カスタマーズボイス一覧

マイ・フェイバリット・シングス / Eric Alexander Quartet

今はなきJAZZ雑誌『スイング・ジャーナル』の人気投票で選ばれた名曲をエリックが吹くというだけあり選曲は抜群です。その中でもジョン・コルトレーンで有名な曲がある程度収録されてるのは彼の志向でしょう。④⑤⑧に顕著ですが彼の魅力である男性的で聴き手を包み込むような太いテナーでハードバップを次々と繰り出してくる様は快感です。クラシックになってほしい1枚。

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クマクマさんが書いたカスタマーズボイス

(全164件)

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルが奇跡的に残してくれた超名盤。5番と6番が世間的な評価が高いが個人的には断然4番。子供の頃にブラウン管から見た赤の広場でのソ連軍の軍事パレードを思わせる厳しさ。凍てつくロシアの風土をそのまま表したかのような弦の響きに感情を支配する金管の咆哮。社会主義国家が作り上げた美の結晶!!

カルロス・クライバーの録音=その曲のベスト演奏にならないなようにアラを探そうと聴いていたが完膚なきまでに打ちのめされた学生時代が懐かしい。3番ももちろん良いんだがやはり「未完成」冒頭の弦の刻みだけで背中からゾクゾクさせられる。音楽を聴いていてそんなこと滅多にあるもんじゃない。生涯の愛聴盤。

マーラーの5番にやられて続け様に購入したプレートル&ウィーン響のマーラー6番。基本的には5番と同じ方向性なのでどちらか気に入ったらもう片割れも購入必須。レーベルコメントにもあるが非常に肉付きの良いマーラーだが贅肉の一歩手前。アカデミックよりは官能的。ヴァイとブリックのプレートルはどれも一聴の価値がある。

マーラー演奏はバーンスタインのような燃焼系か音楽をクールに分析して提示する型かどちらかと昔音楽雑誌で読んだことがあるがこれは燃焼系。しかも極上!!プレートルは昔の録音も好演奏が多いがこのウィーン響との録音は半端じゃない爆演で聴きての好みによって評価が全然違うと思う。好き嫌いに関わらず一度体験しても損はないでしょう。個人的には大好き。

ショパンのピアノ協奏曲は本盤とアルゲリッチ、ブレハッチが愛聴盤なんだが他二つがピアニストが主役だとするとツィメルマンの本作はオーケストラも含めた一体感が売り。オーケストラの躍動感は他二つより遥かに上でドラマチックなオーケストラレイションを楽しみたいならコレがベストでしょうね。

普通メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲はチャイコフスキーの協奏曲とセットですがブラームスと掛け合わせるところはやはりハーンは普通じゃない。女性演奏家の美音系は音の芯を犠牲にしている場合をチラホラ見かけますがヒラリー・ハーンは場合によっては男性以上に力強い芯のある演奏を聴かせてくれます。メンデルスゾーンの中でも積極的に勧めたくなる名盤。

個人的にフルトヴェングラーよりトスカニーニ派なんですがステレオ期前の録音がほとんどで音質は我慢するしかないと思っていた時にこのXRCDの新世界を聴いた時は衝撃的だった。正しく剛演と言いたくなるほどの凄みを感じる音質。直情的で一気にリスナーな感性を鷲掴みにする。コレを聴いてからXRCDを買い漁りました。トスカニーニ好きは是非!!

一昔前に「オー人事オー人事」のフレーズで有名なCMに使われてたせいか今でも聴くとその映像がフラッシュバックする。数多くの演奏があるが曲のドラマチックさと美音。聴きての感情を揺さぶるダイナミックさを考えるとこのカラヤン盤を超えるものはパッと思いつくことができない。この二つの名曲の定番中の定番。

幼少の頃に「アルルの女組曲」に出会い音楽にのめり込んだせいか大人になってから色々な演奏を買い集めましたが行き着く所はやはりこのクリュイタンスの名盤。特に木管金管の響きがどこか哀愁を感じさせて懐かしい雰囲気を演出してくれます。「カルメン」含めて不朽の名演でしょう。

