日本の電子音楽の黎明を築き上げた大家たちの作品が一堂に会する1枚!実に貴重です。
普通、電子音楽のアルバムを作ろうって思うと、素人目ではじゃあ黛敏郎とか、じゃあ湯浅譲二とか、武満徹とか、そういった作曲家で集めたがろうとするわけだけれども、そういった欲をグッと堪えてあえて塩谷哲、あえて小島努といった彼らへのアドバイザーとして活躍した、普通表舞台で語られることのない電気電子工学のエンジニアたちに焦点を当てたことが、このアルバムシリーズのコンセプトのセンスの良さと、本気で日本の電子音楽への再評価をしたいっていう熱意を感じる。本当に貴重な素晴らしい企画です。