カスタマーズボイス一覧

MUSIC MAGAZINE 2020年3月号 /

通巻300号を記念した特集は総勢50組以上の国内ミュージシャン達が選ぶ「生涯の愛聴盤」集!石野卓球、小西康陽、佐藤良成(ハンバートハンバート)、田島貴男、堀込高樹、大友良英etc...気になるメンツだらけの、何度でも読み返せる永久保存的一冊。

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3号さんが書いたカスタマーズボイス

(全126件)

1981年6作目。本作よりプロデュースが細野晴臣単独ではなく、細野晴臣+YMOとなっている。テクノ+サイケデリックの造語をタイトルに冠し、ミニマルや現代音楽/実験音楽の要素を強め、また、おそらく世界初の自作サンプラーを使用した事でも有名。坂本龍一と高橋幸宏の共作となる「体操」のシュール感が◎。

1983年7作目のアルバム。前作『テクノデリック』発表後、1年間の活動休止期間中に活発化した各メンバーのソロ活動、主に邦楽/歌謡曲アーティストへの楽曲提供の影響が大きく、ポップなメロディと日本語詞を大胆に導入しオリコン1位を獲得した作品。ステージ用のド派手な衣装とテクノカット、メイクを抑えた3人が振り付きで歌い踊る、バンド史上空前の大ヒット曲「君に、胸キュン。」の衝撃たるや。

1986年リリース。1970〜1971年頃のイベント出演時のライブを編集した作品。大滝詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂という若き天才4人が揃った伝説的バンドの当時の空気感が伝わる非常に貴重な一枚。代表曲連発の選曲もナイスです。再発お願いします!

2ndアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイバー』が世界的に大ヒットし、国内外で怒涛の進撃を続けていたYMOが放った異色の企画ミニアルバム。小林克也、桑原茂一、伊武雅刀の3人によるラジオコント・ユニットのシュールなギャグと交互に楽曲が展開する意表を突いた仕上がりながら、アーチー・ベル&ドレルズのカバー「タイトゥン・アップ」などバンド凄まじくの強靭なビートが堪能できる傑作。

1979年制作の2ndアルバム。前作『イエロー・マジック・オーケストラ(US版)』が同時代のクラフトワークらと共に"テクノポップ"というジャンルとして熱狂的に迎え入れられ、アルバムタイトル曲や「ライディーン」「テクノポリス」等多数の代表的ヒット曲も生まれた一枚。全曲英語詞ながら東洋風オリエンタルな曲調や揃いの人民服風の衣装、ビートルズカバーも収録されるなどといった世界戦略が見事に功を奏した。

1981年リリース、企画ミニアルバム『増殖∞』を挟んでの4thアルバム。坂本龍一のソロ作『B-2 UNIT』の影響を色濃く受けており、細野晴臣の代表曲「Cue」など深い思索的歌詞と高い音楽性が結実した、ファンの間でも最高傑作の呼び声高い一枚。当時これがオリコン2位までランキングしたという事実に彼らの凄まじい人気ぶりが伺える。

1978年録音の1stアルバムを翌年アメリカ発売用に一部曲目を変更・再編集した、記念すべき世界デビュー盤。日本でのライブを目撃したA&Mレーベルのプロデューサー、トミー・リピューマの強力な後押しにより全米でのリリースが決定。細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏ーー。後の活躍はもはや説明不要な天才音楽家3人が生み出した、日本が誇る"元祖テクノ・ミュージック"の記念碑的一枚。

1973年、既に解散を決めていたバンドが高田渡の誘いをきっかけに渡米、レコーディングを敢行した事実上のラスト・アルバム。ハリウッドにて録音され、リトル・フィートのローウェル・ジョージが参加した他、たまたまスタジオに遊びに来た巨匠ヴァン・ダイク・パークスと意気投合し「さよならアメリカ、さよなら日本」を共作する等、各メンバーのその後の活動にとっても意義深い一枚となった。

1971年制作、最も評価の高い2ndアルバム。現在でも頻繁にCMなどで使用される細野晴臣の「風をあつめて」「夏なんです」や大滝詠一歌唱「抱きしめたい」など、代表曲多数収録。作詞のほとんどを手掛ける松本隆が提唱した架空の田園都市世界"風街"の情景、全てがパーフェクト。70年代に巻き起こった"日本語ロック論争"に終止符を打った意味でも音楽史的に重要な一枚。