ハイティンクの演奏は良くも悪くもニュートラルというか大きな個性は感じないものの曲の素の演奏を楽しむことが出来る指揮者。このラヴェルの管弦楽曲集はラヴェルの代表曲をある程度知るにはうってつけのセット。ボストン響の安定感のある演奏含めてオススメです。

ブラームスハンガリー舞曲集の名盤。というかコレ以外売っているものをあんまり見たことがない。アバド&ウィーンフィルとの録音はソツがなく素直にこの曲の面白さを感じることが出来ます。コレに代わる定番演奏は今後出てくるのだろうか?と思いたくなるほどの安定感。

クラシック好きあるあるだと思いますがブラームスの交響曲全集ってボリューム&値段の手頃さ、曲の良さ、録音の多さからやたら買ってしまいませんか?数あるブラームスの全集の中でもヤンソンスは買う価値ある全集です。柔らかくハリのある美音に彩られた安定感のある演奏。お手本のようなブラームス演奏!!

もう最高です!!ブラームスの4番を聴くならコレがベスト!!カラヤンやベームの演奏を親父のかけるCDで聴いてきた後に高校生の時に本盤を聴いた時の衝撃は凄かった。ウィーンフィルの美音にうっとりくるが後半に近づくにつれ内から湧き上がる炎のような情熱と相まり他にはない独特の個性を感じることが出来ます。

個人的にブラームスの1番はモントゥーのターラ盤がベストだが廃盤。で、その次に聴くのがやっぱりこのミュンシュ&パリ管のこの永遠の名盤。ジャケはEMI時代の方が好き。自分の周りもそうだがEMI録音の音質気にする方結構いるけど良好。スケールの大きな演奏とはよく言われる言葉だがそれを実体験したいなら絶対コレでしょ!!

カラヤンのベートーヴェンは個人的には9番始め代表曲よりこの1番2番の方が個人的には好きだったりする。晩年にウィーンフィルと録音した盤だが他の交響曲に比べてハイドンに影響された従来の形式に則った構成がそうさせるのかカラヤン&ウィーンフィルという両者の実力がモロに反映されてその安定感に「流石だな」と思ってしまう1枚。

カルロス・クライバーの凄い所は数少ない録音の全てが超名盤だということ。ウィーンフィルと録音したこの盤もベト5&7を語る上で絶対出てくる素晴らしい演奏。スポーティーで颯爽としたテンポながら重厚さとウィーンフィル特有の残響も素晴らしく開始直後から一気に魅了されてしまう。「運命」聴くならまずはコレですよコレ!!

バッハの無伴奏チェロ組曲はTV、映画、アニメなどなど様々な場面で使われる名曲。カザルス始め名演は数あれど個人的に戻ってくるのはこのシュタルケルのマーキュリー盤。太くスケール感のある音色と演奏は一気に聴き手をシュタルケルの世界観に引きずり込ませる説得力がある。音楽好きなら一家に一枚レベルの名盤です、

若きヴァイオリンの女王(と勝手によんでる)ヒラリー・ハーンのタイトルはどれも一聴すべきものばかりだがこのバッハの協奏曲は早くはないのに疾走感を感じる潑剌とした演奏とバロック音楽の荘厳さと現代的なフレッシュな感性が矛盾せずに同居しているのがとても良い。クラシックを普段聴かない人になにか1枚と言われたら勧めたい1枚。

ロリン・マゼール若き頃の好演盤。流石に音や演奏の感じは古楽演奏を散々聴いてきた身からすると少し時代を感じることは否めないしもう少し軽やかだと良いなとは思うがそれを含めて音楽に対しての真摯な姿勢と若き才能の魅力を充分に感じることができる良盤。同じくマゼールのブランデンブルク協奏曲も◎

バッハのブランデルブルク協奏曲はバッハのみならずバロック音楽を語る上で外すことが出来ない傑作。対位旋律の手法含めPOPS好きも一度は体験するべきでしょうね。トープマンによる本作は軽やかで潑剌として早くはないものの適度にリズミカルで自然体で聴ける素晴らしい演奏。値段も手頃でオススメです。

