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シューマン: 交響曲第1番-第4番, マンフレッド序曲 Op.115<タワーレコード限定>
ポール・パレー、他
これは、よいしょではない。私はタワーレコードのこういう仕事が好きだ。パレーなんていう指揮者も、デトロイトにオケがあることも知らなかった。これを発売してくれなかったら、私の音楽経験はとても狭いものとなってしまっただろう。これからも「えっ、こんな人、知らないよ」という指揮者の録音をどんどん発掘してほしい。
ブルックナー: 交響曲第7番, 第8番<タワーレコード限定>
ロリン・マゼール、他
マゼールは、例えばボレロのように特異な感性を前面に出す録音が多いけれども、これと、クリーブランドとのベートーベン交響曲全集は、実に正統的な演奏で、私はこちらの方が大好きだ。マゼールを思うと、いつも十八世勘三郎を思う。新作や法界坊のような派手なものもあるが、例えば実盛物語は実に正統的で「こればかりなら、もっとずっと好きになったのだが」という感情を二人には感じる。
ブラームス: 交響曲 第2番、悲劇的序曲<タワーレコード限定>
ベルナルト・ハイティンク、他
正直なところ、ハイティンクのブラームスは1970年代のコンセルトヘボウが一番好きだ。ボストンの録音が出たときすぐに買ったが「えっ、前の方がよかった」と感じた。ほどなくロンドンの録音も出たが、同じ印象だった。全て演奏者は前よりもよいと確信があるから新版を出すのだろうから、結局私の鑑賞能力がとっても低いということで、まだまだ勉強が足りない。
ルチアーノ・ベリオ作品集:アレルヤ II (8/1974)/ノウンズ/2台のピアノのための協奏曲(4/1975):LSO/ブルーノ・カニーノ(p)/他<タワーレコード限定>
ルチアーノ・ベリオ
近所にタイ料理屋ができて、あひるラーメンを食べた。その感想を率直に言えば「このラーメンはすばらしい料理だとは分かる。でも、私はこれは嫌いだ」。でも、私は毎週通って食べ続けた。今では大好物である。音楽でも同じで、何度も聞き続けると、よい音楽なら必ず好きになる。私は、好き嫌いの判断をとことん留保して聞き続ける。ベリオは、たまたま一目惚れで、多分、CDは全部持っている。
シノーポリ: 組曲「ルー・サロメ」第1番 (11/1983), 第2番 (2/1987) / ジュゼッペ・シノーポリ指揮, シュトゥットガルト放送SO, 他<タワーレコード限定>
ジュゼッペ・シノーポリ、他
料理屋で見たこともないメニューがあった。「これなあに?」「○を×して△のようにしたものです」「じゃあそれ頂戴」という感覚で私はこういうCDも次から次へと買っている。何度か食べても、正直、旨いのか不味いのかわからない。「最初に旨いと思わなかったから、二度と食べない」では、佳肴をみすみす見逃すことになってしまう。このCDは、結局、大感激するところまで何十回と聞いた。演奏も実に結構である。
シベリウス:交響曲第2番 ムソルグスキー~ラヴェル:展覧会の絵
トーマス・シッパーズ
散歩中に小型ラジオでシベリウスを聞いたのだが、聞き流すことができなくなって、歩道の脇に立ち止まって最後まで真剣に聞いた。これがシッパーズを知った最初である。さぞかしキモかったことだろう。すぐに渋谷店に行ったら、CDがあった!何度も感動した。柔らかな艶には欠けるが、鋭い輝きがあって、これはこれでひとつの主張である。もっともっと録音して欲しかったが、これがあっただけでも幸せとしなければならないだろう。
モーツァルト: ピアノ協奏曲集(旧録音), 他<タワーレコード限定>
イングリット・ヘブラー
モーツアルトをありのままに聞かせてくれる演奏には滅多にお目にかからないが、この録音がまさにそれだ。このセットは何度かプレゼントにしたが、誰からも大讃辞をもらっている。普段おとなしい人が目をむいて感動する様は、何というか、その人の印象を全く変えるもので、面白い。是非、お勧めします。
チャイコフスキー: 交響曲全曲, マンフレッド交響曲, 管弦楽曲+特別収録(4&6番旧録音)<タワーレコード限定>
私はチャイコフスキー交響曲全集を20セットくらい持っているが、これがダントツの「大好き」で、生演奏でもこれを超えるものは、カラヤンの東京公演の6番だけで、いつも帰宅後に「耳直し」でハイティンクを聞いてしまう。特に好きなのが1、3、5番で、有名な箇所を上げれば、5番コーダの大休止後の音を出すタイミングは、「これしかない」というもので、皆さん、大いにこの感動を味わうことをお勧めする。
ヴァイオリン協奏曲集 - ベートーヴェン, モーツァルト, ブラームス<タワーレコード限定>
ヘルマン・クレバース、他
ブラームスの協奏曲は、私が「好きなCDを5枚選べ」と言われたら必ず選ぶ名演奏である。アラウのPf第1番がソロ・指揮・オケの3者が1点を凝視してそこからバチバチ火花が飛び散るような熱演であるのに対して、このVn協奏曲は、3者が渾然一体となって絶えず笑みを湛えながら演奏しているように感じる。特に、コーダでは、バイオリンから水晶がはじけ飛ぶような流麗な演奏で、いつもこの上ない幸せを感じている。
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