうとする使命感に駆られて臨んだ仕事だったのかも知れません。

※ 限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音。世界初SA-CD化(1)
※ 2025年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※ オリジナル・ジャケット・デザインを使用
※ スリムケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ 一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:板倉 重雄(新規序文解説)他、解説書合計12ページ

モントゥー
【参考画像】LP初出時のアートワーク