ジム・ホール代表作にして70年代JAZZギターの名盤。最後の「アランフェス協奏曲」が有名ですがそれ以外の曲もクオリティが高く捨て曲はいっさいありません。フュージョン全盛時代のCTIレーベルでスティーブ・ガッドが参加していてドラムが少し硬質ですが一味違う演奏と思えばこれもまた一興。

全ギターファン必聴!!「テクニックが全てではない」とはよく言うけれどテクニックで歌心からアティテュードまで全てカバーした凄演!JAZZスタンダードを圧倒的テクニックで涼しげにあっさり弾かれてしまうので最初は何が起こってるのか分からずに聴き流してしまいます。何回も聴き直して凄さを再確認していく名盤。ジョー・パスは全作品必聴です。

正直「ラットン・ロール」と言われた80年代のアルバムより出来が良いと思ってる。抜きんでた曲があるわけではないがアルバム全体を通してバンドの一体感とサウンドの躍動感が上。「この曲をライブで聴きたい」ではなく「このバンドのライブを見てみたい」と思わせるアルバム。再結成ねな色眼鏡は外して聴いてみてほしい。

ジャケはメチャクチャダサいがまあそこは目をつぶってほしいモントローズの隠れ名盤。1stと2ndが有名だがサミー・ヘイガーが参加しプレ・ヴァンヘイレン的なサウンドだからという面が強かったから。で、この3rdはサミー・ヘイガー脱退でロニー・モントローズの作曲能力全開!展開がディープ・パープルのようで注目されないけど中身はすこぶる良いですね。正直サミー・ヘイガー時代より良いです。

2ndよりさらにメジャー感が増した3rd。ビル・スティアは引き続き参加していてファイアバード時代のビルのブルージーなギタープレイが好きなら絶対気にいるはず。70年代英国HRの良質な部分を取り出して現代サウンドにブラッシュアップした手腕は見事で数年前にフジロックに呼ばれてるぐらいなんでHR/HMの枠に囚われずロック好きなら聴いて損はないバンドですよ。

リーフハウンドレコードから出た1stは廃盤ですが見つけたら即買いオススメ。アンダーグラウンドな英国HRの名盤。で、この2nd出た時はカーカスのビル・スティアが加入して超ビックリ。サバス〜バッジー的な暗く思い質感のHRはそのままにアンダーグラウンドさが一気に後退しメジャー感が前面に出たアルバム。最初に聴くならこれか。英国HRの良心ですね。

1stが腰でリズムを取るアメリカンHRだとしたらこの2ndは足か頭でリズムを取るアメリカンHRの名作!!日本人はこっちの方が好きな人多いかも。自分も2ndの方が好きです。①から疾走感溢れる展開でライブ受けする曲が次々と繰り出される様は快感!学生時代リリース後の赤坂ブリッツの来日公演で全然知らないお姉さんを肩車しながら見てました。熱気充満の名作。

もはやアメリカンHRクラシックと言って良いほどの名作。エアロスミス、ヴァンヘイレン、ガンズと脈々と受け継がれてきた系譜の正統後継者っといった感じ。①はこれぞアメリカンロックとも言える代表曲。海外フェスの映像見ると上半身水着のお姉さんが腰を振って楽しんでたりしますがああいう腰でノルROCKというのはこのアルバム聴けば一発で理解できます。

超名作の1stに比べると楽曲の練りこまれ方が少し甘いかなと感じるが初期衝動的な疾走感はこちらの方が上。まあこの辺は好みだと思います。AC/DCとのツアー後に制作されたせいかブルージーさよりパンクっぽさが増してる印象。どちらにせよHR好きは必須アイテムでしょう。バンド全体のサウンドの安定感が凡百のバンドとは次元が違います。

ブリティッシュ・ハードロック好きなら問答無用で持っておくべき超名作。血湧き肉躍るってのはこういうことかと思い知らされるアルバム。冒頭の「アンダー・ザ・スカイ」から骨太で腰にくるリズム。脳天を直撃するボーカルとギターとHR好きが求める要素が過不足なく詰まってる。全曲最高捨て曲なし。何故メジャーにならないのかよく分からん。