1971年記念すべき1stアルバム。バッファロー・スプリングフィールドやモビー・グレープといった当時最先端のアメリカン・ロックを下敷きにしつつも、松本隆による全編日本語の歌詞の世界観はまさしく唯一無二のオリジナル。「日本のビートルズ」とも評される、大滝詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂の4人の天才が奇跡的に集まった伝説バンドの音楽史に残る大名盤、通称『ゆでめん』ジャケ。

2018年1月に永眠したラッパー、ECDの追悼特集。80年代初頭のハードコアシーンから登場し、日本語ラップ黎明期を盛り上げつつも波乱万丈で壮絶な人生を送った"言葉で戦うラッパー"ECDの長い長い歩みを確認できる。ゼロ〜テン年代東京のインディーズ・シーンを語る上でも欠かせない存在です。合掌。

トム・ヨーク制作の映画『サスペリア』サウンドトラック発売を記念して、ミュージシャンにより制作された映画音楽を特集した号。2010年代の作品を中心に、過去の名作までを網羅した選盤企画まで読み応えたっぷり。5年、10年後にまた読み返した時に新たな発見がありそうな一冊。

サブスクリプションが主流の現代において、むしろ発見が難しく見過ごされがちな「90年代J-POP」の世界を、独自のシティ・ポップ観点で編集した、音楽ファンのための音楽ファンによる、しかも日本人にしか作り得ないであろう唯一無二のガイドブック。レコード/カセットの時代からCD/MDへ、そしてネット配信の時代へーー。その隙間に咲いた徒花に光を当てた愛に溢れた音楽本。

2013年に発売され、コアな音楽ファンを唸らせたカルト的音楽ガイドブック『obscure sound 桃源郷的音盤640選』が大幅加筆修正され再発売。解説通りに"クラブミュージックを通過した耳で拾い上げるアンビエント/環境音楽やニューエイジ、辺境ジャズに電子音楽etc"。ジャンルや体系という視点を敢えて外す事で新しく"発見"される音楽たちに、新鮮な感動を覚える一冊。

音楽とレコードが好きなら当然、毎年ゲットしておくべき日記手帳ですね。本秀康さんのかわいい絵とともに、世界のミュージシャン達の誕生日やロック史まで覚えちゃう便利な一冊。毎日のお供に。同じく音楽好きなお友達へのプレゼントにも、是非。

ピチカート・ファイブ時代から解散を経て2008年までの、小西康陽氏による言葉の仕事集。音楽レビューに映画コラム、対談、インタビュー、日記etc...。膨大な音楽と映画の知識に圧倒されつつも、独特の淡々とした語り口が何とも味わい深く、読めば読むほどタメになる一冊。オススメ。

PIZZICATO ONEこと小西康陽氏の過去30年以上に及ぶ音楽仕事から厳選された5枚組限定BOX!作詞、作曲、編曲、プロデュースにリミックス仕事までーー。長年の多岐に渡る膨大なお仕事から本人監修の元に編集された音楽たち。全てに本人の解説付き。ファン歓喜のレア曲も多数、文字通りに究極の永久保存盤ベスト。

PIZZICATO ONEこと小西康陽氏によるコラム、レビュー、インタビューや日記など27年分の執筆仕事から厳選された言葉の数々。DJ業を続けながら全国を移動し、レコードを買い、音楽を作り、映画を観て、また次の音楽が流れる場所へーー。氏の訥々とした語り口と言葉で紡がれる、日々のあれこれ雑感がひたすら心地よい一冊。

音楽ライター兼現役のレコードショップスタッフとして、文字通り公私に渡り音楽漬けの生活を送り続ける著者の半自伝的著書。初期のSAKEROCKや星野源、ceroに坂本慎太郎といった素晴らしいミュージシャン達との出会いなど、音楽に愛し愛された波乱万丈の日々にギュッと胸が熱くなります。

