ケージ、ポロック、ロスコらニューヨークの前衛芸術家たちと親交を結び、20世紀後半の芸術に大きな影響を与えたアメリカ実験音楽シーンの雄モートン・フェルドマンが死の2年前に残した伝説のピアノ曲、待望の国内盤。 (C)RS
JMD(2013/03/29)
--ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず--
ケージ・ポロック・ロスコらニューヨークの前衛芸術家たちと親交を結び、20世紀後半の芸術に大きな影響を与えたアメリカ実験音楽シーンの雄モートン・フェルドマン(1926-87)が死の2年前に残した伝説のピアノ曲、待望の国内盤。稜線を持たない悠久の時間の中に広げられる極小単位の反復は、常に微細な変化を続け、やがて人の聴感覚そのものを変えてゆく。緻密に織り上げられた76分の比類なく美しき静謐に、あなたは何を聴くか?
井上 郷子(ピアニスト)
東京学芸大学大学院作曲科修了。1986-1991年「ムジカ・プラクティカ・アンサンブル」のメンバーとして活動後、1991年よりソロ活動。東京で毎年、定期的にリサイタルを開催、武満徹、近藤譲、松平頼則、松平頼暁などの日本人作曲家のほか、モートン・フェルドマン、ジョン・ケージ、ルチアーノ・ベリオ、リュック・フェラーリ、ドイナ・ロタルらの、世界初演、日本初演を含む150曲以上を演奏。海外でも、アメリカ合衆国、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、ルーマニア、トルコ、エジプト、アルゼンチン各地でソロリサイタルや大学でのレクチャーコンサートを行なうほか、「ブールジュ実験音楽祭」(フランス)「ダルムシュタット夏期音楽セミナー」(ドイツ)等の国際芸術祭から招聘、「8th Meridian ISCM- Romanian Section International Festival」」(ブカレスト) 「Festival "l'Art pour l'Aar"」(ベルン)「9th Mersin Muzik Festivali」(メルシン)「16th Ciclo de Conciertos de Musica Contemporanea」(ブエノスアイレス)などの音楽祭でソロリサイタルを行なっている。ソロアルバムとして、これまでにスイスHatHut社、ドイツ エディション・フンデルトマルクから計4タイトルが出版されている。「井上郷子ピアノ・リサイタル#19 モートン・フェルドマン作品集」により、第10回佐治敬三賞(サントリー芸術財団)を受賞。現在、国立音楽大学准教授。
ALM RECORDS/コジマ録音
発売・販売元 提供資料(2013/03/21)