ギターインスト好きでこのアルバム持ってなかったらモグリでしょう。バルセロナオリンピックを始め平成〜令和のスポーツ番組(海外のスポーツ番組も)の定番BGMと化した超名曲「サマー・ソング」を含め思わず口ずさんでしまうぐらい印象的なメロディ満載のサトリアーニの代表作です。HR/HMという枠に囚われず聴いてほしい名盤です。

個人的にギターインスト大好き人間なんだがこれを聴くたび「本当によく出来たアルバムだな」って再認識させられる。リリースから30年経つがギターインストのスタイルは結局このアルバムから派生してるのばかり。①②③④⑤までの流れは完璧で別にHR/HMが好きでなかったり歌がないとダメって言う人でも口ずさんでしまうだろうメロディ構成は凄い!現代ギターインストの原点。

3rd「アブソリューション」も含めてジャケはヒプノシスのストーム・トーガソンが手掛けてるんじゃないだろうか?調べてないけど。3rdがメタルだとしたらこの4thはプログレ!!一曲一曲のクオリティも凄いがアルバム全体のストーリー性が超高レベル。ドラマチックで英国然りとした展開は70年代英国ロック好きなおじ様方も絶対好きなはずですよコレ。

1stのレディオヘッド的な部分から2ndで自我を発動させ本作3rdで自己のスタイルを確立させたMUSE。これは英国ロックの歴史に残る超名盤。クイーンを思わせるドラマチックな展開と憂いを帯びたボーカルに不釣り合いなほどのメタルサウンドが矛盾なく同居している。メタル好きでMUSE未体験ならこのアルバムからどうぞ。

初期のアザラシを復活させてますが10代の頃あのアザラシ見た時は「ダッセェジャケ。めちゃくちゃダサい」と思ってたんですがこれ見てるとなんかカワイイと思ってる自分がいます。病気でしょうか?「サンダー・スティール」好きで最近のRIOT聴いてないなら超オススメ。メンツは違いますが正統派メタルで曲もスタイルも最高です。⑥の歌詞でマサ伊藤出てくるのが良いですね。

メタル好きマストアイテム!!アルバム全編スピードメタルの良曲満載の名盤!!そしてタイトル曲「サンダー・スティール」が反則的な名曲。鋼を思わせるリフが始まった瞬間から下半身からアドレナリンが湧き上がってくるのを実感しサビでは右拳を振り上げたくなる衝動に駆られます。スピードメタル好きが必ず戻りたくなる心の拠り所のような圧倒的名盤です!!

「ドゥーキー」や「インソムニアック」を学生時代に友人に借りパクされていたので迷わず購入。一気に聴き進めていくとグリーン・デイやっぱり良い曲多くてメロディのフックの入れ方が他のパンクバンドとレベルが違います。このBOXの良いところはインディ時代のアルバムが入ってる所。荒削りな初期衝動パンクは最近のファンに聴いて欲しいです。

ジョニ・ミッチェルの70年代までのスタジオアルバムをコンプリートしたセット。SSWからJAZZに接近した流れを順に追いながら彼女の音楽を楽しむことが出来ます。音質良好。個人的なオススメは1st。カナダから出てきた己の生き様をそのまま投影したかのようなストーリーは自然と頭に場面が浮き出てくるぐらいリアルに迫ってきます。透明感溢れる世界観は流石です。

ブラスロックの代名詞シカゴのデビューから70年代までのAOR期前のアルバムをコンプリートしたBOX。色々BOX買いましたがこれはリマスター音源使用で音質面では数あるBOXの中でもかなり良好です。初期はアナログ2枚組を連発してたシカゴだけにボリューム凄いですが名曲「長い夜」を初め日本人にはあまり馴染み無いブラスロックの世界を知る最良のセットですね。

ドアーズのジム・モリソン存命時にリリースされたスタジオアルバムを全て収録したBOXセット。激安とまではいかないが値段も良好だし音質も充分なのでドアーズ持ってないならこれでいっぺんに揃えるのはありです。1st「ハートに火をつけて」の①から一気にジム・モリソン独特の世界観に引き摺り込まれる快感!!