2018年にMUSIC MAGAZINE誌にて掲載されたシティ・ポップ大特集を元にさらに大幅な加筆修正を施した全音楽ファン必読の一冊。1973年〜1999年までの各10年代毎に選盤、そして2000年代からの新たなシティ・ポップの定義を試みるコラムなど、日本のポピュラー音楽史を語る上でも重要な視点となる一冊。

「ポップ・カルチャーとは一体何であるのか」ーーー。雑誌TV Bros誌上にて1985年から、2012年に急逝されるまで25年間続いた川勝正幸氏のコラム連載。その文字通り膨大な量の中から厳選された傑作集。映画、音楽、ドラマや本など多様なジャンルを軽々と横断しながら、氏独自の審美眼に貫かれた"ポップ"なるものへの愛が伝わる、全サブカルチャー好き必携の書。

大滝詠一、角松敏生、加藤和彦、大貫憲章、伊藤政則、浦沢直樹にいしかわじゅん、箭内道彦に向井秀徳、友部正人に杉作J太朗、曽我部恵一に信藤三雄にしまおまほetc...音楽界のみならず多様なジャンルの一癖もニ癖もある執筆陣による「無人島に持っていくならこの一枚」。面白くない訳がありません。おヒマな時に適当なページからパラパラ読み飛ばすだけでも楽しい一冊。

22歳の若さで立ち上げたインディペンデント・レーベル"カクバリズム"がSAKEROCKや星野源、キセルにYOUR SONG IS GOOD、スカートといった豊かな個性と才能溢れる面々を抱える、日本を代表する音楽レーベルへと成長するまでの15年、社長の角張渉氏の汗と涙と笑いにあふれた日々を綴った、全音楽ファン必読の一冊。音楽とは、そしてそれを仕事にするとはどういう事か。深く考えさせられます。

解散から19年を経た今もなお語り継がれるカリスマ音楽ユニット、ピチカート・ファイブの限定7インチ・ボックス発売を記念した特集。現役の人気DJでもある小西康陽氏、そしてボーカル野宮真貴の最新インタビューや、曽我部恵一、スカート澤部渡らゆかりのアーティスト達による選盤企画など豪華内容。第二特集の「ラテン/カリブ音楽ベスト100枚」も必読!

国内のみならず海外でも絶賛された最新アルバム『Mellow Waves』その驚異のライブ映像をパッケージしたBlu-ray作品、さらに名作4th『POINT』リマスター盤発売と衰える事を知らない創作活動を続けるコーネリアスa.k.a.小山田圭吾大特集。あまり語られる機会のなかったギタリストとしての評価他、独自の切り口が読み応えあります。第二特集の「エレクトロニック・ミュージック100枚」選盤も◎。

創刊50周年を記念して、同じくデビューから50周年の記念イヤーとなった御大・細野晴臣さん大特集号!自分にとってはもはや「音楽の神様」ともいえる存在の細野さんが、これまでの活動をじっくり語るインタビューは必読。さらに、創刊50周年第二特集の「邦楽50年の100枚」選盤や、付録別冊の「復刻創刊号」までてんこ盛りでたっぷりお腹いっぱいになる一冊、いや2冊!

毎月欠かさずチェックしているミューマガの中でもやはりこの「年間ベスト」が発表される新年号は永久保存版ですね。購入して何度も何度も、折に触れ読み返す事になる資料的にもマストな一冊。年ごとに遡っていくと当時には気が付かなかった/見落としていた新鮮な発見があったりもするので、こういうのはやっぱり電子書籍じゃなくしっかり手元に残しておきたいですね。

第一期サニーデイ・サービスの解散後のソロ活動と同時期にスタートさせた曽我部恵一の音楽レーベル、ローズレコーズ設立から15年を記念した大特集。これまでの彼の歩みをインタビューで掘り下げると共に、サニーデイから曽我部恵一BAND、ソロ作品と詳細なディスコグラフィーが掲載されているのもファンには嬉しい一冊。買いです。

通巻300号を記念した特集は総勢50組以上の国内ミュージシャン達が選ぶ「生涯の愛聴盤」集!石野卓球、小西康陽、佐藤良成(ハンバートハンバート)、田島貴男、堀込高樹、大友良英etc...気になるメンツだらけの、何度でも読み返せる永久保存的一冊。

