2017年の『カラーズ』から2年、通算14作目となる待望の新作『ハイパースペース』堂々の完成!
1979年に登場したアーケード・ゲーム初期の名作、ATARI社「Asteroids」に実装されていた"Hyperspace"モード(日本語ではワープモード)にインスピレーションを得たと言われるこの新作は、デビューから26年を経て今尚進化し続けるベックの音楽を象徴する作品である。
ファレル・プロデュースの先行ヒット「ソウ・ライトニング」収録!あの大物アーティストが参加!
限定カラーLP(180g重量盤シルヴァー・ヴァイナル)
1994年発表のシングル「ルーザー」でブレイク以来、ジャンルを横断する独自の音楽性で絶大な支持を集め、グラミー賞を7度受賞している現代音楽界のカリスマ・アーティスト、ベック。自身のSNSで、1980年代に人気を誇った日本車=トヨタ・セリカやレトロなカタカナ・ロゴが登場する"日本オリエンテッド"なジャケット・アートワークを発表し話題となっていた新作『ハイパースペース』は、2017年にリリースされ2019年行われた第61回グラミー賞で「最優秀オルタナティヴ・アルバム賞」と「最優秀アルバム技術賞(ノン・クラシカル部門)」の2つを受賞した前作『カラーズ』以来となる通算14作目のオリジナル・アルバム。
先行シングルとして2019年春にリリースされた「ソウ・ライトニング」やニュー・シングル「アンイヴェントフル・デイズ」を始め、アルバム本編中7曲をファレル・ウィリアムズが共作&共同プロデュースを担当していることが本作の特徴。その他、長年に渡ってベックの作品を支えているおなじみのアーティスト、ジェイソン・フォークナー、スモーキー・ホーメル、ロジャー・マニングJrらが参加している他、「シー・スルー」ではグレッグ・カースティン、「スター」ではポール・エプワースが共作&共同プロデュースを担当。アルバム・タイトル曲の「ハイパースペース」ではゲスト・ボーカルにテレル・ハインズを迎え、「ダイ・ウェイティング」ではコールM.G.Nが共作&共同プロデュースの上、スカイ・フェレイラがバッキング・ヴォーカルを務めている。
そして何といっても「ストラトスフィア」にはコールドプレイのクリス・マーティンが参加していることも大きな話題となりそうだ。
発売・販売元 提供資料(2019/10/21)
大半の曲にファレル・ウィリアムズが絡んだ14作目。これが幻想的なハーモニーを備えたシンセウェイヴで全体が統一されていて、レトロなエレクトロニック感や声の加工にSF風味こそあれ、強く印象に残るのはコーラスの織り成す人間味だったりする。従来のベック感ともファレル感とも少し異なる、このコラボならではの仕上がりと言えそうだ。ポール・エプワースやグレッグ・カースティン、コールドプレイのクリスも参加。
bounce (C)狛犬
タワーレコード(vol.433(2019年11月25日発行号)掲載)