鬼怒無月率いる前衛5重奏団はタンゴ、JAZZ。そしてプログレッシブロックファンにもアピールする素晴らしい作品を生み出してくれた。①③はキング・クリムゾンやアレアに通じるタンゴジャズロック。緊張感とめくるめく展開がスリリング!かと思えば④のような美しい曲や⑤⑨のような日本人の感性にドンピシャな哀愁を醸す曲などバラエティ豊か。日本人だからこそ生み出した名作ですね。

社会人になりたての時に出会いボサノヴァではないもう一つの素晴らしきブラジル音楽ミナス・ミュージックを教えてくれた名盤。①は南米の陽気なリズムがあるのにどこまでも透明感のある春の陽光のようなハッとさせられる名曲。パット・メセニーの参加が素晴らしい効果をあげてる③。④⑥⑦の美しさは欧米のアーティストでは出すない独特な名曲。感性を広げてくれる名盤。

ソウルファンは当然ですがブルージーなROCKが好きなら無条件でオススメしたいカッコイイソウル名盤です。ジャケット通り黒く妖しい雰囲気がムンムン。冒頭の①②からネオ・ヴィンテージ辺りが好きな方ならドンピシャナンバー。④はオルガン系のkeyとメランコリックなギターが泣けてくる名曲。60〜70年代の名盤と同レベルの素晴らしい作品です。

世の中には"メロウ’’という言葉が乱立しているがこれ以上メロウなアルバムがあるんだろうか?と思ってしまうほどのメロウさ。ジャケットのクリスタルな雰囲気そのままの世界が広がっています。ビル・ウィザーズ参加曲以外はインストですが「絶対ボーカル入りじゃないと嫌だ」って方以外のAOR好きなら一家に一枚の超名盤です。

JAZZ好きならビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デヴィ」は絶対達が是非これも聴いてほしい名作。名曲「ワルツ・フォー・デヴィ」をエヴァンス本人を迎えて真逆の音楽性を持つキャノンボールがおおらかにあのメロディを吹くのだがこれが最高に良いんです。エヴァンス作のタイトル曲も素晴らしくエヴァンス関連の作品としても抑えるべき名盤ですよ。

洋楽好きの一部の人はある時期が来ると「JAZZ聴いてみたい」と思いその中のまた一部の人は先に知識を身につけ「ブルーノートとマイルスが良いらしい」となる。で、その二つを満たしてくれるのがこれ実質マイルスのアルバムという蘊蓄はさておき「枯葉」におけるマイルスのトランペットはJAZZ史上に残る名演。あっけらかんとしたキャノンボールのアルトとの対比も楽しめる名盤。

本作からハロルド・ランドに代わりソニー・ロリンズが加入し最強の布陣になるがロリンズがまだお客さんみたいでケミストリーが発生するまでには至ってない。ただ、①③は名曲名演でブラウン&ローチの二人は絶好調でそこらへんのハードバップ作品よりクオリティは遥かに上。ブラウンが存命でこのグループが続いてたら間違いなくJAZZの歴史は変わってだだろう。

ブラウン=ローチ・クインテットは全作抑えるべき名盤だらけですがこれはその中でも絶対抑えるべき超名盤。「チェロキー」はJAZZ史上に残る超名演。その他の曲でもブラウンのアグレッシブかつ陽性のトランペットが全編で魅せてくれます。さらに、リッチー・パウエルとハロルド・ランドも素晴らしい演奏を繰り広げていて最強クインテットと言われる理由がよく分かる仕上がりになってます。

日本では一般の音楽ファンにはマイルス・デイヴィスの知名度が圧倒的に上ですがモダンJAZZで絶対外してはいけないトランペッターがクリフォード・ブラウン。マイルスが陰的な魅力だとすればブラウンは弾ける陽性の魅力。素晴らしいテクニックで一気に吹き切る爽快感はハードバップの魅力を全開で提示してくれます。マックス・ローチ含む他のメンバーの演奏も素晴らしいですね。

ソニー・ロリンズ名義ですが実はブラウン=ローチ・クインテットによる録音。という制作過程の影響かロリンズ作品としてもブラウン=ローチ作品としてもあまり取り上げられない可哀想なアルバム。でも中身は良いです。有名なスタンダードはありませんがバランスの取れたハードバップはしみじみ聴き続けられる質の高い演奏です。

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