表紙巻頭特集は2016年『幸福』以来4年ぶりとなるアルバム『操』をリリースする岡村靖幸!詳細なこれまでのアルバム・ディスコグラフィーに、曽我部恵一、七尾旅人、小山田圭吾といった豪華ミュージシャン達が選ぶ「岡村靖幸・私の1曲」まで見応えたっぷり。

前作『COLORS』で再びポップ・ミュージックの最前線へ颯爽と帰ってきたベックがその勢いのままドロップした最新アルバム。80年代シティ・ポップ盤のようなお洒落センス爆発の日本語タイトル入りジャケット。独特の浮遊感あふれるシンセ音が飛び交うレトロフューチャーなベック・ワールド。プリンス亡き後、ポップスの未来を更新し続けるのはやはり彼しかいないでしょう。

Odelay

Beck

5:

★★★★★

メジャーデビューシングル「Looser」たった一曲だけで世界のトップシーンへ躍り出た若き才能が、いよいよその怪物的音楽センスを全開にして挑んだ2ndアルバム。古今東西のあらゆる音楽を等価にサンプリング・ソースとして料理する手腕、独特の言語センスが光るラップ。ガラクタの山からまだ誰も見た事のない現代アート作品を組み上げた驚異のヒップホップ・アルバム。グラミー受賞。

当時ずっと欲しかった憧れの©︎マークTシャツ。しかも北山正和デザインの最新バージョン。タワレコ・カラーリングのちょっとびっくりしちゃうド派手さも実際に着てみると意外にフィットしちゃうのかも。夏に向けて今のうちに一枚購入しちゃう。かも。

アーティストオリジナルの「SDP」柄は色違いで何枚も持ってますが、この「RAP」柄は公式でも販売されていないし、後々レアものになるかもしれませんね。何色かまとめてゲットしておきたい一着ではないでしょうか。

川辺ヒロシの古今東西あらゆるサンプリング・ソースから厳選されたトラック、渡辺俊美の情熱的なギターとヴォーカル、そしてBikkeの優しく時にはドライに語りかけるポエトリー・ラップ。三者三様の個性が三位一体となって放たれる唯一無二の音楽。前作『TRIPLE BARREL』で既に完璧にオリジナルだった彼らが更に進化発展を遂げた超傑作メジャー2nd。いまだ世界に類を見ないJ-HIPHOPの異色作。

スチャダラパーのこんなTシャツが出ていたの知らなかったです。アーティスト公式では販売してないのでなかなかレアな一品ですね。サイズもちょうど残ってるみたいなので買っちゃいます。ありがとうございます。

今ではほぼ入手不可能な、メジャーデビュー前の兄弟キリンジによる貴重な傑作ミニアルバム2枚を一つにパッケージしたお得盤。後の1stアルバムに収録の「風を撃て」別ver.や、アルバム未収録「水色のアジサイの上」「茜色したあの空は」「水とテクノクラート」「休日ダイヤ」、さらに隠しトラックで後に「癇癪と色気」として再録音される「好きさと放ってすぐに」まで全てが必聴。最初から天才の兄弟にひたすら感嘆。

スチャダラパー1995年の傑作。ボビー・ハッチャーソンのチル名曲「Montara」をサンプリングした代表作「サマージャム'95」は言わずもがな、オールドスクールなヒップホップマナー/ヒップホップ愛を爆発させた一枚。スチャダラパーにしか出来ない、笑いも怒りも脱力も哀しみもオモロも真面目も全てが程よく良い湯加減で配置された日本語ラップの最強盤。

グラミー受賞の大傑作「オディレイ」でその才能を爆発させたベックが、その世界観をさらに進化・深化させ完成させた、狂乱狂騒、享楽にあふれたポップ一大絵巻。前作までの偏執的なサンプリング/編集の嵐を生楽器演奏とエレクトロ・ビートの融合に置き換え、古今東西のポップスター達が憑依したかのような、ジャンクで猥雑なポップスをこれでもかと連発。これぞ唯一無二の音楽。

1965年製作、カルト映画ファンなら知らぬ者のいない怪作。原題は「死者たちの乱交」。ストーリーはあるようでない、ほとんどひたすら半裸の死霊たちがゆらゆらと踊り続ける盆踊り映像が全編にわたって繰り広げられるという、ある種のドラッグ・ムービーのような内容。観賞後には間違いなく脳の一部が溶けているバッドトリップ必至の一作。

映画ファンにとってはもはや現人神のような偉才監督アレハンドロ・ホドロフスキーによる1971年の代表作。全身黒ずくめのガンマン、エル・トポの壮絶で壮大な人生叙事詩。難解で破天荒、滑稽でクールで不条理。まるで黙示録か聖書の一説のように示唆的な物語は一度見ただけじゃ理解不能。まさしく天才の所業。

クエンティン・タランティーノ「デスプルーフ」、ロバート・ロドリゲス「プラネットテラー」の短編2本立てに、ロブ・ゾンビ、エドガー・ライト、イーライ・ロスが参加した架空の映画予告編集までがセットになった、映画ファン狂喜乱舞のエクスプロイテーション娯楽作品。短編ながら、強烈な落ちまでスリル満点ノンストップに進む展開の妙に唸らされるデスプルーフ最高です。

天才テリー・ギリアムのSFディストピア譚大傑作。「時計仕掛けのオレンジ」や、後の「12モンキーズ」などにも通じる、行き過ぎた管理社会への警告的ストーリー。ラストの主人公の幸福そうな表情にゾッとしつつ、夢のような古き良き時代を回顧するテーマソング「Brasil」に打ちのめされる。

1989年製作。ロシアSF映画のカルト的名作であり、映画ファンの間では「2001年宇宙の旅」にも負けない程の人気作品。たぶん。淡々と絶妙なテンポでゆるゆると進み時には戻るストーリー。言語もわからず、疎通出来ているのかいないのかも全く謎なままの宇宙人2人との交流が、見続けていくうちに不思議と愛着が湧き最後には離れがたい感動を呼び起こす。ような。

「カルネ」「カノン」で世界に衝撃を与えた異才監督ギャスパー・ノエの不条理劇リバース映画。当時絶世の美女と謳われたモニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルが演じる美しい夫婦が遭遇する、余りにも不条理な悲劇。衝撃的な結末からスタートし、幸福感にあふれる物語の始まりへと逆行する構成が狂おしい程に見事なリバース・ムービーの大傑作。

人間vsコンピューターvs宇宙。天才スタンリー・キューブリックが描いた映画史に残る不朽の名作。1968年製作とは思えない未来的な映像美。クラシック音楽に乗せて描かれる宇宙の風景。人類/サルの誕生から現代まで進み、さらにその先の未来/終末までをも予言してみせるような示唆的なストーリーは、何度見返しても新しい発見がある。

ひたすら反復するフィリップ・グラスのミニマル音楽に乗せて淡々と映し出される、世界各地の様々な風景映像。高層ビル群から森林、田園風景に電子機器の基盤までをシームレスに繋いでいく美しい映像詩。宇宙の始まりか、はたまた世界の終わりを語る黙示録のようにも感じさせられる、カルト映画の大名作。ポワカッツィ、ナコイカッツィと続く続編も必見。

旧ユーゴスラビア出身の鬼才監督エミール・クストリッツァによる、自身の半自伝的な大傑作。カンヌ映画祭パルムドール受賞。自国の悲惨な歴史を寓話風に見せつつ、その中で生きる人間たちのたくましさを躍動するバルカン音楽に乗せて、猥雑に美しくノンストップで描き切った圧巻の170分。何度でも見返したくなる感涙のラストシーン、生涯の一本です。

数学SFスリラー「π(パイ)」で名を馳せた鬼才ダーレン・アロノフスキーの傑作。多様な登場人物たちがドラッグ禍によりそれぞれの地獄へと落ちていく。陰鬱なストーリーながら圧倒的な映像美。大人になった美少女ジェニファー・コネリーが悲惨な役柄に果敢に挑戦する姿に涙。

ジェイク・ギレンホールの、空虚な中に静かな怒りと悲しみと狂気を滲ませる、特徴的なギョロリとした目。そのキャラクター性が見事にマッチしたSFサスペンス作品。世界の終わりへと向かうカウント・ダウン、その「謎」の向こう側へ辿り着くラストに衝撃。

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